大好きな先生の話をする。
僕は理系の人間だが、友達が多くいる文系へとコースを進めた。
やはり楽しくなくて、興味のない歴史を覚えることや興味のない文学作品を読むなど日々つまらなかった。
唯一、化学と数学が大好きだった。
そして先生も大好きだった。
非常勤だった化学の先生は、一年しかいなかったけど僕に化学の面白さを教えてくれた。
数学の先生は、キチンと僕らを見ていてくれた。
卒業式では一人ひとりの机の上に手紙を置いていた。
そんな数学の先生からの手紙が今日出てきたのだ。
読み返したら、今の僕にも当てはまることが書いてあった。
やっぱりお見通しなのだ。
数学や化学が好きだったのは、先生を喜ばせたかったから。
両親以上に、テストで良い点をとって先生の喜ぶ顔が見たかった。
そんなことを思い出した。
end