ナローとビッグバンパーの足回りセッティングについて・・
ナローから89年までの911モデルのサスペンションには、コイルスプリングの代わりに、トーションバーによる機構が採用されてます。このトーションバー(通称:ねじり棒)は、フロントはAアーム内、リアはボディーのインナーチューブ内にスプラインセットされていて、アームが路面の起伏による上下動作で生じるねじれ差によって、コイルスプリングと同じような働きをします。
また、ナローやビッグバンパーポルシェでよく見かけるのが、ショックアブソーバーが経年でヘタってくると車高が前後で変わり、車の姿勢に変化があらわれます。リアだけ車高が異常に落ちている症状など少なくありません。当然、直進安定性が悪くなったり、ブレーキでの挙動が保てなくなります。
ダンパーに関しては、ナローやビッグバンパーの場合、黄色のビルシュタイン(ヘビーデューティセッティング)を推奨し、トーションバーに関しては、太く硬いタイプに交換すれば、ロール量も抑えることが可能ですので、ハードにサーキットを攻めるユーザーにはお勧めです。
そして、もっとガンガン走りたい方 そして極めたいと言う、サーキットメインのお客様には、コイルオーバー(通常のストラットタイプ)にする方法もあります。この場合、クアンタム、アラゴスタ等、ショックの全長や減衰力を各サーキットのコースに合わせてオーダーすることができ、ハイパコやザックスのコイルスプリングで、バネレートの選択も自由に出来ます。
この改造の場合、路面からの衝撃がボディのストラットに集中するため、(特にリア)上部ストラット付け根部分にクラックが入る可能性があります。ストラット部分に補強を溶接して入れる必要があります。
ザ・ガレージワークスが製作する、オリジナルエキゾーストマニホールド(タコ足)について。
エキゾーストマニホールドはヘッダーパイプの長さや径だけでなく、集合させる組み合わせによってもエンジン特性が変化する重要なパーツ。ポルシェのような水平対向6気筒エンジンでは、排気効率を上げる設計として、各左右のシリンダー3本から1本へと集約する「3-1」レイアウトが一般的で、シリンダーからの距離が短いこのレイアウトは高回転を多く利用する競技車輌に向いていると言われています。
「タコ足」と呼ばれるヘッダーパイプは、各排気ポートから集合部までを長さを稼ぎ等長化する為に曲がりが付き、それがタコの足のような形状になることに由来してるのです。ザ・ガレージワークスでは、エキマニやマフラーを製作する場合、左右排気ポートの位置が異なるポルシェエンジン用に、3-1の集合部以降でも等長になるよう計算し、スペースが無い場合は角度を付けてパイプ曲げ製作をいたします。
サイレンサーは消音の目的以外に、排気干渉させて、より低速トルク調整を増大させ、乗り易くする役割も担っています。
ザ・ガレージワークスのチューニングメニューの中で、ポピュラーなのが(M64)3.8Lボアアップ+6スロ+フルコンのマネージメントですが、費用もそれなりに掛かるために、ユーザーの中には「ポルシェのボアアップってなぜピストンはともかく、シリンダーも交換しないといけないの?」という質問が多いのです。実はこの事、きちんと説明されてない部分なので、今回は少しポルシェの表面処理と内燃機関の機械加工についてお話しさせていただきます。
シリンダーには高い潤滑性能をもたせるために表面処理として特殊メッキ加工が施されています。その1つが、当時マーレー社が特許をもっていた、ニッケルとSIC(シリコンカーバイト)の共積層させた「ニカジルメッキ」が表面処理の1つでした。当然ですが、オーバーサイズのピストンを組む場合、シリンダーのボーリング加工が必要になるわけで、このニカジルメッキはボーリングで削ぎ落とされてしまい、シリンダーは使用不可となります。ですから、一般的にポルシェのボアアップというのはピストンだけでなく、シリンダーのセットとなるわけです。
ザ・ガレージワークスでは、コスト面で有利なシリンダーを再利用する方法もご提案させていただいております。再メッキをする場合、シリンダー面に均一に積層させるための冶具が、サイズごとに必要となり、3.6Lを3.8Lにする場合、100mmから102mmになるので、102mm用の冶具にかけ積層させます。
また、積層する厚みはピストンクリアランスを考慮し、ホーニング加工時に各気筒ごとにピストン径の実測とともに合わせて行く必要があるのです。上記の画像に見える、オイル溜まりとなるホーニング目(クロスハッチ)は、ポルシェシリンダーの特性にあわせた境界潤滑時のピストンの当たりの強さの場所によって、深さを変える技術が我々の拘りです。
表面処理されたシリンダー
ボーリング作業も冶具にセットすれば寸分も動くことがない直列シリンダーなどは問題ありませんが、バイクの単気筒エンジンのような、ポルシェの空冷エンジンは、最終作業は手加工により調整します。筒全体の場所のの均一なクリアランスには細心の注意が必要です。
ポルシェのチューニングに関する技術的なお問い合わせは、なんなりとザ・ガレージワークスまで








































