豪雨の恵比寿、ソールドのLIQUIDROOM。
定刻から10分くらい遅れて暗転。
"Tiny Cosmos"を彷彿とさせるステージ上の蛍光灯が奥行きを表現しつつ、あの日の続きのように思える。
点滅する蛍光灯による『Good News』のシンプルな世界からスタートする。
ハンドマイクに切り替える松本くんによる『Dying Star』ではフロアを煽るのだがもう既にボルテージの準備万端。
ミント色のような爽やかなライトで『Kid Blue』、今日1番のオーディエンスの声が響く『HYS』、そこから『Punk Head』によりリミッターが解除。
ギアが一段階、もうひと段階と上がっていくものの、熱を大事に別世界へ誘うように切り替わるのもEnfants特有。
『ひとりにして』のギターが赦しや解放を思わせる響きを感じ、濃厚な音が会場を埋め尽くすように思える。
なんて透き通った音楽なのだろうかと涙が溢れた。
そんな余韻を含んだ松本くんのアルペジオが広がり、そのまま『R.I.P.』の孤独へ溶け出す。
『化石になるまで』や『惑星』も、孤独ではあるけど親しみのある闇という印象を受ける。
常に僕の頭にある赦しは誰に乞うのか分からない。
時々、音楽に見出す光なのかなと思ったのが、"Tiny Cosmos"で衝撃を受けた『星の下』だ。
この日もまた、表裏一体の死生観が駆け巡る。
松本くんが言う「自分のためにやってる音楽」「その音楽を勝手に聞いてもらってる」そして「みんなの心を動かす」という似て非なる言葉たち。
溢れる言葉を聞けば聞くほど、Enfantsは松本大なんだなと深く納得する時間だった。
吐き出した後に見せた笑顔から『Drive Living Dead』『Play』そして『デッドエンド』と彼が抱える心配事など吹っ飛ばすくらいの観客の笑顔が並ぶ。
来年のZepp Diver City公演は彼らの挑戦。
僕はぜひ見届けたい。
終演後数分してアンコールに現れた松本くんが1人で『Autopilot』を歌おうとしたところで、残りのメンバーが徐々に現れたシーン。
Enfantsは松本大であり、4人で奏でるバンドだ。
お疲れ様でした。
end