母はクラシックを聞かない。
しかし、唯一気になっているピアニストがいる。
それがフジコ・ヘミングである。

魂のピアニストと呼ばれるに相応しい、全身全霊の演奏。
耳が不自由と言うのだから驚きだ。

曲と存在しか知らなかったが、彼女を偲ぶ会に行った。

写真、彼女の絵画、そしてピアノ。
見る人の多くが優しい眼差しだった。

中央で流れていた映像、そして『ラ・カンパネラ』。
何度聞いても心が震える。

子供達や猫に愛情を注いできた彼女の新たな一面を知れた。

よくないことばかり起こった日だったけれども。
この1日を生きて来れたこと、幸せに思います。


end