君にしか聞こえない声で | いろめがねウルフ@THE GOD COLORSの『サブカルポップダイアリー(^3^)/』

同じところをグルグル回る犬。


君にしかわからない宝物がそこにはあったんだろう。



端から見ればそれはとても滑稽に映って、でも盲目な君はそんな事おかまいなしで。




グルグル回る。同じところを何度も。何度も。








君の気持ちを知ろうとして、一緒にグルグル回ってみる。



そしたら、君の世界にどんどん入っていって、そこで、カラカラと回る映写機の音を聞いたんだ。




ネガが光で焼けてセピア色をしている。


大切にしまう事が出来ず、ずっと側に置いていたから切ない色をしているんだろう。




思い出は、美しい。



でも、それをいつまでも側に置いていたら、うまく前に進めないんじゃないかな。


答えはすぐに見えてくるものじゃないし、君の答えは君の中にしか無いから、僕にその最深部へ行く事は出来ない。




ただ僕は、ドアの前でささやいたり叫んだりするだけ。





そこをグルグル回る君にしか聞こえない声で。