ザ・ハンズインポケッツ! -4ページ目

希望的に難しい

俺の夢はあしたのジョーになる事だ。


やりたい事とか、見たい物、行きたい場所なんかは沢山あるけど、どうしても一つと言われたら答えはそんな感じになると思う。
ただ胸を張ってそれを言うのが憚られるのは、夢というにはちょっと個人的で内向き過ぎる様な気がするからだと思う。


でも俺思うんだけど、そもそも夢とか目標って果てしなく内向きのもんだよね。
わざわざ人に話すようなもんじゃなく。というよりむしろ誰にも話さずに自分の中だけで燃やし続けて温度を上げ続けていかなくちゃいけない。それは俺だけのもので、誰の同意も必要としない。そんな気がする。


やー違うかな。俺の望みがたまたまそういう形だったというだけかな。
みんなと共有できる形の夢を持っている人を羨ましく思う。
でも俺はそう生まれつかなかったし、結局この形が一番気に入っている。


ああ。ぼんやりとした頭でずいぶん沢山のものを見た。誰とも共有できないほどに。
長く生きるほどお互いを理解するのは絶望的に難しくなっていくんだな。
や、つーかそういうもんなんだよ。分かり合える事は少なく、内側は無限だ。
だから俺達は無限に広がっていくその自分の王国を冒険しなければならない。
人と共感したり共有したりするものはその結果であって、目的ではない。ないものは共有できないからね。
だから絶望などという言葉を使ってはいけない。それはガキの使う言葉だ。
わからない、とか、難しい、って事を楽しむことができれば、それを「希望的に難しい」っていう事だってできると思う。



もしかして俺はあしたのジョーになれたのかな、と思うことがあった。
帰り道、次の一歩を歩く力も無くなって、立ち止まってしまった時なんかにね。


でも多分なれてないんだなこれが。
色んな事が片付いて、ちょっとづつクリアになっていく頭で考えるんだけど、足りないものがまだまだ沢山ある。余計な物を捨てていって、必要なものだけが残っていく。
俺が夢を叶えるににふさわしい男になる頃には、自然と環境は整っているだろう。
その時俺は跡形もなく燃え尽きて、消えられる。誰にも理解されなくても、それが俺のゴールだ。


ただそこまでの道は、まだまだ希望的に難しい。

俺は迷い、飢え乾いて苦しんでいる。それをハッピーだと思う。

ゾンビを見たよ。

それにしても…である。
近年のゾンビ映画の勢いはほんと凄まじい。毎日1本ゾンビ映画を見たとしても全ては見切れないのではないかと思うほどです。


日本ゾンビサバイバル協会の会長であるわたくしフジタ興奮でありますが、ゾンビオタク、ゾンビマニアではございません。まだまだ知識不足のあくまで「ゾンビ好き」としてこれからも研究を続けて行きたいと思う所存です。


「28日後…」から始まったとい言われている現在のゾンビリバイバルブームですが、ブラッド・ピットの「WORLD WAR Z」公開をピークに沈静化するかさらに盛り上がりを見せるか、ゾンビの様に鼓動を落ち着かせて観察して行きたいと思います。ちなみにWORLD WAR Zの原作は非常におすすめです。


さて、最近ちょっとまとめてゾンビ映画を見たもので駆け足ながら感想を書き留めておきます。リストは以下です。


ロンドンゾンビ紀行
Z108地区 ~ゾンビ包囲網~
ゾンビズシティ
死霊のはらわた2
REC/レック3 ジェネシス
ゾンビパーク
ゾンビハイスクール
ゾンビバスターズ
夜明けのゾンビ
タワーオブザデッド
ゾンビ革命 JUAN OF THE DEAD


全部書ききれるかどうか自信ないですがとりあえず見切り発車します。



☆1本目「ロンドンゾンビ紀行」
あらすじ…
大不況によって立ち退きせざるを得なくなったロンドンのとある老人ホーム。大好きなおじいちゃんを助けようと孫の2人(ヘタレた悪ガキ兄弟)は銀行強盗を企てるが、敢えなく警察に取り囲まれてしまう。
決死の覚悟で裏口から脱出すると街はゾンビで溢れていた。果たして二人はゾンビの群れからおじいちゃんを助けだせるのか。


