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【イタリア映画祭開会式+2本】

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「通訳泣かせの質疑応答」(28/APR/2010@有楽町朝日ホール)

今年も始まったイタリア映画祭。
さすがに去年のように”入り浸る”ことは出来ないけど、一応初日は開会式+2本を彼女と。

まずは、パンフレットの表紙にもなっている作品。

「ジュリアは夕べに出かけない」★★☆

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どーみてもフツーのオッサンな感じのジュゼッペ・ピッチョーニ監督。
この監督は特別上映の「もう一つの世界」の監督でもある(見れるといいな)。
上映前に、監督の挨拶。
去年は、ゲストの通訳は評論家で翻訳家で飲み友達の岡本太郎氏が一手に務めていたけど、今年は若手の方。
上映前に監督を見てしまうと、ちょっと見方が甘くなる(汗)。

物語は、文学賞にノミネートされながらも自分の作家性を見つけあぐねている小説家と、過去に傷を持つ水泳教室の女コーチとのラブストーリー。
面白いのは、女は懲役刑で服役中なんだけど、シャバに出て仕事をすることを許されていること。
なんて寛大な国なんだ。

主演のヴァレリア・ゴリノ(レインマン)とヴァレリオ・マスタンドレアは凄くいいし、子役たちもとても自然な演技。
凄く素敵な台詞もあって、かなり期待しながら見ていたんだけど……何かヤケに簡単に結末を迎えてしまった感じ。演出も凄くテレビ的。
残念。

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この映画が終わり、映画祭の開会式が始まる。
全てのゲスト、チネチッタの人、イタリア文化会館の人、そして観客席の駐日イタリア大使が紹介される。
俳優が一人もいない分、例年より地味な感じは否めないな。
美術監督や編集マンがゲストに交じっているところを見ると、かなりゲスト集めには苦労したんだろう。
代表してマルコ・ベロッキオが挨拶。

開会式の締めは、式に続いて上映される「コズモナウタ」の監督であるスザンナ・ニッキャレッリの挨拶。
体型のわりに露出の多いワンピースがカワイイ。


「コズモナウタ 宇宙飛行士」★★★☆

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監督は70年代生まれの若手だが、物語は50~60年代のイタリアが舞台。
共産主義にのめり込み、ソ連の宇宙開発に憧れる少女の青春を描いた作品。

共産主義を信奉しているから、9歳にして聖体拝礼を拒否ってしまう冒頭の面白さからしたら、ちょっと小さくまとまり過ぎちゃった感じ。
でもまあ、この若手監督はとりあえず”映画”を作ろうとしていることがわかる。それだけで好感を持った。

共産主義自体の変遷(挫折や崩壊)を、少女の成長譚のメタファーとしてしまう発想自体は、一見強引そうに感じるけど、頷ける部分も多い。
新しい価値と出会い、熱中し、周りが見えなくなるほど信じ込み、そして裏切られる。
まさに青春。

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こっちの子役も上手い。
主役のミリアーナ・ラスキッラは、周囲の大人たちを食いまくり。
唯一食われなかった大人キャストは、監督本人(写真左)くらいか。
ミリアーナは、ちょっと太めだけど若き日のドリュー・バリモアを彷彿とさせて、ちょっとドキドキした。


とまあ、初日の2作は、まあまあな感じ。
「見わたすかぎり人生(Tutta La Vita Davanti)」で初っぱなからアクセル全開になった去年と比べると、ちょっと物足りない滑り出し。

面白かったのは、Q&Aの際の、若き通訳さんの奮闘ぶり(笑)。
「何か質問はありませんか」と聞いているのに、長々とただ感想だけを話す人が数人いて、通訳さんは困り果てていた。
特に「ジュリアは~」の方のオバサマは、イタリア映画の知識をひけらかすことにひたすら終始。
ボクと彼女、大爆笑。
「で、質問はなんでしたっけ?」と素直に聞く通訳さんにも笑えた。


