ASIAN KUNG-FU GENERATIONのライブは、去年の「プラネットフォークス」以来だ。
沈んでる気持ちを奮い立たせ、この日を迎えた。
まず『サーフブンガクカマクラ』という作品にはとても思い入れがある。
僕が大学生になって、今のように好きにライブ行くようになる前のこと。
震災が起きて悲しみに暮れていた時、アジカンをよく聞いた。
元々好きだったが、ライブ映像を見たり作品を集め出した。
その中でよく見たのが『ワールドワールドワールド』のライブ映像だった。
第二部で『サーフブンガクカマクラ』を完全再現。
喜多建介のギターが大好きで、特に『鵠沼サーフ』のアレンジに釘付けだった。
そうして憧れは日に日に強くなり、彼と同じレスポールモデルのギターを買った。
それだけで僕は強くなった気分だ。
あれから12年が経ち、完全版となった『サーフブンガクカマクラ』を今度は生で体感した。
どうしても心から楽しめなかった。
これはあくまで僕の個人の感情なので勘違いしてほしくないのだが、アジカンの演奏は自由に心から楽しんでいるのが伝わって最高だった。
でもやはり先週の出来事が頭をよぎる。
ステージの上に彼がいたらと考えたり。
彼が体調不良を訴えた瞬間を一瞬でも想像したり。
誘ってくれた友人には本当に申し訳ない。
涙が込み上げ、息苦しくなるのを我慢。
今目の前にいるのはアジカンだ。
腕を上げるのは無理だったが、拍手で応えた。
するとゴッチは「自由に楽しんで」と優しく伝えた。
そしてこう言った。
「先週はいろんなことがあった。俺は、いなくなった後にも作品が評価されることは幸せだと思う。」
誰のことだろうね。
悔しさが溢れた。
それと同時に、彼らの音楽が好きな自分に感謝した。
またアジカンに一筋の光を差し込まれた気分だ。
また此処から始めよう。
少しずつ。
end