Here Is My Freedomツアーからもう4ヶ月も経っていた。
楽しみなんて本当にあっという間だ。
そして名付けられたタイトル「3日間の悪夢」は、東名阪で行われたミニツアー。
直前でリリースされた新譜の曲たちもずば抜けてロックンロールな訳だからさらに恐ろしかった。
ライブに対してここまでビビってる自分はなかなかない笑
時刻は18時ぴったりか、少し後かというタイミング。
異様な雰囲気の中、オーディエンスがステージに押し寄せていく。
一曲目はこの夜にふさわしい『百鬼夜行』だった。
その後も『Ghost』、『Dancing Zombiez』と続く。
過去の曲を新メンバーであるアオキテツ、通称テッちゃんが演奏することが新鮮だった。
僕が一番興奮したのは『Sweet Home Battle Field』だった。
佐々木がハンドマイクでフロアの前方に近づいたかと思ったら身を乗り出しオーディエンスが彼を支える。
全員で大声で叫ぶ歌詞に酔いしれるのは彼だけじゃなく僕らもそうだった。
『春の嵐』から新曲『夏の砂漠』へと駆け抜けていく。
正直、最初はこの曲フラッド西手は明るすぎると思っていた。
もっと泥に汚れるような曲であって欲しかったが、ライブなると一変した。
観客の上げる拳が煮えたぎる思いを打ち上げ、サウンドと相乗効果で熱く盛り上げていく。
季節なんて知ったこっちゃないね笑
温度を下げるように「ブルースを一曲」と語り始めたのは『コインランドリー・ブルース』。
歌詞から情景が浮かび上がり、じんわりと心に響き渡った。
声を潜めて彼の歌に聞き入る僕らはすごく純粋なんだと考える。
そんな場面で佐々木はこう言った。
「お前らを苦しめるものから奪い去ってやる。全員連れて行く。」
『Honey Moon Song』が僕にとってどれほど目頭を熱くさせたか。
前回のツアーでの『NEW TRIBE』が僕にとってのそのポイントだった。
「連れて行く」とか「一緒に行こうぜ」とかって言葉、僕は弱くて。
ただ言うのは簡単だけど、音楽が説得力を増さないと響かない。
それが周りにも伝わったのか、涙を拭いて顔を上げる人を何人か見た。
その後もあっという間だった。
『Blood & Bones』で再びモッシュピットと化し、『ミッドナイト・クローラー』まで駆け巡る。
最後の最後まで彼らは僕らに容赦ない。
ナベちゃんのドラムはさらに勢いを増し、『プシケ』や『シーガル』でのテッちゃんはバテずにむしろオーディエンスに見せつけるように噛み付いてくる。
そしてラストの一曲までえぐかった。
新曲『美しい悪夢』はHisayo姐さんのベース音が僕にはたまらない。
激しいロックでありダンスナンバーのこの曲で踊り狂わす。
悪夢と呼ぶにはあまりに美しく、狂気的な一夜を過ごした。
それでも僕らは、ステージ上の4人は、気持ちいいくらい笑っていた。
佐々木はライブ中「テツが入って9ヶ月くらい経ったけど、過去は振り返らないと言っても過去の曲も最高なんだ」と笑った。
他のメンバーもテッちゃんのことをべた褒め。
そこまで愛されて加入したアオキテツという存在はフラッドに新しい風を吹き込んだ。
「テツが入る前とはMCの雰囲気ちげえもん!」と佐々木が言うと、テッちゃんは「え、そうなんすか?みんなも喋りたがりなくせに〜」と客を煽る。
メンバーだけじゃなく、ファンにまで愛される彼はこれからどんな牙を見せて磨いていくのだろうか。
そして、来年新しいアルバムを発売すると発表した彼ら。
ライブを見るたびに楽しみが次々に更新されていく。
バテるなよ、かっこ悪くてもいいから転がって行こうぜ。
end