現代はコックニーズVSゾンビ。コックニーというのはロンドンの下町に住む労働者階級の人たちのこと(多分)日本で言えば江戸っ子VSゾンビみたいな事になるでしょうね。

ロンドンという舞台を活かして、特有の少ししけた町並みをゾンビがうろついたり、曇り空の下を二階建てバスで逃げてみたりとタイトル通りちょっとした観光気分が味わえます。セリフもイギリスっぽい皮肉の聞いたジョークの応酬で気が利いています。


後半にむけて老人達がゾンビ相手に大活躍するのですが、歩行補助器具にマシンガンをくくりつけたりやりたい放題です。ジジイとババアがゾンビを撃ち殺すという凄い絵面がなんか気持ちいい。
ギャグ要素多めの展開で最後はなんかスカッとできる。「ゾンビランド」に近い(あれほどの完成度はありませんが)一般視聴に耐えうる内容だと思います。登場人物も憎めない奴が多い印象。


最後はなぜかロンドンっ子のたくましさアピールみたいな感じで終わります。


名作と言えないまでも十分に楽しめる佳作。
ブームの火付け役になった「28日後…」もイギリス映画でしたが、ノリは全然違います。ちょっと後ろ暗い感じのお国柄をそのまま暗い雰囲気で表現するか、皮肉で笑い飛ばすか、そんなアプローチの違いですかね。


☆2本目「Z108地区 ~ゾンビ包囲網~」
あらすじ…
突如ゾンビパニックに襲われた台湾の街。マフィア、SWAT、殺人鬼が入り乱れての逃走劇。


イギリスに続いて、お次は台湾のゾンビ映画「Z108地区」
と言いたいところですが僕のジャッジではこれはゾンビ映画ではありません。


グロい顔をして女を監禁する変態、なぜか共通言語を無視して日本語を喋る日本人の殺人鬼、弾丸が泣ければ拳で殴れば良いじゃないと主張するSWATなど突っ込みどころは満載。
特にSWAT隊員がゾンビを殴るとバシッ、ズガッといった具合にとんねるずのコント風の音が出るのは香港映画からの流れを感じます。さらにその隊員は後半ゾンビ化してゾンビなのにカンフーを繰り出します。(これはもうゾンビじゃない)


しかも序盤、中盤、後半と時間軸が入り乱れるんですがこれがさらに混乱を招きます。それら全ての突っ込みどころが回収されないまま混乱のエンディングを迎えます。以上です。


台湾の町並みとゾンビの組み合わせが見れたりゾンビに回し蹴りしたりと、ところどころビジュアル的に面白い要素はあったものの詰め込み過ぎで消化不良の印象。
ゾンビ映画はシンプルで良い場合が多いです。ゾンビ映画でないホラーとしても評価は微妙かと思います。



☆3本目ゾンビズシティ
あらすじ…
ゾンビによって人類がほぼ全滅してから10年後の世界。パニック後に生まれた子供達の中からなぜかゾンビに襲われないミュータントが生まれる。彼らは危険分子と見なされ軍に追われる運命にあった。ミュータント少女カミーユは、母との約束を守るため海を目指して廃墟となった街を逃走する。


なんとも珍しいチリのゾンビ映画。しかしこれまたゾンビ映画ではありません。


ほぼモノクロの廃墟を子供達が逃走するシーン(ほぼ全編それだけだけど)はいつものゾンビ映画とはちょっと違う趣を感じられます。
何より特殊な子供(首に赤いアザがある)はゾンビに襲われない、しかも軍に追われているという設定により、ゾンビが子供たちを助けている様に見える構図はうまい!と思いました。


最初カミーユは母親と一緒に逃げてるんですが、途中で母親はゾンビに噛まれてしまいます。当然母親は自分もゾンビになるとわかっている訳です。
母はカミーユを逃がす為に、海で待ち合わせをしようと言い聞かせます。そこには大きなタコさんがいて守ってくれるから大丈夫。自分も必ずそこで待ってるからと。これは不覚にも泣きそうになる名シーンです。
カミーユは小学校低学年くらいの女の子なんですが、小さなカミーユが銃を持った兵士に追われながら必死に海を目指す過酷な道のりにも説得力が出てきますよね。


