私の夫は貧困出身ですが
都会のいわゆるゲトー出身ではなく
めちゃくちゃ田舎の出身です。
人種問題と無縁の人にとっては
かなりマニアックな話になりますが
ここに住む黒人と都会の
ゲトーに住む黒人は全然違います。
同じ貧困でも、
抱えている問題の種類が違う。
興味深いことを沢山、目撃したので
シェアしたいと思います。
まず、これが夫の生まれ育った家です。
本当にお金がないところで、
住人は殆どが生活保護の受給者です。
夫の故郷が興味深いのは
この街には、貧しい白人も
沢山住んでいるという点です。
割合的にも五分五分だそうです。
しかも、隔離されておらず、
同じブロックに貧しい白人と
貧しい黒人が住んでいる。
こういう場所はアメリカ国内の
貧困地区の中でも、かなり
珍しいように思います。
白人の貧困地区に固まって住んでいて、
黒人と関わることはなく、
典型的な人種差別主義者が多い】
という認識です。
でも、夫は言います。
「この村には都会みたいな
人種問題がないよ」
どういう事なのか、理解に苦しみました。
私にとっては、
↑のような家=人種差別主義者=銃持ってる=怖い
という構図があり、
こんな人が同じストリートに住むだけで
ドン引きだからです。
夫は、隣町には白人だけの街があり
そこは胸糞悪くなるような
人種差別主義者がわんさかいて
南部連合軍の旗だらけだと認めた上で
この村は違うと主張するんです。
夫の生まれ育った
家巡りツアーをしている途中で
夫の高校の同級生の女性に
ばったり会いました。
左側の男性は彼女の夫で、
小さい村なので
夫も知り合いでした。
それがこの写真です。
そう、白人と黒人のカップルなんです。
車に南部連合軍の
ナンバープレートがありますね。
ちなみに、本当に優しそうな人達でした。
私は、ますます混乱して、
車に戻った夫を質問攻めにしました。
つまり、こういう事らしいです。
①この街は白人も黒人も貧しく、
お互いがその事を知っている。
②田舎過ぎて白人も黒人も全員が知り合い。
③一学年の生徒数が10人くらいで、小さい頃から黒人も白人も同じ学校で一緒に育つ。
④警察は黒人をターゲットにしない。何をターゲットにするかというと、苗字だそうだ。。。全員が知り合いのため、あのファミリーは悪さばっかするからというような情報がすでにバレているため。
⑤この村の共通の問題は貧困であり、その問題は人種問題を超える。
どうですか?
ものすごく興味深くないですか?
私の夫はこういう環境で育ったため、
たしかに白人を目の敵にする
みたいな所がありません。
一方で、都市部の貧困地区で育った
黒人の友達は、白人と一緒に育っていないし、
【毎日見る白人=警察】であり、
その警察は何かにつけて
自分たちを脅す人々であるため、
ゲトーを抜け出して
一般社会で生きるようになっても、
白人の友達を作るということが難しいんです。
犯罪の種類も、
都市部はギャングがいるので
それ絡みの殺人が多いですが
夫の故郷は他の街に行くのも
一苦労なド田舎のため、
ギャング文化が浸透もしていないし
盗みを働くといっても盗む相手や店がない。
そして警察が人種差別的でもなければ
ゲトーのように【待ち構えている】わけでは
ないので、都市部の貧困地区のように
殺伐とした犯罪タウンではないのです。
犯罪がないわけではないですよ。
ただ種類が違う。
やっぱり、人種差別の問題っていうのは
【一緒に育っていない】というところで
お互いに対する無知が恐怖を生むところに
発しているんだなーと再確認しました。
そして、貧困問題は、人種に関わらず
教育が行き届いていないところで深刻化する。
郊外を含む都市圏では、
そういうエリアには黒人が住んでいるため
貧困問題=黒人、ヒスパニック
という構図になりがちだが、
白人も教育の機会がない場所では
同じように貧困になる。
すごく興味深いし、この国には
本当にいろんな景色が
あるんだなと思いました。