とりあえず、少なくともあと2、3本は見たいな。
次の打ち合わせ、延びないかな……。


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【ブレシャス】

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「差別はもはや問題じゃない?」★★★☆(25/APR/2010@109シネマズみなとみらい)


なんか久しぶりだ、映画のレビュー。
記憶にあるところでは「ソラニン」以来か。12日ぶり……ツライぜ忙しいぜ。
映画見てないと、なんか世の中とのつながりがなくなっちゃったような気になる。
何でだろ?……ま、いいや。

本人は絶対に読まないからハッキリ書くが、主役の女の子はまるでゴリラだ。
表情が乏しいわりに愛嬌があって、のっそり普段は動くけど、時に異様に敏捷になる。
ボクは年に1回は動物園に行くけど、ゴリラ小屋にかなりの時間を割く。好きですゴリラ。
向こうから見ればボクはほとんどサルだろうな(ボクの彼女も、よくボクをサルと間違える)。

この映画は、ゴリラの女の子が主役の人間ドラマだ。
それは嘘で、この映画は、ゴリラみたいな女の子が主役の人間ドラマだ。
どうしてそんなことをさっきから強調しているのかというと(汗)、彼女がこんなにゴリラにそっくりなのに、映画がそのことをあまり言及しないことが、ちょっと驚きだったからだ。
目を背けたくなるような悲惨な状況を描いた映画であるにも拘わらず、本作は人種的・身体的差別をほとんど描かない。

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主人公の初期設定は見事なまでに悲惨だ。
16歳で早くも2回目の妊娠。しかも実父との子。親の収入は生活保護のみ。文盲。ウルトラバイオレンスな母。
先日レビューした「息もできない」も窒息寸前に悲惨な初期設定だったけど、自由の国アメリカを舞台にした本作も負けていない。

それにしても、世界は一体どーなってしまったのか。
こんな悲惨な設定の映画を韓国でもアメリカでも作るってことは、ボクが映画ばかりみて余所見している内に、世界はとんでもないことになっているということか。
リアルに実感できないという訳じゃない。
世界が暴力で溢れていることくらい、ワイドショーを見ればすぐわかる。
ただ、「仁義なき戦い 広島死闘篇」レベルのエグイ修羅場がフツーに初期設定として設けられていることに、ちょっと驚いている。
上記したように、この映画は”差別”を描いた映画ではない。
もはや差別などをわざわざ持ち出さなくとも、十分に悲惨な設定がリアル感を持って描けるのだ。

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ちょうどこの映画を見る前に、横浜の元町をぶらついていた。
この4月から横浜市民になったから、映画館も買い物も食事も、大体横浜駅か川崎駅が中心だ。
で、駅に行き改札をくぐろうと思ったら、もの凄い怒声と破裂音が聞こえたので振り返った。
二十歳くらいの男の子が、衆人環視の中、母親を怒鳴り散らしていた。
息子はゴミ箱を蹴り上げ、拳で壁に思い切り殴りかかり、母親を震え上がらせていた。
何をそんなに怒っていたのかはわからない。でも、どう見てもフツーな感じの男の子が、どう見てもフツーな主婦に向かって異様に激しい怒りをぶつけている様を見て、ちょっと背筋が寒くなった。
人前であんなんなら、家に帰ったらどうなっちゃうのよ、と思うと「息もできない」ボク。

暴力はパンチパーマな人たちの専売特許ではない。
そこら辺にフツーに転がっているのは日本とて同じことなんだ。

”現実”のチャンネルをそこに合わせたなら、確かに”愛”とは崇高なものだ。
”愛が地球を救う”とか”世界の中心で愛を叫ぶ”とか聞いて、恥ずかしがっている場合じゃない。
こんな暴力的な世の中に生きているのなら、アラフォーだろうがボクは愛を叫ぶ。


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なんか、完全に映画のレビューじゃなくなってきたぞ(汗)……5日も前に見たから、正直言うと、細かいところを憶えてないんだよな(涙)。

