官僚主義、セクト主義が蔓延り、業績が低迷した東芝を建て直した人物です。
この人の人徳を表すエピソードはいくつもありますが、
東芝時代に一番挙げた大きな成果は
官僚主義の廃止だと思います。
ひとことで、官僚主義を廃止させると言っても簡単なことではないはずです。
そもそも「官僚主義とは何なのか?」
この質問にクイックレスポンス(土光がスピーチで使った言葉)するならこの問題の根本は
「偉い、偉くないの意識」が芽生えることです。
特に同じ組織で働く「仲間」にとってこの意識は壊滅的です
この意識が生まれた時点で仲間意識は終わりです。
仕事ができるから偉い
役職があるから偉い
社長だから役員だから偉い
こういった行動ではなく能力やビジネス上だけのちっぽけな概念で人の価値を決め始めると
大なり小なり立派な官僚主義です。
ビジネス上での偉い、偉くないの概念は仲間意識ではなく競争意識です。
この競争意識が働くと、官僚側のメンバーは当然得たその権力を使って追随者をなくすように働きますよね。
そうなるとますます、官僚以外のメンバーはやる気をなくす。
と言う構図になります。
簡単に言うと俺らは偉いんだぞアピールを始めるわけですね。
人間にはどうしてもこの支配者意識というか、偉くなりたいという意識があります。
そもそも僕は、組織内での競争意識は不要だと思います。まともな組織であれば、本当に競争するのは組織外のライバルだったり強豪他社になるはずです。
だってそんなことしてたらまとまらずに、井の中の蛙が喧嘩してる状態です。
まずは協力して井戸から出ることを考えましょうという…
ただし、個人が勝手に負けたくないと考えるのは勝手ですが。
もしあなたの組織(二人でも立派な組織なのでこの場合は夫婦だったり、個人経営的な組織にも当てはまります)にこの偉い・偉くないの意識が少しでもあるなら要注意です。
健全な組織において、偉いというのは人を助けたり人がやらないことを率先してやったり、愛情や、人徳に関することに向けられるはずですね。
土光氏はこの官僚主義を取り壊すために
俺とお前らは偉くないんだぞ、そもそも一番偉いはずの俺がこんなことをするんだぞということを行なった様々エピソードがあります。
例えば土砂降りの中傘もささずに工場のスタッフの前で語ったり、
人一倍早く来て、出張の際にも安い夜行列車でトンボ帰りするなど、
秘書の数も全役員に対して一人に減らしています。
こういった取り組みにプラスして
土光氏はコミュニケーションを活発化させる
ことを行いました。
積極的に質問を投げかけ、それに即答する
そうして活発な意見交換ができる風土をつくっていったと言われています。
もしあなたの組織で、こうした取り組みが一気にできなくても
まずは自分の中にある偉い・偉くない意識を見つめなおして見るのもいいかもしれませんね。
