あなた方は霊的な目的のために地上に置かれた霊的存在です。
そのあなた方を悩まし、片時も心から離れない悩み事、大事に思えてならない困った事態も、やがては消えていく泡のようなものに過ぎません。
といって、地上の人間としての義務をおろそかにしてよいと言っているのではありません。
その物的身体が要求するものを無視しなさいと言っているのではありません。
大切なのは正しい平衡感覚、正しい視点を持つこと、俗世的な悩みや心配事や煩わしさにのみ込まれ、自分が神の一部であること、ミニチュアながら神の属性の全てを内蔵している事実を忘れないことです。
そのことを忘れず、その考えを日常生活に生かすことさえ出来れば、あなた方を悩ませていることに意義があり、物的、精神的、霊的に必要なものをそこから摂取し、一方に気を取られて他方を忘れるということはなくなるはずです。
こう言うと “あなたはそれでいいでしょう。所詮あなたは霊の世界の人間です。家賃を払う必要もない。食料の買い出しに行く必要もない。衣服を買いに行く必要もない。そういうことに心を煩わせる必要がないのですから” と言う人がいるかも知れません。
確かにその通りです。
しかし同時に私は、もしもあなた方がそうしたことに気を取られて霊的なことを忘れ、霊界生活に備えるチャンスを無駄にして、身につけるものも身につけずに霊界へ来た時にどういう思いをするか、それも分かっているのです。