嗅覚がキャッチしたら、その次には?

駅のホームで、かすかな違和感があった。あれっ、なんだかきな臭い?
なんだろこれ。ってゆーか、このボリュームだったらスルーしても大丈夫かな。ってくらいのかすかなもの。

においの元はどこだろうと気になり、右耳のイヤフォンを外す。んー、分かんない。次に、左耳のイヤフォンを外した。
そこで、「いや、そこ目視確認するとこちゃう?」と自分につっこみが入った。

わたし、嗅覚の次に来るのは聴覚なのか。そっかそっか、としみじみ思った昨日の朝。

その後、陽が高くなるにつれ、どんどん気温が上がり風も強くなって、春のような陽気になった。

そのせいなのかどうか分からないけれど、なんだか気持ちがきやきやしていた。イライラとはちがう。どちらかというと、イヤイヤに近いかなぁ。



「あれって知ってた?」と聞かれたら、知らないくせに「知ってる」と答えた。
「ねー、これやったことある?」と聞かれて、「やったことないです」とやったことがあるのに、答えていた。

最初に、知らないことを「知ってる」と答えちゃった時点で、あれ?っと感じた。なんだろう、素直に答えたくない。

いやだなぁと思ったけれど、思うほどにひねくれていく。どんどん素直なリアクションから遠ざかっていった。

わー、なんだこれ。うそつきじゃん。いやだいやだ。と思いつつ、こーゆーときはあれだ、自分を責めたりしちゃいけないんだよね。
そしたら、えーと、自分にやさしくする。
って?そんなの出来ない、分かんない。と頭の中はぐるぐるのカオス。

その上、聴覚がやけに明瞭になり、聴きたくない音までキャッチしてしまいノイズの嵐に。


そんなわたしに、世間様は優しかった。私の心の中は春の嵐が吹き荒れているのに、外側からはご厚意の嵐だった。

うー、そんな日もある。中も外も嵐の一日、ってことなのかな。

最近、「Waltz for Debby」ばかり聴いているじゃん。
そう気づいたので「Interplay」を聴いた。



次に「Sunday at the Village Vanguard」を。

なんで今まで聴かずにいられたんだろ。としみじみ思う。

ってのは前振りでもなんでもなく、ビル・エヴァンスは関係ないけれど。

希少なものって、それゆえに貴重品だなぁ。
だからといって、それが私にとって価値があるとは限らない。スペシャル中のスペシャルだとしても。

って、本当にそう思っているのかな。
プロフィールやスペックなど、何層にもフィルターがかかっているメガネをかけて、見ていたりしないかなぁ。