放射線治療最終日 | 乳癌の値段

乳癌の値段

2012年6月に若年性乳癌の温存手術したダメ人間によるお金と食生活なんかの話

乳腺外科の担当医から
通常25回である放射線治療を
取り残しの可能性がわずかだがあったので
5回追加して30回にしようと言われ
放射線科の担当医から
条件が合うから臨床で放射線量増やして回数減らせるよと言われて
ノータイムでイエスと答えて20回になった私

臨床についての感想は人それぞれだと思うけど
私にとっては本当に
「やったー!ラッキー!」
だった

そしてその判断は間違っていなかったと現時点では思う

だって
本当に辛かった

仕事しながら毎日毎日病院に通って
マーキングの線が消えやしないかビクビクして
クリスマスを待つ子供のようにカレンダーに×印をつけながら
指折り終わるのを待っていた


やっときたぜ最終日!


最終日に限って放射線科は大混雑で
いつもそこまで時間が掛からないので
気にせず病院の後に仕事(クライアントとの打ち合わせ)を入れていた私は
軽くパニックだったが
30分程度で名前を呼ばれたのでホっとしながら最後の治療を受ける

治療自体は5分もしないで終了

そしてすぐ診察かと思いきや
30分以上経っても全然名前を呼ばれないので
受付に聞いてみたら担当医に緊急の用が入ってしまい
もう暫く掛かるとの事


色々考えたが思い切って
「何も問題ないので話すことないし
この後外せない仕事があるので
帰っていいですか?

と看護師さんに尋ねてみると
「えっ
それは無理です
ちょっと先生に聞いてきます」

と言われたので仕方なく待つことに

あと15分経っても無理だったら先方に電話しなきゃ
病気のこと言うの面倒だし何ていいわけするかな・・・


そう思っていたら大慌てのHS先生が戻って来てくれて
診察開始

「調子はどうですか~?」
慌てて戻ってきた割に相変わらずの口調のHS先生に
「万事OKです何も問題ありません」
大嘘こく

本当は痛みが出来ていたし
痒みも増していたし
色も結構悲惨な感じになっていたが

痛み→どうせロキソニン処方されるだけ
痒み→貰ったローション全然残ってる
色→時間に解決してもらうしかない

なので話しても話さなくても一緒だし
とにかく私は急いでいたのだ

「そうですか~
それは良かったです~
では今後の患部の取り扱いを説明をしますね~」

と笑顔のHS先生に
「大丈夫です!!!
先日説明して頂きました!!!理解しました!!!
【まだ暫く影響は続く】
【とにかく触らない】
【乾燥にはオリーブオイル】
【痒みにはローションだけどステロイドだから多用は避ける】
【時間が経てば治る】
ですよね?!」

と力強く訊ねる私

私の勢いに呆気に取られながら笑うHS先生

「その通りです~
では~治療の経過を診るために~
1ヶ月後くらい~
ん~
10月の15日の週辺りで来て頂きたいのですが~
希望はありますか~?」

と訊ねられ
「その前の週に乳腺外科の予約があるので
同じ日にして頂けると助かります」

と言うと
そうしてくれた

そして次回診療のプリントを渡されると同時に立ち上がり
「本当にありがとうございました」
と一方的に握手して席を立ち
音速で着替えてお会計を済ませて病院を出て
ダッシュで電車に乗った

何だかなぁな最終日だったが
やっと開放された私の足取りは本当に軽かった


この日のお会計も6,110円だったので
放射線治療の合計は
1週目 41,240円
2週目 29,440円
3週目 30,190円
4週目 28,910円
5週目  6,110円
---------------
合計 135,890円



総合計だと
検査費 35,870円
入院費 80,430円
放射線 135,890円
--------
合計  252,190円



25万強を安いと喜べるほど私は富裕層ではないけれど
告知を受けた瞬間に
「お金どうしよう」
とテンパって検索を続けたことを思うと
たいした金額じゃなくて良かった
とは思う



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