ゴリラゴリラと書き連ねたけど、主役の女の子は凄くキュート。写真で見返すたびにカワイイと思う。
モニークのアバズレさはオスカー受賞納得。
マライア・キャリーとレニー・クラヴィッツは想像以上によかった。
ノーメイクをさらけ出したマライアは勇気あるな。役的にもそれほどオイシイとは言えないし。
残念なのは演出。テレビっぽい。
プレシャスの妄想シーンの作りも安易。

暇になったら、平和に動物園でも行こうかな。


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【月に囚われた男】

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「どんな映画だったか、全く記憶なし!」★★☆(15/APR/2010@川崎チネチッタ)


もう一週間以上前に見た。
とにかく今月は異常だ。異常に忙しい。
気がついたら睡魔に襲われていた。
たぶん気を失っていたのは1分かそこらだろう。でも、どんな映画だったのか全く記憶がない。

憶えてもいないのにどうして星がつけれるんだよ、と思われるだろう。
つけられる。ボクは。
小学校の頃から映画を見るたびに星をつけ続けてきたから、近所のオッサンの独り言を聞いただけでも星くらいつけられる。
まあこの映画、こんなもんだ(断言)。
あ、そういえばこの映画の凄いところは、隣で見ていた彼女まで記憶を失っていたこと(笑)。


週末になり(先週の)、彼女が東北に旅立ったのでそこそこ時間が出来るかと思いきや、寝る間もなかった。
週頭は家に缶詰で仕事。火曜日は徹夜。そのまま水曜21時まで打ち合わせ。
家に帰って洗濯してアイロン掛けて酒飲んで、「アイリス」と「絶対零度」っていう超つまらんドラマを立て続けに見て、翌日ボクも東北青森へ。新幹線の車内はずっと仕事(涙)……。

青森には彼女の十年来の親友(日本人)がいるんだけど、なーんかヘンな人たち……。
ヘンなだけじゃなく、見るからにボクが行ったことを歓迎していない(激汗)。
微妙な空気をビシバシ感じながらも、とりあえず夕食。
せっかく無理して青森くんだりまで来たわけだし、盛り上げなきゃと思ってスーパーフランクに接していたんだけど、なんかそんなボクの態度がお気に召さなかったのか、春なのに観測史上一番の肌寒い飲み会に。
まあボクが悪いんだろう。青森の人の前で調子に乗っちゃイケない。

一泊して、ボクと彼女は早朝に岩手県に移動。
ヘンな人たちとオサラバ出来て、内心晴れ晴れしているボク。
平泉に着いたのは昼過ぎのこと。そうしたら、青森の友人が激怒しているみたい、と彼女。
見送りたかったのに、何時の電車か言わずに青森を発ってしまったから、という理由らしい。……
前夜、散々岩手に行くことは話してたのに……。

うーん……なんか面倒だぞ。
面倒クサ過ぎてめまいが……。
そもそも激怒するようなことか?
まあ別にボクの友達じゃないからどーでもいいんだけど、そんな細かいことで激怒されたイタリアーナにちょっと同情。

要するに、ボクの彼女にもっと青森にいて欲しかったんだけど、
ボクがフラッと行ってフツーに岩手に彼女を連れて行ってしまったことがムカついたっていう話らしい。
だめだ……書きながらまためまいがしてきた。
死ぬほど疲れているときに、死ぬほど疲れる人たちと疲れる事態に巻き込まれ、もうお腹一杯。

平泉は雨。寒かった。
中尊寺は素晴らしい。
感動の嵐。
夜は矢びつ温泉というところに宿泊。
部屋も夕食もフツー。まあ、飛び込みだったしな。

翌日(今朝だけど)ようやく晴れた。
でも午後から恵比寿で打ち合わせ……。
朝風呂もそこそこに、新幹線に。
新幹線の車内は当然仕事。
打ち合わせには無事間に合ったし、久々に映画が見られる時間に終了した。
彼女は別の友達とディナーだし、とりあえず近くの恵比寿ガーデンシネマに行ってみたら、
「月に囚われた男」のポスター……。

疲れとめまいがデジャヴのように込み上げて、家にソッコー直帰。
もういい。許して。


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【ソラニン】

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「髙良健吾って凄いんだな」★★★(13/04/2010@チネチッタ川崎)


前々回のブログで、100館規模ではなかなかの健闘と書いたものの、
2週目でのだめの復習上映に負けてしまったということはそれほど伸びてないのかな?

