アントニオ猪木のドキュメンタリー番組『燃える闘魂 ラストスタンド~アントニオ猪木 病床からのメッセージ~』がNHK BSプレミアで放送されました。

猪木は今78歳、アミロイドという物質が全身に溜まり血液循環が悪くなるという難病と格闘中。


戦後間もない頃は、新橋の街頭テレビで巨漢の外人レスラーを倒す力道山の空手チョップに人々は沸きました。

そして、アントニオ猪木は、1960年にジャイアント馬場とともにデビューし、プロレス黄金時代を築く。

1981年には初代タイガーマスク(佐山悟)が登場し、テレ朝がゴールデンタイムにワールドプロレスを放映。

 

 

プロレスブームの絶頂期!!!

私も、何度か両国国技館に観戦に行きました。

当時からプロレスは八百長といわれていましたが…

それでも、シナリオがあるにしても、結構本気でやっている部分もあるのだと信じている人も多かったと思います。

ところが、その後2000年頃にレフリーだったミスター高橋の暴露本が出版されて…

確かに80年代は、なんと年間250試合もやっていたらしい…

真剣勝負であるはずがない。

実力ではなく、ルックスが良くて客を呼べるレスラーがチャンピオンになる…

しかし、過酷な職業であることには変わりありません。

高カロリー、高たんぱくの食事で平均体重をはるかにオーバーする筋肉量をキープしなければならない…

若い頃はまだ良いが、ある程度の年齢になると様々な疾患に悩まされるという。

日々、叩かれて、蹴れられて、血を流して…

なぜそこまで戦うのか???

馬場はアメリカに武者修行に行ったときに、「試合ごとに大きなお金が動くのが面白かった」と言っていますが…

しかし、馬場のようなスターレスラーは別として、普通のレスラーはそれほどの給料はもらっていなかったと思います。

二代目タイガーマスクの三沢光晴は「小橋建太のラリア—トを受けると、目から星が出て、それがとても気持ちがいい」と言っていました。

そのコメントが的を得ているような気がします。

人間の脳は、苦痛を感じるとその苦痛を和らげる脳内麻薬を出し、快感も生じるのです。

依存症の人の心理とも通じるところですが…その快感が癖になってしまう…

しかし、それは単なる自己満足ではなく、人々の共感を呼び起こす。

エンターテイメントとして、戦う姿を観客に見てもらい、観客がもっているストレスを軽減させ、爽快感を与え、社会に貢献していると思います。


プロレスラーの中でも、アントニオ猪木は燃える闘魂と呼ばれ、特別なカリスマになりえたのか。

横浜から移民としてブラジルに渡った貧しい子供時代に培った根性と国際感覚…

今だったら許されないような力道山のシゴキに耐えた精神力。

さらに言うと…

元々、体癖的にも上半身のみならず、顔つきも逆三角形が多いプロレスラーたちは、野口整体での体癖においては闘争本能をもっている人達とされる。

アントニオ猪木の場合は、特にあごが長い。

これは西洋では王族のあご(ハプスブルクのあご)といわれます。

私個人の推測ですが、このあごの形もアドレナリンだとか闘争心を沸き立たせるホルモンと関係するものかもしれません。

アリ戦は間違いなく真剣勝負でした。