地上はたいして魅力ある世界ではない | シルバーバーチの霊訓より

シルバーバーチの霊訓より

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私もあなたと同じ一人の人間です。

ただ私は、今あなたが使っている肉体をずいぶん前に捨ててしまいました。

あなたと私の根本的な違いはそれだけです。

あなたは物的身体を通して自分を表現しているスピリットであり、私は霊的身体を通して自分を表現しているスピリットであるということです。

私は、ほぼ三千年前に霊の世界へ来ました。

つまり三千年前に “死んだ” のです。

三千年と言うと、あなたには大変な年数のように思われるかも知れませんが、永遠の時の流れを考えると、わずかなものです。

その間に私も少しばかり勉強しました。

霊の世界では、神から授かった資質を発揮していくに従って進歩していきます。

つまり霊的な界層を一段また一段と向上していきます。

界層という言い方をしましたが、一つ一つが仕切られているわけではありません。

霊的な程度の差があり、それぞれの段階には、その環境にふさわしい者が存在するのです。

霊的に向上進化すると、それまでの界層を後にして、次の一段と高い界層へ行きます。

それは階段が限りなく続く、長い長い一本のハシゴのようなものです。

そう考えていけば、何百年、あるいは何千年か後には物質界から遠く離れていき、二度と接触する気持ちが起きなくなることは、あなたにも理解できるでしょう。

所詮、地上はたいして魅力ある世界ではないのです。

地上の住民の思念が充満している大気には、崇高なものは見られません。

腐敗と堕落の雰囲気が大半を占めています。

人間生活全体を暗い影がおおい、霊の光が届くのは、ほんの少数の人に限られています。

一度あなたも私と同じように、経済問題の生じない世界、お金が何の価値もない世界、物的財産が何の役にも立たない世界、各自があるがままの姿をさらされる世界、唯一の富が霊的な豊かさである世界、唯一の所有物が個性の強さである世界、生存競争も略奪もなく、弱者が窮地に追いやられることもなく、内在する霊的能力がそれまでどんなに居眠りをしていても、存分に発揮できる世界に一度住んでみたら、地上という世界が、いかにむさ苦しく、いかに魅力に乏しい世界であるかが分かると思います。