仕事が立て込んでいて、休めるか心配だった。
なんとか運が回ってきて、無事に大宮ソニックシティへ行くことができた。
蒸し暑い気温の中、駅から割と近いその会場へ初めて足を運んだ。


ここから先、ネタバレありです。









正直、アルバムを買っていなかったので色々未履修です。。
一曲目、静かにスクリーン裏に登場した3人がバラード調の歌を歌う。
「トライアングル」と歌ってた。
そこから急に『X,T,C beat』に切り替わった瞬間の興奮は凄まじかった。
やっぱりV6はダンスグループなわけで、染みついたダンスで魅せるやり方は変わらずにかっこいい。
『Over Drive』への流れも完璧。
ファンを盛り上げる要素の追加として『大人Guyz』を続けるとさらに歓声。
ここで打ち上げられたツアーデザインが印刷された大量の紙幣。
それを拾っている間に『Air』が始まって笑ってしまった。

とんでもなく驚いたのが『旅立ちの鐘』のこと。
花道にイノッチが現れたと思ったら、階段で客席に降りてきた。
僕の横を通り過ぎながらハイタッチをしてくれた。
僕は放心状態のままペンライトを持って立ちすくんでいた。
曲の最後にこちらに来たまぁくんともハイタッチをしてしまった。
ミュージカル『THE BOY FROM OZ』でも目の前に来て目が合ったくらいだったが、実際に触れたのは18年のファン歴の中でも初めてだ。
ステージに戻ったイノッチが一言「お騒がせしています、20th Centuryですー。」

話題は喫茶店へ。
店員の装いをして『回れよ地球』などを披露。
次の曲への展開としてイノッチの「ディスコしようぜ!」と強引な話題の移動、僕は大好物で。
素で困ってそうな博の「強引だな」の笑顔も面白い。
アドリブも事故にならないのがこの人たちの安心要素。
むしろそれを含めてエンターテイメント。
『ある日願いが叶ったんだ』で博が宇宙人に誘拐されたことから、宇宙のフェス、ギャラフェスに出るという無理くりな流れへ。

途中、先輩へのリスペクトを兼ねて少年隊メドレーを披露。
僕は『君だけに』と『デカメロン伝説』しか知らなかったものの、新鮮な気持ちで楽しむことができた。

話は戻って宇宙のフェスに出るというていで始まった一曲目は『MUSIC FOR THE PEOPLE』だった。
イントロと点滅した照明でファンは悲鳴のような歓声。
ジュニアの2名を含めた5人のシルエットを見た瞬間、僕は学生の頃の僕に戻った気分だった。
悲しい、寂しいという感情がないわけではないが。
トニセンとして根底にV6があり、忘れずに歌い、踊り続けてくれることがどんなことよりも幸せなのだ。
極め付けに「僕らの友達の曲です」と『夏のかけら』『Theme of Coming Century』が始まった。
自分たちのためではない、ファンのためなのだ。
いつだってそう、ファンのことを考えて居場所を、戻れる場所を守ってくれる。
そんな優しい3人に涙が止まらなかった。

イノッチももう数年すれば50歳となる。
歌って踊るのも限界が来るはずの3人は「可能な限りアイドルやっていきます」と宣言した。
その言葉もまたファンのため。
僕らは、メンバーのことを心配している。
メンバーもまたファンのことを想っている。
両思いな僕らは、どこまで行けるのか。
どこまでも行けると思う。
そう永遠に感じた楽しくくだらなく、笑って泣いて時間でした。


end