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ちょっとお恥ずかしいのですが、人脈術に関して一商社マンの視点から綴ってみようと思います。ひょっとしたら商社に興味のある方が知りたいポイントに対する、1つの回答になるかもしれません。
■商社マンは人脈がやはり多いのか?
結論から言ってしまえば、「人によります」というのが真実だと思います。尚、ここからは20代の商社マンに関して述べます。
全く人脈がなく、合コンも自分でセッティングできない人もいれば、業界人、財界人、政府関係者、スポーツ選手、芸能人、アナウンサー、モデル等々と繋がっている人たちもいます。
とはいえこれは非常に稀(20代の1%くらい?)。
平均的には、商社でなくても会えるような人脈しか持っていない人が多いように思います。人脈には、「広さ」と「深さ」があるので、この二つの切り口から見てみましょう。
■人脈の広さと深さとは?
先ずは「広さ」という観点で人脈を捉えてみましょう。これは単純に「顔の広さ」でいう広さと同じです。
交流会や仕事上で会える人たちを例に取ってみますと、別に商社で働いていなくても繋がることはできる人たちが多いので、特段有益な人脈にはならないです。
20代では商社マンではなくとも、とにかく人に会っている人は結構います。
一番これがデキている層は、大体六本木のタワーマンションの社長と繋がり、家で共同でパーティーを主催する人たちでしょう。
僕も一時期やっていましたが、社長たちとしては若くて綺麗な女性と会いたい、若い女性からすると高層マンションに行ってみたい、大手の社員や金持ちに会いたい、主催者からすると人脈ができる、というWIN-WIN関係を築いています。
ただ、この様な会は元々目的がえげつないので、人格者は来ないですね。20代で遊びたい!という女性と男性がほとんど、中には調子に乗っている人たちが多いと思います(僕も若かった・・)。
商社では必ず毎年クラブを貸し切って200-300人くらいのパーティーを開催する輩が出てきますが、実際に主催をしても誰と会ったかなんて覚えていないですし、浅い話で終わります。
とすると、結局そのパーティーを主催したチームと仲良くなるわけですが、大体においてこれは同じ会社の人たちや既に知っている人たちとやるため、人脈は広がらないのが実情だと思います。
さて、次は深さですが、これはその人たちとどれだけ仲良くなり、いかに欲しい情報を貰えるか、若しくは会いたい人に繋げてもらえるか、ということを意味しています。
勘違いがないように、これは別に意図的に情報のために仲良くなるのではなく、友達として仲良くなり、結果的に情報が入ってくる。このサイクルのことを僕は指しています。
情報を入手するため、その人の恩恵をあずかりたいがために仲良くしようとする人達はたくさんいますが、個人的にそういう人たちはあまり好きではありません。
日本では20代に非常に多く、肩書で人を判断する特徴があります。もの凄く表面的で、人格というよりは欲望のまま動いている。残念なことに志もなく、中身がありません。
そういう生き方もあると思うので決して否定はしませんが、そういう人たちが来る会に僕は顔を出しません。
真の意味での人脈とは、個人的にディープなところで繋がり、「今後も一緒に会いたいな」と純粋に思える仲だと思います。
そのためには、能力的にも、人格的にも同じレベルでないといけませんし、自己研鑚を続けないといけません。そして、お互いにGIVEの精神でGIVEし合うこと。
これに尽きると思います。
この広さと深さがセットになり、初めてビジネスにおいて意味のある人脈になると僕は思います。
商社マンはこの「深さ」に長けている人は確かに他社と比べて多い気がしますが、これは後で述べますが属人的な能力だと思います。
■入手できない情報に意味がある
誰にでも手に入る情報には、新聞の様に意味がありません。
因みに未だに皆「話のネタとして」「世論を知るため」という目的以外で日経を読んでいるのか、いつも謎です。
実際に日経新聞を読んでいて、儲かった、新しいビジネスに繋がった、という人に未だ会ったことはありませんし、実際にいないと思います(いたら教えて下さい)。
実際に日経新聞を読んでいて、儲かった、新しいビジネスに繋がった、という人に未だ会ったことはありませんし、実際にいないと思います(いたら教えて下さい)。
話を戻すと、個人的な話で手前味噌ではありますが、例えば自分には未だメディアに出てきていない情報が多々入ってきます。
例えば日本で話題になるサービスがリリースされる半年~一年くらい前にその情報は入ってきていますし、海外になければサービスの構想の段階で相談が来たりもします。
他には、「この会社と協業を考えているのだけど、評判はどう?」とか。「ああ、それだったら一緒に仕事をしたことがあるけど、あそこはね・・」という感じで教えてもらっています(本当に助かっています・・)。
この様な情報をゲットしている20代商社マンは、あまり聞いたことがないですが、ある一定割合ではいます(1-3%くらい)。後で述べますが、これもやはり属人的な能力かもしれません。
■20代商社マンで海外に人脈がある人はほぼいない?
