戦争はダメだ。

と、みんなは言う。
争いを体験した人は少なくなっている。
自身の経験でないことを理解するのは難しい。
なので、冒頭の言葉は言霊のように感じている人も多いのではないか。

最近になって知ったこと。
被爆したことを話すと差別されるから、墓場までその秘密は持っていくつもりだったと言う人が多いこと。
僕には想像もできない辛さだ。
知識のない当時ならば、きっと触れるだけで感染するとまで言われてきたのだろう。
家族にも、愛する人たちにも言えず亡くなった人は多いと思うと、怒りや悲しみはやはり戦争に向けられる。

もうすぐ祖母が亡くなって半年だ。
大切な人が亡くなることがこれほどまでに辛いこととは知らなかった、くらいに日々悲しい。
表には決して出さないようにしているが、ふとあの手のひらの温度を思い出すのだ。

隣人を、家族を大切にしよう。
僕は今そればかりを考えている。

そして、失うことを恐れている。

そうすると、自然と戦争はその悲しみが少しだけでも身近に感じられるのではないか。
比べ物にならないと先人には怒られると思うが、これが僕にとっての一番の戦争反対理由であり、故人への寄り添いだ。


end