しかしながら上記とほぼ同じやりとりが作品の中で計3回ほど繰り返される為、後半に行くに従い感動は擦り切れてしまいます。最初は涙を拭いていた僕もやがて「それさっきもやったやん…」とばかりに鼻をほじってしまいました。


そして最後、ある意味衝撃のラストシーンが待っているのですが、これがトドメとばかりに感動を台無しにしてくれます。ラストを見ればこれがゾンビ映画ではない事がどうしようもない素人である皆さんにもさすがにわかると思うのですが、オチは言わないでおきます。


とにかくチリのゾンビ映画なんか始めて見たのでアプローチが斬新の様に見えます。(表現が拙いだけかも)
ダメな映画だとは思いますが、僕はチャレンジ精神を買います。




☆4本目死霊のはらわた2
あらすじ…
恋人と出かけた山小屋で死霊をよみがえらせてしまったアッシュ。色々あって腕にチェーンソーがくっつきました。


もうあらすじがめんどいです。というか言わずとしれたサム・ライミの名作シリーズなので説明は不要でしょう。


キャンプかドライブかわかりませんが、恋人とデートに出かけて「死者の書」という死霊復活の秘法を見つけるところまでは前作とほとんど同じ。そこから彼女がゾンビになって、それをアッシュがやっつけるまでが2分くらいで終わります。やけにあっさりだなと思いきやそれもそのはず、そこまでの流れは1と大体同じだからそっち見てねという事なのです(こんな事ありえるのか!)
ちなみに前作に出ていた友達などは余計なので出てきません(こんな事ありえるのか!)


さすが後にスパイダーマンをリメイクする人気監督になる男。たっぷりと残った上映時間を使って、ゾンビと主人公の戦いを勢いだけで見せていきます。ゾンビになった彼女が突然踊り出したり、確実にお前これやりたかっただけだろというシーンの連続です。
しかし主人公のアッシュも負けていません。さすがアメリカホラー界を代表する有名ヒーローの一人。死霊に取り付かれた自分の右手と格闘したり、ポルターガイストと格闘したりと中盤の山場をほぼ一人芝居で乗り切ります!
というかもうほとんどアッシュの顔芸で終わります。予算を誰かが9割くらい持ち逃げしたのかも知れません。


後半片手を切り落としてチェーンソーを装着して(一部の)みんなが知っているダークヒーローアッシュ誕生。ただ(一部の)みんなが知っている通り戦闘力はあまり変わりません。


最後の最後でかなり強引な展開があって次作の「キャプテンスーパーマーケット」に続く訳です。キャプテン~のオープニングと近作のエンディングで一部矛盾する部分がありますが気にしてはいけません。


見所としてはやはりアッシュの顔芸ですかね。
あとゾンビのキャラクター性も独特です。そもそも死霊のはらわたシリーズのゾンビは一番珍しい「悪霊タイプ」なんですよね。正体不明のエネルギーによって動いているので、唯一脳を破壊しても死なないタイプのゾンビでもあります。
このタイプに出会ったらひとまず逃げて、悪霊の発生源を止めるしかありません。勉強になりましたね。


☆5本目REC3/レック3 ジェネシス
あらすじ…
絵に描いた様な幸福なカップルの結婚式。
平和なパーティの会場は突如現れたゾンビによって血みどろの狂宴となる。
離れ離れになった夫婦はお互いを探すため、ゾンビの溢れる会場に戻っていく…


これはスペインのゾンビ映画ですね。
1つのマンションを舞台に、主観映像を効果的に使った恐怖演出で話題になったシリーズです。REC1と2は時間的に直接の繋がりがあったんですが、3は同時刻、別の場所という設定だそうです。なので別作品として楽しめますね(実際楽しめるかどうかは別として)
主観視点というのは要は手持ちカメラを使って、カメラを持った登場人物の視点から物語を見るって事です(ざっくり)。


まず思うのが序盤の平和な結婚式のシーンが異常に長い!
ありえない色使いのスーツを着たラテン系男が調子こいたりおじさんが酔っ払ってるシーンなどを長回しで見せられます。でもここで犬に噛まれて気分が悪くなったおじさんとか映画クルーとか前フリらしきシーンがあるので早送りはできません。


ゾンビが出てきてからは(一部の)みんなおなじみのパニック展開。と思いきや、お婿さんがカメラマンにキレてハンディカムをぶっ壊してします!
画面がブラックアウト!そこに浮かび上がるREC3のロゴ!おおおおおおかっこいい!


