わたしの感覚を、大事にしよう。
つい、軽んじてしまうときがあるけれど。正しそうな意見に、なびいちゃいそうなこともあるけれど。

感覚は、わたしのもの。だから、だれかにジャッジされるものではない。されたとしても、そんなの、関知しなくてもよいの。

だから、自分自身がキャッチしたものを大事にする。けれど、大事(おおごと)にはしない。
わたしの感覚だけをリスペクトする、ってのはちがうと思うから。

わたしの感覚を大切に、そしてあなた様の感覚も大切に。たとえ相入れないものだとしても、と最近、思っている。んー、武士は食わねど高楊枝かな。それでも、以前はそう思うことが出来なかった。

さて、昨日の「腸のお作法」は、いつにも増して混乱しまくった。眉間に皺を寄せたり、息を止めちゃったりしても、すっごく楽しかった。

わたしの肩は、前へ前へと出ようとする。自分で思っている以上にでしゃばりな肩だった。

それにしても、一度にひとつのことしかできないなぁと痛感する。ふたつみっつ、よっついつつ、と増えるにしたがって、心太のようにひとつめから押し出されちゃう。飛び出して行っちゃうさまは、ロケットえんぴつみたい。

さて、自然に開くとか、自然に息を吐きたくなるとか。それって「自然」というのがポイントなのに、「自然にしよう!」ともっていこうとする私の不自然さ。
自然体ってことばがあるけれど、わたしのは不自然体じゃん。

これじゃあ、伸びしろ、っていうよりも、糊しろじゃん。意味、分からへんね。

さて、台風が近づいているのに、頭痛もおでこのこわばりも無いのが不思議。こんな陽気には、孫悟空の頭の輪っかが締まるような感じになりそうだけど。

お稽古のあとは、時間が経つにつれて身体の状態が良くなるみたい。脚がすっすっと前に出る。階段もおしりから登る感じ。

さて、お稽古のあとは、ランチどーしようかなぁ?と小伝馬町駅に向かった。気になるお店が次々と目に留まるけれど、男メシな気分ではなかった。

だから素敵な立ち食いそば屋で、春菊天そば・味玉乗せを食べるのはまたの機会に。


んー、炊き立てごはんに塩昆布と搗きゴマをふりかけた粗食っぽいのが良いな、と思いながら歩いていたら。

なんだか気になるポップに目が留まった。ここって一般のひとが入っても良いお店なのかな。
「お気軽にお立ち寄りください」て看板が言うてはるし、ええやろ。

おそるおそる入店し、「すいません、牛肉切り落とし200gください」とお店の奥に向かって声をかけた。
「はーい、切り落としね」と店主様らしき女性が出ていらっしゃった。

お肉を計量しているお手元を見たら、ものすっごく綺麗な霜降り肉。切り落とし、ちゃうやん。繋がってるお肉や。そんなん、あかんわ。

「あのー、切り落としの方です。切り落としをお願いします」と焦って言ったら、「切り落としね。これ、山形牛の切り落としなの」と店主様がおっしゃった。ひ、ひゃっはー。

たいへんに素敵なお肉屋さんを見つけてしまった。帰宅前にスーパーに寄って、どんこの椎茸と九条ネギを買った。

そそくさとランチの準備をしていたら、「あ、すき焼きの匂いがするー」とめざとい娘が嗅ぎつけた。

「人形町今半の(割下で作った)すき焼きだよ」と返事をする。カッコ内、口パクや。せやから、うそちゃうで。

娘はご飯が炊き上がるのを待ちきれず、「おいしー」と言いながら、黄味をつけて食べ出したから良しかな。

あ、ぜんぜん粗食じゃないランチだった。