“All Lives Matter” が駄目な理由 | 大きな独り言

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妻、母、女、人間としての記録と人間観察日記 in アメリカ

 Black lives matter というのは黒人の人権運動のスローガンとして近年よく使われるもので、特に黒人が警察に殺される事件に抗議をする意味で生まれた言葉です。


"All Lives Matter” というのは、それに対抗して白人によって作られたスローガンで、

「黒人だけじゃなくてすべての命が重要だヽ(`Д´#)ノ ムキー!!」

という意味。この言葉が何故、問題なのかわかりますか?



昨日、18歳の白人歌手のBillie Eilishが胸がスカっとする投稿をしてくれたのでご紹介しようと思います。



"No one is saying your life doesn't matter. No one is saying your life is not hard. No one is saying literally anything at all about you… all you MFs do is find a way to make everything about yourself. This is not about you. You are not in need. You are not in danger," 

だれも白人の命が重要じゃないなんて言ってないでしょう。誰もアンタの人生に苦労がないなんて言ってないの。白人のことなんて誰も何も言ってないの!あんたらマザーファッカー達は全て自分のことにならないと気がすまないのね。あんたたちに(特別なスローガンは)必要ないの!だって危険にさらされていないんだから。


彼女は、「お馬鹿さんにも分かるように」子供に説明するようにつづけます。


"If your friend gets a cut on their arm are you gonna wait to give all your friends a bandaid first because all arms matter? No you're gonna help your friend because they are in pain because they are in need because they are bleeding!" "If someone's house was on fire and someone is stuck in the house, are you gonna make the fire department go to every other house on the block first because all houses matter? No! Because they don't fucking need it."

もしお友達が腕を怪我しちゃったら、「全ての腕が大事だから」他のお友達に先にバンドエイドを貼ってあげる
のかな?違うよね、先に怪我をしているお友達を助けるよね?だって血が出ているんだもの。

もし誰かの家が家事になっちゃって、炎の中に閉じ込められている時、「全ての家が大事だから」消防士さんは他の家に行くべき?ちがうよね、ユードン ファッキン ニーデッド!


↑ほんといい例え。


. "Why is it okay for white people to protest literally being asked to stay at home while carrying semi-automatic weapons? Why is it okay for black people to be called thugs for protesting the murder of innocent people? Do you know why? White. Fucking. Privilege."


何でStayHomeと言われている時に、それに対抗して散弾銃を持ってプロテストする白人は許されて、黒人だからという理由で無残に殺されて怒り狂っている黒人がThugと呼ばれる(最近のトランプのツイート)のか分かるかしら。ホワイト ファッキン プリヴィレッジがあるからよ。


↑White privilegeとは白人の特権という意味です。白人は白人という理由だけで既に人生がスムースに進むほど優位に立っているということです。これが驚くほど一部の白人は理解していないので話が全然通じない。恵まれてると言われると過剰反応したりする。だれも白人は苦労を知らないなんて言ってないのに。


この白人の特権について、分かりやすい動画をご紹介します。

手を繋ぎ合って一列に並ぶあらゆる人種が、質問に対する答えによって一歩進み、一歩下がるというエクササイズです。

例えば、あなたの両親は週末も夜も家計を支えるために働いていましたか?とか、そういう質問です。

一番先に進んでいる人ほど優位に立っているということです。
優位に立っている人は優位に立っているという自覚もないのが現実で、だからこそall lives matterという言葉に疑問を感じないということです。