まだ読んでる途中なんですが、義太夫の道を選んだ主人公・健を通して文楽と彼自身を描いていく「仏果を得ず」三浦しをん著からです
主人公・健が住むのは床が煤けた赤い絨毯、壁の一面が鏡張でベットばかりが目立つ部屋…友人・小野寺誠二の好意で破格の部屋代でラブホの一室を住処にしている。
家具と言えそうなものは、冷蔵庫、窓際のカセットコンロとプラスチックの小さな衣装ケースくらい。
京都南座での公演を終え、すっかり日が暮れ住処に戻った1コマ
以下無断転載↓↓↓
《生玉寺町のラブリー・パペットでは、今夜も誠二が忙しくホテルを切り盛りしていた。何本もの洗剤のボトルを入れたバケツを片手に提げ、もう片方の手で掃除機を引きずっていた誠二は、健の姿を見て「おう」と言った。薄暗い廊下を近づいてくる。
「おまえの部屋の電話、夕方から何度も鳴っとったで」
「だれやろ。すまんな」
「掃除のおばちゃんが1人、風邪でダウンしたんや。あとで手伝ってくれんか」
「ええよ」
まずは腹ごしらえをしようと、健は自室に入った。窓を開け、小さなコンロで湯を沸かす。差し迫って公演はないから、たまには刺激物を食べてもいいだろう。買い置きの棚から、カレー味のカップラーメンを選んだ。少し贅沢したい気分だったし、喉への負担を減らすためにも、冷蔵庫からスライスチーズを出す。
できあがったカップラーメンにチーズをちぎって入れ、マイルドかつ濃厚な味を楽しんでいると、電話が鳴った。入院中の幸大夫からだった。》
主人公の住まいがラブホの一室なのが面白いですねo^)
ちなみに人間国宝・銀大夫師匠宅は帝塚山にあり青々とした生け垣に玄関の格子戸の家というから、固定資産税だけでもタイヘンそうな感じww
健大夫の先輩格でもあり相三味線をつとめる兎一郎兄さんは緑地公園駅から4分ほどの古びたマンションに住んでる
…
三浦しをん氏が丁寧な取材でこの設定にしてあるのはもちろんですが、この住環境の描写で文楽社会のヒエラルキーをさり気なくしかもリアルに描いてあるのはニクいですww
そうそう忘れるところでした…転載した最初の方に主人公の住んでるラブホの名前が出てきますよね‥
「ラブリー・パペット」!!!
“カワイイ お人形”‥と、www
三浦しをん氏、遊んでます。
この“ラブリー・パペット”の場所が生玉寺町の裏通り辺り‥大阪に詳しい方なら雰囲気が浮かぶと思います。
その辺の記述があるので少し転載しますね
《「ラブリー・パペット」は、今夜もけばけばしいネオンを灯していた。入口の脇には、「只今満室」の札がかかっている。
建ち並ぶ寺の狭間に、ラブホテルがぽつぽつとある生玉寺町の光景は、何度見てもシュールだ。》
‥たしかに‥シュールです艸
その一室で主人公・健が腹ごしらえをするわけなんですが、友人・誠二に「包丁とまな板ぐらい買うたらどうや」と言われてしまうほどのモノしかこの住まいでは食べない。
この場面では“カレー味のカップラーメン“にちぎったスライスチーズのトッピング。
このカレー味も職業意識から喉を思って「たまに」の選択、さすがというのか涙ぐましいというのか‥
文楽という芸能に志しを持って携わりながらも、生活者の健もあるわけでその感じの伝わるシークエンスだと思います。
如何?明日のお昼ご飯にカップ麺(カレー味チーズトッピング)?
大阪にお越しの際、時間が許されるなら主人公が通った国立文楽劇場から生玉寺町までのトレッキング(約1㎞)は?