主観映像でゴリ押した1,2からの流れをぶった切って(しかも演出に使って)通常の第三者視点で勝負しようって事なんですね。なるほどこの展開は見ものだ!と思った直後!
映画のクルーがどこからか新しいハンディカムを取り出して再び主観視点に!おおお…そうかやっぱり主観で勝負するんだね、と思ったらその後また第三者視点に!なんやねんどうしたいねん!!!!!!とハイテンションでキレたくなる訳わからない展開。まあよし。


そしてバラバラになった新婚夫婦がお互いの生存を信じてゾンビの群れに突っ込んでいく訳ですね。お嫁さんは花嫁衣裳の裾を引きちぎってチェーンソーを装備(かっこいい!)お婿さんは騎士鎧を装備(なんでだよ!)親戚のおじさんは版権の関係でスポンジボブが着れずスポンジジョンの着ぐるみを装備(下は裸だから脱げない)などのジョーク演出を織り交ぜつつハイテンションのままエンディングへ。


そういえばRECのゾンビは系統で言うと感染系と見せかけて実は悪霊系ゾンビだという点は要注意です。
21世紀型の走ってるゾンビと従来型のノロノロゾンビが混在しているのは、呪いの強弱みたいな感じで説明がつくのでは。
というかこういうジョーク要素ありのゾンビ映画では細かい事は気にしちゃいけません。気にする方がアホです。


最後はちょっと捻りもあってなかなか良かったのでは。
ただ1,2のシリアス路線を期待していた人はかなりガッカリしたと思います。製作中の4は2の続編になるそうなのでややこしいですがそちらをどうぞ。






と、ここまで書き切ったのですが疲れちゃったので後編へ続く!!

最後にオーストラリアのショートムービー「CARGO」をお勧めしときます。



ぐわし!


孤独癖というのは厄介なものだと思う。一人で問題を解決しようとする。

時には一人でいる事自体が問題ってこともあるのにね。

悩みを投げ込んだ穴が、いずれ悩みそのものになる。
こんなの誰にもわかるはずねえよって思ったりすんだけど、よほどのアホじゃない限り何かしらの問題は抱えているものだ。


苦しみがこそスタンダード。我らはクソから生まれた。という訳だね。
死にたいくらい悩んでるとは、まだまだ若いな。






ところで実は最近俺は日本ゾンビサバイバル協会の会長に就任した。
そんなこんなでゾンビについて語り合う機会に恵まれて嬉しい限りである。
本格的な和製ゾンビホラー映画を撮りたいという夢もいつかは叶えてやろうと思う。


人はなぜこんなにもゾンビを恐れ、また惹かれるのか(異論は認めない)。色んな解釈ができると思う。

前にも書いたと思うが、ひとつには地獄に死者が溢れたというキリスト教的解釈からの宗教的畏怖。
昨日までの知人が襲ってくるという恐怖。
理解不能なルールを持った群集によって取り囲まれる。孤独への恐怖のメタファー。
腐った人間の死体という見た目によって想起させられる死そのものへの恐怖。


色々な捉え方ができるし、考える余地がある。
そしてついに俺は発見してしまったのだ!新しい解釈を!


世の中はクソみたいな事ばかり。逃げても逃げても苦しみが追いかけてくる。
諦めれば苦しみに飲み込まれて終わり。どこにも逃げ場がない。
一寸先は闇、生きている限り毎日努力し続けなければならない。
これは人間が根本的に抱えてる恐怖と言えるんじゃないだろうか。


これってなんかに似てないか?そうです!ゾンビですよお客さん!
なんという事を思いついたのでした。はい、それだけでした。

見て楽しんで、考えて楽しめる。
これもゾンビというモンスターの持つ楽しみの懐の深さだと思う(力説)


そんな訳で最近ハンズインは架空のゾンビ映画のテーマソングを作るのにハマっているのでした。
近々アルバムのレコ発ライブでもやろうかと思います。