チネチッタは寂しい入り。でも平日だしこんなもんか。
それよりも驚いたのは、少ない観客の内3人も(正確には3組も)映画の途中でトイレに立ったこと。
たぶん面白くなかったんだろうなぁ……それにしても上映中にカップルで連れションってあり?

家に帰って色んなレビューを読むと、結構アンチが多いぞ。
でもその多くは「大人をナメるな」とか「仕事をナメるな」とか「お前らの語る夢って浅すぎる」的な主人公たちに対するお叱りのレビュー(笑)。

あのー、基本この映画、人生ナメてるしょーもない奴らを描いた映画だと思うんですけど。
そういう若者を描いた映画は、作っちゃいけないんでしょうか?

この映画には欠点が沢山あるし、ボクの点数も良くない。
でも、批判する場所が違うと思う。
繰り返しますがこの映画は、夢だの人生だのってものを偉そうに語りながらも実際は何の努力もせず、うまくいかない現実を社会や大人のせいにばかりしているような、そんなしょーもない若者たちを描いた青春映画です。
そんな主人公たちに「仕事をナメるな」っていうのは、「ドラえもん」を見てのび太に「不真面目すぎる!」って言っているのと同じな気が……。

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で、まあそういう若者たちの青春を、ダラッと描いてます(以上、ストーリー紹介終わり)。

しょーもないと腹が立っても、そういう若者たちって結構いると思うし、ボクにはリアルに感じた。みんながみんな、立派に生きてるわけじゃない。
まあ原作も読んでるし(随分前だけど)、ボクはその辺りは一切引っかからなかった。
特に種田役の髙良健吾は、凄く上手に演じたと思う。ほぼ完璧。上記したようなお叱りレビューは、裏を返せば種田や芽衣子のダメさ加減が正しく表現できていたとも言えると思う。

お叱りレビューの次に多いネガティブ意見は、「こんなもんを映画と呼びたくない」的な、どうにも救いようのない意見なんだけど(笑)、ボクはこっちの方にはほぼ同意。
脚本も演出も、原作モノにありがちな「木を見て森を見ず」的失敗を犯している。
断章をつなぎ合わせたような印象がどうにも拭えないのは、脚本家も演出家も映画全体を通して何かを語るということにあんまり頭を悩ませていない証拠。
緩急もなく、どのシーンも同じようなテンポと撮り方で、必要以上にダラダラと感じる。
それが彼ら主人公たちの焦燥感や行き場の無さを演出していると捉えることも出来るんだろうけど、ボクは一つ一つのシーンに意味を持たせようとし過ぎた、いかにもPV出身の監督がやりそうな失敗に見えた。
そこがこの映画の一番の欠点だと思うし、その意味で「映画をナメるな」とボクも思う。

それとこれはネタバレですが(時々告知)、やっぱ芽衣子がOLに戻っていく姿を描かなかったことが、この映画をより理解困難にしてしまっている気がする(原作では戻る)。
口先だけで夢のようなことばかり語っていた芽衣子が、色んなことを経験して、それまでは何の価値も見いだせなかったOLとしての現実を受け入れられるようになる姿が描けていれば、もう少し説教が好きな大人の方々にも理解出来る映画になった気が。
ライブシーンだけでも十分伝わる気もするが、「バンド活動に生き甲斐を見いだした」的な誤解を生む可能性も高いかと。

キャストは概ね良かった。主役の2人、バンドメンバー(サンボマスターの人は凄く良い)。
それに財津和夫!……このキャスティングは褒めたい(泣)。
伊藤歩と美保純はダメ(伊藤歩は説明台詞ばかりを任されて可哀想だったけど)。