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そういえばありましたね、落語ブーム。
クドカンの「タイガー&ドラゴン」やNHKの「ちりとてちん」あたりで火が付いたはず…今はすっかり鎮火。…隔世の感。
平安寿子著の『こっちへお入り』
病院付きのケースワーカーをしている友美に駆り出されるように見ることになった素人の小さな落語会(ほぼ身内だけの発表会)、そのトリの落語に自然と拍手し、流れでつき合わされた打ち上げで落語について盛り上がってる面々を目の当たりにし、
「そんなに楽しいんですか」
……
主人公・吉田江利は中堅飲料メーカーに勤める33歳シングル、それなりに昇進昇給もしているが、中だるみの恋愛関係がひとつくらいで私生活はスカスカ。
そんな江利が落語教室のドアをノックするなんて一週間前には思いもつかなかったこと、渡されたホッチキスで留めた紙束(台本)には、一行目に大きく「寿限無」。
こうして始まる江利の落語との付き合いを縦糸に周りの人や家族との関係を絡めながら、変化していく彼女を描いていく。
噺の世界の何かにシンクロしたり、噺の登場人物の思いに逡巡したり、演者から伝わるニュアンスに感嘆しているのようすが主人公の落語を知っていく度合いに比例するかのように伝わってきます。
古典落語の世界って、時代背景のほとんどが江戸時代。
人の生きていく中での悲哀や生活から生まれる可笑しみやみたいなものは、現代とそんなに差異があるわけじゃない。浄瑠璃や歌舞伎とは違い語り口がムッチャ平易。
‥とはいっても題材の中には現代にそぐわない価値観があるのも事実。廓噺なんかは女性の位置付け自体から問題になってしまう。
廓噺だけじゃなく市井の暮らしを描いた噺だって男社会の負の要素をけっこう背負って展開したりしてる。夫婦モノの噺に出てくる夫というのが高い確率で“だめんず”!そこに寄り添う妻の心情を判断しかねる主人公…そんな噺のプロットだけでも引っ掛かるのに、主人公は演者(プロの落語家)たちのニュアンスの違いまで違和感を覚えてしまったりする。
さらに噺にみる親子や夫婦の関係性が自身が抱えていたりする事とダブって考え込んだりする…そんなことを重ねていくうちになんだか視界が広がっていく主人公のようすが面白く描かれてます。
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本編を読み終えての余韻で少ーし痺れた状態で、読むとはなしになにげに流れだけで解説部分に…「多部未華子」とあり、それだけで本編の評価が2割増し。えぇーえぇー、単純ですともさァ。3頁足らずの解説、それも(談)‥ですぜ(自嘲ω)
…というわけで、
森博嗣氏の『どきどきフェノメノン』
大学院ドクタコースに在籍し実験と研究、論文作成に明け暮れる窪居佳那、プライドが高く、気に入らないことにはすぐ舌打ちし、妄想癖があり、酒で記憶を飛ばし、無理な理屈とイミフな理論を振りかざす、そんな面倒くさい24歳。
佳那の周りに、
花屋でバイトをしている藤木美保は剣道教室で知り合った友人。
佳那の2年後輩の大学院生で表情の乏しい水谷浩樹は、女の子の人形で遊ぶ(?!)おかしな奴
水谷と同期の鷹野文哉は長髪に日焼けした顔の爽やか系
武蔵坊は、袈裟姿の謎の大男
‥そんな彼女彼等が佳那の惑星のごとく居る。
指導教官の相澤准教授は佳那の一方通行の恋の対象…
面子が揃ったところで主人公・佳那の「どきどき」は幕を開ける
佳那のその想いはスピンアウトしおかしな方向へ…
佳那の脳内のつぶやきと妄想のフラッシュが笑わせてくれます。学力偏差値は高そうなのに行動パターンや発想がまるで子どもな部分があり、その場し
のぎで泥縄的にとった行動がいつも意図せぬ方向へ…。
佳那自身の行動や言葉も笑わせてくれるのだけど、それらを形容したり俯瞰している描写がもういちいち面白い。
これだけめんどくせぇー女性なのに読み進めていくうちチョット可愛いいと思ったりしている自分にハッと気がつき我に返ってビックリだゎ
ミステリーの粉末も極微量まぶしてあるような展開も飽きさせない要素。
着地点が途中でうっすらわかってしまう難はありましたが、テーマの「どきどき」を上手く変化させラブコメとして十分楽しめる作品になっていました。
日常(学校、職場、ご家庭)に使える笑えるフレーズが満載なので、実用書としてもお使い頂けるかと思います。
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…というわけで、
森博嗣氏の『どきどきフェノメノン』
大学院ドクタコースに在籍し実験と研究、論文作成に明け暮れる窪居佳那、プライドが高く、気に入らないことにはすぐ舌打ちし、妄想癖があり、酒で記憶を飛ばし、無理な理屈とイミフな理論を振りかざす、そんな面倒くさい24歳。
佳那の周りに、
花屋でバイトをしている藤木美保は剣道教室で知り合った友人。
佳那の2年後輩の大学院生で表情の乏しい水谷浩樹は、女の子の人形で遊ぶ(?!)おかしな奴
水谷と同期の鷹野文哉は長髪に日焼けした顔の爽やか系
武蔵坊は、袈裟姿の謎の大男
‥そんな彼女彼等が佳那の惑星のごとく居る。
指導教官の相澤准教授は佳那の一方通行の恋の対象…
面子が揃ったところで主人公・佳那の「どきどき」は幕を開ける
佳那のその想いはスピンアウトしおかしな方向へ…
佳那の脳内のつぶやきと妄想のフラッシュが笑わせてくれます。学力偏差値は高そうなのに行動パターンや発想がまるで子どもな部分があり、その場し
のぎで泥縄的にとった行動がいつも意図せぬ方向へ…。
佳那自身の行動や言葉も笑わせてくれるのだけど、それらを形容したり俯瞰している描写がもういちいち面白い。
これだけめんどくせぇー女性なのに読み進めていくうちチョット可愛いいと思ったりしている自分にハッと気がつき我に返ってビックリだゎ
ミステリーの粉末も極微量まぶしてあるような展開も飽きさせない要素。
着地点が途中でうっすらわかってしまう難はありましたが、テーマの「どきどき」を上手く変化させラブコメとして十分楽しめる作品になっていました。
日常(学校、職場、ご家庭)に使える笑えるフレーズが満載なので、実用書としてもお使い頂けるかと思います。
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