日本では人脈はあるけれど、海外では全く人脈がない、という人が大分多いようにも思います。
知っていたとしても、「海外に住んでいる日本人」のみというのがほとんどだと思います。
これは日本人コミュニティがあるからですが、東南アジアの場合、その日本人がローカル人と深く繋がっていない限り、あまり意味はなかったりします。
これは日本人コミュニティがあるからですが、東南アジアの場合、その日本人がローカル人と深く繋がっていない限り、あまり意味はなかったりします。
商社マンといっても帰国子女でない限り、やはり20代では英語は下手ですし、外国人との交渉や外国人と仲良くなるのも下手っぴです。本当に下手というか、全くできません。
1年目だと電話の応対もできず、自分に「~さんお願いします><」といきなり受話器を渡してくる輩もいます。海外の投資会社に2年間程派遣されても、現地のローカルに食い込むことができず、日本人とばかりつるむか、(日本人と)ゴルフばかりしている、という人もいます。
「商社マンだから英語ができる、グローバルで活躍できる人が多い」というのは、ハッキリ言って幻想です。
実際に海外で活躍されている外交官からは、「君は商社マンのようになるな」と言われたことがあります。
海外ではパーティーなる催しが多々開催されるのですが、商社マンのコミュニケーション能力の低さにその方は驚いたとのこと。数多くの商社マンに会ってきたけれども、「あり得ない」という印象だったようです。
「君は決してそうならないように」と助言下さいました(苦笑)。
実際に駐在経験やトレイニー経験がない限り(3~5年)、国際ビジネスで活躍できる程の英語力と人間力は身につかないと思います(こんなこと言ったら嫌われるかもしれませんが、事実です)。
■商社に入れば、人脈術や人と接する力を見に付けられるのか?
これも、「人によります」というが答えです。
というのも、商社の中にはその様なスキルを言語化し、体系立てて伝える仕組みがないからです。
そうすると、恵まれていればその様なスキルに長けている上司の下で働くことができ、その中で自らスキルを分析して盗むことができます。
アンラッキーであれば、「何だこの人」と同じ社内でも思ってしまう様な人もいますし、「社内の人しか知り合いはいない」いう上司に出会うこともあります。
そうすると、後は自分で考えて、自分で色々試行錯誤をして試して行くしかありません。
とすると、商社に入っても「別に特段人脈を作る力ができたり、交渉力を見に付けることができたり、人の心に入るスキルを磨ける」というわけでもないことが分かります。
唯一、営業部で人と接する機会が多い仕事に配属されれば、新しい人と出会う機会が多くなるので、スポーツと同じで少しずつ上達はすると思います。
例えば、出張に行く上では、「いかにその出張期間中に有益な人材と繋がり、有益な情報を集めるか」という成果が暗黙的に求められます。
ですので、実際に自分の既存のネットワークを経由してその国のキーパーソンを紹介してもらったりします。
一方、出会うチャンスが多くても、それを次に繋げられない人はたくさんいます。
その差は何によって埋まるかというと、もうこれは「センス」としか言えません。
■センスとは?
センスとは、「無意識に昔からやっていることで、言語化されていないスキル」です。
説明できないけれど、何故か簡単にできてしまう。これを人は「センス」という言葉で語ります。
例えば僕の場合、ある人の接し方を一回見るだけで、その人の接し方を再現できますし(話し方、ジェスチャー含む)、目の前の人が何を考えているのか、何を感じているのかが、手に取るように何故か分かります。
これはどうやってやっているのか、全く説明できないのですが、小学生の頃からこれはできていました。
とはいえ、やはり他業種の人たちと飲みに行ったり、結婚式の幹事の仕切る具合を見ていると、確かに商社マンの方が基本はデキているとは感じます。
これは1年目の頃から幹事が仕事になるのと、部門によっては幹事マニュアルなるものが存在するからだと思います。
とはいえ、それでグローバルな人脈を築けるかというと、そうではないので、あくまでも「まあ、少し役に立つ」くらいのスキル程度だと思います。
ですので、「商社に入ればグローバルに活躍する人間関係系のスキルがつく!」というのは、
決してそうでもなく、幸運とその人のセンス、そして努力次第だと僕は思います。
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