ザ・ハンズインポケッツ! -2ページ目

放浪生活3週目

この週はあっという間に過ぎていったので情報が少ない。
楽曲関連のプロデューサーをしてくれている杉原くんと打ち合わせになり、そのまま寝てしまったりという感じで割と夢中で過ぎていった。

1日ごとにホテルを探すのが面倒になり、一箇所に数日滞在するようになる。新鮮だった事がめんどくさくなるまでのリアルな期間である。
だが翌日の予定に合わせて前日からそこに泊まっちゃうのはほんとに楽で助かる。とくに俺は朝がよわい!

やりてメガネから連絡が来ていい感じの部屋が見つかる。内見して申し込み。
移動の間にお互いの業界の現状などについて話す。
この頃からやりてメガネと俺の間に奇妙な友情が生まれつつあった。
そうだ!俺たちはこの困難なミッションに共に立ち向かうチームなんだ!

金曜はスタジオついでに住民票だのの書類を取りに一旦千葉に戻った。
本格的に寒さが恐ろしい感じになってきた。この冬は割とあったかかったんだけどね。

PC作業をやるためにコワーキングスペースというところに行ってみた。
それは仕事の机と共用の会議室がいくつかある場所で、要は仕事に使える図書館の勉強部屋みたいな感じ。
俺みたいにパソコン一台あれば仕事できますよわたしは、そういうかっこいい生き方してるんですよわたしは、さらにかっこよく言うとノマドワーカーですよわたしは、という感じのしゃらくさい奴らが沢山いる。でもまあ非常に快適だった。

ハンズインのスタジオでは割と古い曲を掘り起こしてみたりした。
昔のライブ音源やデモを聞くとほんとに下手なんだけどやっぱサイコーだね俺様たち。
何を言われようがこの曲をやってるのは俺たちだけなんだからそのまま続ければよかったのに。ていうか続けているのでした。
ということで次のライブではあんまりやらなかった曲もやりたいと思う。

2週目後半。1月16日くらいまで

2週目の末だったかな?クロロホルムの羽賀とクロマニヨンズを見に行った。
バンディッツのよっちんもいた。
マーシーのギターは中学生ばりのアレンジで最高だった。ソロの度によっちんと顔を見合わせたのだった。

よっちんは一人暮らしをしていて友達がよく泊まっているので我々の間ではホテル瀬沼として有名である。かの有名なロマンスジョー市岡が逗留していたのも当ホテルでございます。
俺はいざとなったらよっちんに俺の世話をさせてやると約束した。よっちんは嬉しそうだった。

その後たこ焼き食ってビールを飲んだ。何回食ってもまずくてサイコー。ちなみにここは店員の態度も最悪で嬉しい。
その後海へ。よっちんと二人で羽賀をボロクソにけなした。羽賀は凄く嬉しそうだった。羽賀を裸で十字架に縛り付けてこの日は終了(嘘)
この日のiPhoneにはマクドナルドのベンチと思われる場所での、ドナルドの人形と俺の自撮りツーショット写メが残されていた。

そのままその日の宿である上野に戻り、ダンサーのハルさんと飲みに行く。
となりの席のジジイがプレゼントといって焼酎を置いて去って行った。余計なことするな貴様!
だがしかし結局朝まで飲んでしまう。結果俺たちは家への往復時間をカットして全部遊びに使う正統派ストロングスタイルの遊び人になった。その後さらにもう一軒行ったあと、結局一緒に露天風呂に入った。
髪を洗いながら明日朝の予定を提案してくるハルさんにわたしは戦慄した。体力が無限にあるのか!?ダンサーはやはりすごい。
起きて二人でルノアールに行ってモーニングを食った。なんだこれは!

ともかく、このあたりは友達に色々応援されている気持ちになったのだった。

そんでぼちぼち予定が詰まり初めて普通になかなか休めない感じになっていく。

この頃世間はSMAP解散報道で盛り上がっていたが俺はそれどころではなかった。

2週目前半。1月13日くらいまで

中盤1月5日あたりからなんとなく世間的にも日常生活が始まった。
仕事始めの打ち合わせやら挨拶やらでどんどん時間が過ぎていく。

仕事上の笑えるトラブル発生。
グレモンのヤマトと主にタッグで問題にあたる。
これはもうほんとにコントの様な展開で、映像に収めなかった事が悔やまれる。
仕事は去年の後半あたりからずっとこんな調子で楽しくやっている。

金曜は固定のスタジオ練習日。
ハンズインが俺が家に帰ってないことを知る。
もっちゃんからは、うおー明日は我が身。というありがたいコメント。

二週目に入ると、旅行から生活に変化するような感じで、そろそろいろんな事が気になり始める。歯医者いかないままで気になってる奥歯の虫歯とか。
とりあえず生活拠点がないので歯医者は後回しにして髪を切った。

変な帽子のおばさんでおなじみのアパホテルにも初めて泊まった。
あと築地と秋葉原にあるファーストキャビンという飛行機みたいな内装の訳わからんカプセルホテル。これは本当に訳わからなくてなかなか良かった。店員が普通の部屋のことビジネスクラスって言い張ってて良かった。
無駄にスタジオも個人でたくさん入ったりした。ぼちぼちライブせねば。

12日は赤坂ブリッツに行った。先日のトラブルは、このライブに向けてのものだった。とりあえず無事終了。

13日。お気づきかと思うがまだ私は不動産屋に一度も行っていない!
家がない癖に2週間近く後回しにするとはさすがの俺のサボり癖である。
手帳によると俺はこの日不動産屋にようやく重い足を向けた。
20代後半くらいのメガネだが目つきの鋭いやり手っぽい不動産屋に部屋の案内を頼む。

俺が条件バッチリでしかも安い賃貸物件を選ぶとやり手のメガネがキラリと輝いた。
この部屋を見る前に、実はお話しなければならないことがありまして…と切り出された話はなかなかに凄い内容だった。

数ヶ月前、その部屋では住人が亡くなった。
自殺などではなかったものの発見が遅れ、部屋には腐敗臭が染み付いたという。
次の住人には事故物件として告知義務があるのだが、その2人目の男は幽霊なんか怖くないと、すべて承知で部屋に引っ越したという。
結果、その豪胆な男は10日目くらいでこの部屋に住むのは無理と言い出し違約金を支払って逃げる様に部屋を出て行った。何があったかは謎である。
その次の住人には告知義務がないため、3人目の男は何も知らずに引っ越してきた。一ヶ月ほど住んでいたものの、ある日大家に「この部屋何かおかしくないですか?」と問い合わせてきたという。事実を告げられた男は何も言わずに部屋を出て行った。
4人目の男は内見の際、建物の外観を見ただけでここは無理ですと言って他へ行った。

そして5人目がこのわたくである!という。
この俺を誰だと思ってるんだ!フジタさんだそ!(©トレンディエンジェル)
ということで怖いものしらずの俺はこう言ってやった
「やめておきます…」と

この頃世間はベッキーゲスの極み報道で盛り上がっていたが俺はそれどころではなかった。