初長野で最高な対バン、最高なブルースを喰らいました。
GLIM SPANKY
いつぞやのCDJ以来だろうか、本当久しぶり。
フラッドとグリムなんて贅沢じゃないか!と勢いでチケットゲット。
サポートベースの栗原くんもだいぶ髪伸びていた。
『Fighter』のイントロ、亀ちゃんのギターがかっこいい。
サビから歌い出すレミちゃんの歌声でもう既に痺れる。
一曲目から重厚なロックサウンドがフロアを熱くさせる。
フラッドとの対バンでテンションの上がる亀ちゃんが積極的に前方に来て楽しげにギターを弾けばオーディエンスが湧く。
『怒りをくれよ』の赤いライトに照らされたレミちゃん。
ハスキーだけではない艶やかな歌声にギアが一段と上がる。
最近サブスクでよく聞く『春色ベイビーブルー』。
こちらは軽やかに爽やかに駆けて行く姿がまさに春が視えた。
打って変わってフラッドへの敬意を示してカバーとして演奏したのは『Blood Red Shoes』だった。
もちろんフラッドファンも盛り上がらないわけはなくて、フロアも演者も楽しげに自由に踊る光景が何よりも楽しかった。
高校生の頃からグリムを続けていたと話すレミちゃん。
何度も聞いているはずの『大人になったら』は、その葛藤や背景を聞いてからより一層彼女の気持ちが表れていた。
そんな懐古的な雰囲気を一掃するように、ラストは『ワイルド・サイドを行け』でぶち上げて終了。
先手にも関わらず濃厚なロックまみれとなった。
a flood of circle
ようやくですよ、ようやく。
拷問のようなチケット落選地獄を経て、武道館の道ツアー。
白の革ジャンで現れた佐々木亮介。
力強く歌い出したのは『KILLER KILLER』。
そうそう、4人のこの曲が聴きたかったのだ。
繰り返す「飛べる」に説得力が増す。
何度この曲で助けられただろうか。
自己暗示でも構わない、佐々木が、フラッドが支えているから。
『泥水のメロディー』で一気に前方がヒートアップ。
ハンドマイクで吠える『Black Eye Blues』では、「生きていることを確かめに行くんだ!」と力強く放つ。
上手を見ればHisayo姐さんの鋭い目でゴリゴリベースをダンサンブルに奏でていた『Blood Red Shoes』。
テツは佐々木の動きを確認しながらキレのあるサウンドを撃つ。
「青い空を見ると死にたくなる人もいる」
ポツリと笑いながら呟く佐々木の言葉から『バタフライソング』へ。
フラッドの好きなところは、明だけじゃないところ。
「まあ生きてるとそんなこともあるよね」と暗を受け入れて、だけど絶望を買って出て争って行くところが胸を打つ。
『理由なき反抗』で「ざけんじゃねえ!」と叫び、
『ギター(羽あり)』でクラップを楽しみ、
『Eine Kleine Nachtmusik』に聞き入って、
『キャンドルソング』の言葉にまたもや背中を押されて、
『シーガル』でもがいてもがいてもがいて足掻いて、
やっぱり『Honey Moon Song』で涙腺は崩壊する。
命削ってでも、声を潰そうとも歌う佐々木亮介の声は、どうしてこうもストレートに澄み渡って見透かされてしまうのか。
それはきっと僕も彼と共通する苦しみがあるからだろうか。
青空が死にたくなる、という言葉にハッとさせられる。
まあ僕も所詮は良い人であろうとしてるだけなんだよな。
そしてアンコールは壮大なギターアンセムから、ナベちゃんの軽快なドラムが繰り出す『Center Of The Earth』。
春の訪れにふさわしい、愛おしい別れを彷彿とさせる。
誰もが笑顔で手を上げて感謝を告げる中で、止めないギターのまま奏でられた『全治』。
これまで佐々木が歌ってきた傷の意味。
治らなくても良い、抱えたまま生きて行く。
それを呪いと呼ぶことも、ある観点ではポジティブなのかもしれない。
新譜が出るたびに底知れぬ彼らの可能性を考えると、やはり武道館は通過点にしかすぎないわけで。
どんどん色濃くなって行く曲の生々しさに僕らは救われている。
目を開けて夢を見ようぜ。
泣かせてくれてありがとう。
end