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★scene5★
チーン。
軽快なベル音と共にエレベーターの扉が開く。
降りたところはちょっとした空間になっていた。
そこからさらに細い廊下を進む。
1401号室は一番端か……めんどくせぇな。
50メートルほど歩いたところで『1401』と書かれたドアにたどり着く。
ガチャリ
ドアを開けた。
床はフローリングだが、天井と壁が白く塗られていて質素な感じがする。
玄関とリビングを結ぶ廊下の途中に、個室が8つある。
蛍光灯が二列で隙間無く並んでいるので、地上と同じくらい、地下にいることを忘れてしまうくらい明るい。
だがさすがに地下14階まで電波は届かないようで、携帯の待ち受け画面の左上にバリセンの代わりに『圏外』という変わった表示が表れた。
まぁ時計の代わりになるから必要ないわけではない。
現在、15時30分。
「宿舎は6人で一部屋を共有してもらいます。
時には協力指令(チームミッション)を与えることもありますので、今日の入学式で友好を温めておいてください」
……って受付のお姉さんが言ってたっけな。
協力指令ってのが何なのか気になるが、共同生活を送ることはわかった。
……にしても部屋のどこからも人の気配が感じられない。
ということは俺、一番乗り?
んなら今のうちに部屋中を探検しておこう。
俺は個室一つずつ覗いた。
どの部屋も広いんだが、その割にベッド、本棚、机、机の上のノートパソコンしか用意されておらず、物寂しさを感じる。
ただ、6つ目、最後に覗いた部屋で奇妙な物を見つけた。
それは、シルクハット。
大きな紫色の花の飾りがつけられていて、綺麗だ。
しかし、何故こんなものがここに?
……その疑問はすぐに解決することとなる。
ガチャリ
背後でドアを開く音がした。
「ん……?」
振り向く俺。
そこには、バスタオルに身を包んだ少女が立っていた……。
「…………」
「…………」
互いに目を合わせたまま、しばらく沈黙の空気が流れる。
俺、ロリコンじゃないから嬉しくないのよwwwってかもしお前が仮にロリコンでこんな場面に出くわしても、素直に喜ぶことはできないことをここで伝えておくwwwwww
しかしこの少女、小さい女って書いて『小女』の方がしっくりくると思う。
身長は俺の肩にも及んでいない。
150センチくらいだと思われる。
ちなみに俺、185センチありますwwwwww主人公の身長に関する描写なんて無さそうだからついでに語っとくwww
先にこの沈黙を破ったのは小女(少女)。
目があったのがよほど恥ずかしかったのか、目線を下に落として俺に近寄る。
風呂上がりだからかバスタオル姿を見られたからかわからないが、顔が赤い。
「…………着替え、する、ここで」
少女は耳を直角に傾けてようやく聞き取れるくらいの小声で呟い……
ティーン。
「がはぁっ!!!!!?」
こいつ、股を、MEN'S symbolを、蹴り上げ……やがっ…………た……………………。
……正義は目の前が真っ暗になった。
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