陽射しが強くなっても、日灼けの心配をあまりしないように見えるのか、「日傘、さしたら?」と娘に言われた。

せやなぁ。けど日傘、持ってへんねん。好きちゃうし。
帽子やったら、かぶろかな。


というわけで、たしか帽子がおいてあったはず、と神保町いちのいちへ寄ってみることにした。

フェミニンなフォルムの麦わら帽子がいいな。クロッシェっぽい形が良いかも。ブリムは大きめで、黒かネイビーのグラグランのリボンが付いていたらなお良いな。の、はずだったのに。

いつもの商店街の入り口脇にあるキャップ屋さんの前で、足が止まった。
キャップ以外にキャスケットやベレー帽があることは知っていた。けれどメンズ屋さんでしょ、と素通りしようとしたら、麦わら帽子がディスプレイされていることに気がついた。、これってレディースぽくない?

メンズのカジュアルなやつしか取り扱っていないと思っていて、ノーマークのお店だった。

試着をさせてもらおうと、店内に入った。
クロッシェタイプがあった、けれどオーバーサイズ。ほかに何かないかなぁ、とあたりをぐるっと見回して目に留まったのが中折れ帽だった。

マスキュリンなのは似合わない、と分かっている。けれどかぶってみたら、ミスマッチぽさがかえって良い感じに見えた。
うれしいことにセール中で20%OFF。「やったぁ、ボルサリーノ買っちゃった」と大喜びで購入した。

あとでサーチしてみたら、ボルサリーノ=中折れ帽、ではなかった。
ボルサリーノというのは、イタリアの老舗の帽子ブランドとのこと。けれどこの麦わら帽子に、ボルサリーノって名前をつけちゃった。

さて、昨日は小伝馬町へワンダフルコースを受けに行った。
駅の改札を出て階段を上り、地上に出たとたん、あまりの暑さに吹き出してしまった。

りっぱな入道雲を見たら、練乳をかけて小豆を乗せたくなっちゃった。求肥やあんずをのせたら、さらにリッチ。と思いながら歩いているから、曲がるはずの道をまっすぐ進んじゃったりするんだな。

今回のワンダフルコースは、お任せ。と言いつつ、ほぐしを多めにしていただいた。

指紋スイッチを入れたら、足の裏がふっくらする。
その後、背面をほぐしてもらっている間、ひたすらうとうとしていた。どんどん背中が楽になっていくなぁと思いながら、肩甲骨まわりのガチガチなこと、自覚している以上にこわばっていたことに気がついた。

大好きな腸もみは、優しいタッチ。
あー、どんどん身体が楽になってるー、とうれしく思いながら夢うつつ。

セラピー後、あたたかいミントティーを飲みながらのおしゃべりも楽しかった。


なんとなく、「怒り」にフォーカスすることが多いこのごろ。「頭に来る」ことはまずないけれど、「腹が立つ」ことはけっこうある。

怒りは蓄積するもの。その先は肝臓。というお話に、なんだか何かありそうな予感がした。

執着と譲れないことのちがい。ほかにもあれこれとインスパイアされることだらけの、貴重な時間だった。

最近、目に留まっていることや気になることが、キーワードのようにぽろっと出てくる。ってのが、真野さんとのおしゃべりの醍醐味。


ゆるやかだけどキリッとしている雰囲気が素敵。そして、優しいタッチのセラピーに毎回感激する。

素敵な薬膳茶なのかな、ハーブティーなのかな、をいただいたのでこれから飲むのが楽しみ。


帰り道、駅まで大股で歩きながら、鼻筋が通っちゃった?と勘違いするくらいに息が奥まで入ってきた。
首がなめからに回る。目がパキッと開く。おでこと頭が軽い。
腕が背骨から生えているように動く。腿が高く上がる。腰もおしりも軽くなって、体重が3kgくらい減ったように軽快な足さばき。

次から次へと変化に気がつく。

駅について、ふと、左手を目をやった。あー、やっぱりそうじゃん。
わたしの左手の親指は斜頸。第一関節をマックス伸ばしても「くの字」のように120°ほどしか伸びない。それが、160°くらいまで伸びていた。

変化が面白くて、身体も楽になる。気持ちも上向きになるワンダフルコースって素敵。

それはそーと、読みたかったクロワッサンをようやく買った。


本屋さんをうろうろしていたら、気になった文庫本があったのでそちらも一緒に。


サスペンスだかスリラーだか、ホラーだかなんだか。ちょっとでも涼しくなるといいなぁと思いながら。涼しくなるを通り越して、トイレにひとりで行けなくなっちゃう系だったらどーしよ。