繰り返すが、髙良健吾の種田は素晴らしい。
こんな上手い俳優だとは知らなかった。
なので0.5点プラスした。

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【第9地区】

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「引越しと第9地区……大事なものを捨てる勇気」★★★★★(11/APR/2010@109シネマズ川崎)


それにしても4月はグチャグチャだった。
怒濤の日々とはこのことだ。
いくつかの〆切りと度重なる会食、そして引越し……。
梱包は引越し屋さんがやってくれたけど箱を開けるのは自分な訳で、
自分で詰めてないから必要なものが一向に出てこない(泣)。
そんな中、彼女がイタリアから来日。
ブログはもとより、映画なんか見ている暇はない。

ようやく昨日部屋も落ち着き、映画館へ。
この「第9地区」は、去年の秋パリに行ったときちょうど公開中だった。
凄く見たかったけど、彼女から却下された。
で、今回は邦題だし、彼女がどんな映画か気づかぬ内に映画館へ突入(;^_^A

それにしてもこの邦題(原題の直訳)……SF映画の題名としてはほぼ完璧じゃないだろうか。
「オーシャンズ」では心底呆れたGAGA宣伝部だけど、この邦題のまま勝負する良心が彼らにもあったのかとちょっと安心。

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エイリアンとの共存が始まって20数年。南アフリカ・ヨハネスブルグに”第9地区”という特区を作り、そこにエイリアンを住まわせている。やっぱりお互いに食生活も価値観も違うから(笑)、共存には色々と難がつきまとう。で、第9地区がスラム化してしまったため、MNUという超国家機関の職員が、エイリアンたちを別の強制収容所に移住させようとする。

いやぁそれにしても……メチャメチャ面白かった。
この映画はSF映画としては破格の3000万ドルという低予算で作られた。
B級感漂うストーリーと映像。俳優も知っている人が一人もいない。
グロのオンパレードで彼女の舌打ちが横から何度も聞こえてくる。
でも、主人公がエイリアン化していく辺りから、映画は異様に面白くなる(それまでもかなり笑えたけど)。
”人類VSエイリアン”という枠を飛び超えて、新たな価値を受け入れていく人間ドラマがしっかりと描かれ、意外や骨太な映画になっている。
彼女も見終わった後は満足だった様子。ただ、観賞後にタイ料理を食べに行ったけど好物のトムヤムクンは注文しなかった。やっぱエビは食いたくなかったようだ、この映画の後で。

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上記した構造は「アバター」とほぼ一緒だ。
新たな価値と出会ったとき、人は自分の価値が侵されることを畏れ、それを否定し破壊しようとする。
まさに世界地図はその価値の衝突と破壊、そして少しの融合によって塗り替えられてきた。
互いに価値を認め合うなんて美辞が当たり前に囁かれ始めたのは大抵の破壊行為が終了した後のことで、それまでは弱肉強食の価値の押し付け合いが世界中で繰り広げられた。

「アバター」ではナヴィ族のアバターになることで、そして本作ではエイリアン化することで自分の価値を”壊された”主人公は、そこで始めて他者の価値をフラットに見ることが出来るようになる。逆に言えば、そうやって壊されない限りはいつまでも自分の価値観を正当化し続け、それを邪魔する存在をぶち壊し続けるのが人間ということか。

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物語の舞台を強引に南アフリカにしたことで、その辺りのテーマは見やすくなっている。
黒人やアジア人たちcoloredは、つい80年代までこの映画のように隔離されてきた。

で、急に引越しの話に戻るんだけど(^_^;)
引越しって面倒だし金かかるしあんまりいいことないんだけど、
その都度、所持品を捨てる勇気が持てるところが好き(^∇^)
大事だと思っていたものを捨ててみて、意外やたいして重要ではなかったことに気づいたり……。

簡単に踏ん切りはつかないんだけど……
でも、捨てなきゃわからんこともある。

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