2018年11月3日(土)@YSGAで「GMT:Saratoga (2017)」をプレイしました。
ゲームは、アメリカ独立戦争中の1777年9月から10月にかけて、ニューヨーク州サラトガの近くで、大陸軍とイギリス軍の間に行われた戦いである”サラトガの戦い”を題材としたものです。

”サラトガの戦い”は2つの戦いからなり、今回の対戦は1777年9月19日のフリーマン農場の戦い(第一次サラトガの戦い)を再現する、スタンダードシナリオを対戦しました。

もう一つは、ベミス高地の戦い(第二次サラトガの戦い)で、それもプレイできます。

 

ゲームは、史実どおりアーノルドとゲイツの不仲が表面化し、ゲイツ部隊が動かない制限を与えています。最初の2ターンは、イギリス軍の移動のみで、サイコロによる霧発生の判定を行い、霧がひどいとそのターンはパスとなります。

 

対戦は、前回のBrandywine、GMT:Guilford に引き続き、私がイギリス軍を担当することになりました。

7ターン程度までソロプレイした結果での、イギリス軍の対戦方針を考えてみました。。

 

  • イギリス軍プレイ方針
    • 森が多い地形なので、Earl of Balcarres [LT/+1/5-4]とFraser’s Rangers[LT/+1/1-4]は、スタックして敵の後方へ回り込む使い方をする。
    • Arnold [2-2-6]、Dearborn [LT/+2/3-6]、それにMorgan [Rifle,LT/+2/3-6]は、近接戦闘でライフル兵のマイナス修正がつかないため、スタックしている限り無敵。そのため、射程2ヘクスでの砲撃や戦闘後前進の機会などで、スタックが別れたときは、いずれかの部隊を徹底的に攻撃する。
    • また、Morganによる砲兵制圧ルールがあるので、砲兵はMorgan のZOCの広がらない森に配置する。
    • モラルは、アメリカ軍もイギリス軍も+2のユニットが2個であり、アメリカ軍のArnold Wing’Sは、モラル+1が多い。そのため、イギリス軍の1-4歩兵ユニットを単独にして除去されることによる軍のモラル低下に注意が必要。
  • 第一ターンの天候判定が、濃霧でないことを祈ります。

 

ゲームタイトル:American Revolution Series Tri-Pack::Saratoga (GMT : 2017)
対戦シナリオ:Standerd Campaign Scenario

陣営:アメリカ大陸軍:E口さん
    イギリス軍:わたし
ターン数:12 Turns, 0800 9/19/1777 — 1900 9/19/1777
ゲーム終了時:  第10ターン
終了時の結果: アメリカ軍のSubstantial Victories(イギリス軍Demoralized)

 

<第1ターン~第2ターン>

第一ターンの天候ROLLは、ソロプレイでは一度も出なかった”9”でCLEARとなったので、第二ターンも続けて、戦略移動ができました。

 

<第三ターン終了時>

アメリカ軍は予定通り、フリーマン農場の建屋、MorganとDearbornのスタックを入れてきました。つぎのターンに、予定通り2ヘクスの距離をとって、Walker Artilleryを中心に、6火力で農場建屋を砲撃する体制を取ります。

 

 

<第四ターン終了時>

アメリカ軍にイニシアチブを取られてしまったため、イギリス軍砲兵の布陣がアメリカ軍フェイズの後になってしまい、このターンはMorganスタックを砲撃するチャンスはありませんでした。

 

 

<第五ターン終了時(写真のサイコロによるターン表示が”6”になっていますが・・・>

アメリカ軍は、フリーマン農場を放棄して、西(マップ下側)の森に下がりました。

 

 

<第六ターン終了時>

いよいよ、本格的に交戦が始まりました。

Jaegers Rangersのライフル射撃によって、Morganが退却となり、単独となったDearbornを攻撃しましたが、なんと”PIN"・・・。次のターンにイニシアチブを取らないといけません。

 

 

<第七ターン終了時> ・・・ ショックで写真を取り忘れました

 

<第八ターン終了時>

第六ターンに、Jaegers Rangersグッド射撃により、Morganを退却させ、単独となったDearbornを攻撃した結果が”PIN"となり、第七ターンに虎の子の”Momentum Chits”を使って、イニシアチブをとりましたが、再攻撃の結果は”R”!!

なんと、戦闘結果の退却でMorganと再スタックを許してしまいました。

続く、第七ターンのアメリカ軍フェイズでは、戦闘ご前進していたBurgoyneとBritish GrenadiersのスタックがArnoldとMorgan, Dearbornの黄金スタックを主力とした攻撃を受け、”1*”の結果を受けたため、British Grenadiersが1ステップロス、Burgoyneが負傷!!

そして、第八ターンにはBritish Grenadiersが除去され、ARMY MORALEは、一挙に5(Fatigued)に低下してしまいました。

 

 

モラル回復には、敵部隊に損害を与える必要がありますが、現状では、Army Moraleを下げられないように、散らばってしまっている少戦力部隊を守ったり、退却させることが精一杯となってきました。

 

<第九ターン終了時>

アメリカ軍は、イニシアチブを難なくとって、攻撃が続けられます。

前のターンに前衛にいた部隊が包囲殲滅され、いよいよ、ARMY MORALEは、”1”となってしまいました。

 

 

<第十ターン ゲーム終了>

なんと勝利が目前となったところで、ゲイツが重い腰を上げ、Gate’s Wingが戦闘に参加してきました。(サイの目”0”)

 

イニシアチブをとったアメリカ軍の最初の一撃で、イギリス軍のARMY MORALEはゼロとなり、ゲーム終了となりました。

 

 

 

除去されたイギリス軍のユニット達。

結局アメリカ軍に損害を与えることが出来ませんでした(;0;)。

 

遂に、”American Revolution Tri Pack”の3タイトルをプレイし終えました。

3タイトルをお相手いただいたE口さん、ありがとうございました。

このシリーズの残りのタイトルもぜひ、対戦していきたいと思います。

また、よろしくおねがいします。

 

シリーズルールを習得することで、各戦役における作戦戦術級としての機動や作戦を堪能できます。また、モラルの維持が非常に大事であることや、一度、交戦が始まると戦闘後前進の強制によって、部隊が周囲に気づかず深追いして損害を受けるというこの時代の戦いの特徴もよく表していると思います。

 

<デ・ブリーフィング>

なんと、第7ターンは写真を撮り忘れるほどの激しい戦闘とショックに見舞われました。

結局、MorganとDearbornのスタックを火力1のライフル射撃で引き離したチャンスを狙った結果が返り討ちにあったという感じで、この混戦状態(PIN)を含めた戦闘でゲームが決まった感じでした。

一方、反省点は、対戦指針で立てていた「弱小部隊を攻撃されることによるモラル低下に気をつけなければならなかった」のですが、見事にアメリカ軍に突かれた感じです。