聞きたかった『Emotions』だけでなく、『Get Off of My Way』でも踊り狂うことができた。
唯一無二のライブパフォーマンス。
戯れるように、遊ぶように、踊り、楽しませる。
そしてさすがの存在感でもあった。
見れば見るほどその音楽に、その姿に惚れていく。
終始握る拳を解いても、ずっと「カッケー!」しか言わなかった自分がいた。
一度聞いたら口ずさんでしまうくらいライトなメロディ、アジカンらしい現実と重ねた夢あふれる歌詞。
そして喜多建介のギターの歪み。
終わった瞬間、少しばかりスキップしたくなった、嬉しくなった。
RADWIMPS
こちらも初めて見るアーティスト、RADWIMPSだ。
会場のざわつきがSEを流した瞬間に歓声へと変わる。
5人がステージに現れ、すらっとした体型のボーカル野田洋次郎がオーディエンスに目を向ける。
『前前前世』でのイントロと同時に、青の照明が会場内を照らした。
自然と生まれる手拍子、そして掛け声。
大きなバンドほど、曲の世界に迎え入れる器がとても大きいと思う。
僕みたいな初心者でも、少しだけ知っている曲でも、手を引っ張り招き入れる。
一番好きな『DADA』や、ピアノが印象的な『棒人間』まで聞けて感無量。
「今日偶然にも僕らのデビュー日なんです。デビューした時からACIDMANは僕らの大先輩であり、憧れでした。僕らみたいなペーペーを呼んでもらえてとても光栄です。」
何度も先輩であるACIDMANに感謝を告げた。
Dragon Ash
こちらもまた初めましてのアーティスト。
kjの咆哮のように殺気のある歌声と、雪崩のように押し寄せるロックサウンドがたまらない。
KenKenもオーディエンスを煽り立て、華麗なベースプレイを披露。
ダンサーがいるバンドは珍しい。
観客への盛り上げ方、ステージの魅せ方など、他のバンドとは違った個性を垣間見ることができる。
ただただ音楽による爆発を起こすのではなく、見る側の視覚的要素を取り入れたスタイルに新鮮さを感じた。
ラストの『Fantasista』での大シンガロン、一緒にできてよかった。
ストレイテナー
「俺たちストレイテナーって言います。ACIDMAN 20周年おめでとう!」
颯爽と鳴らす『ROCKSTEADY』は友への賞賛のように聞こえた。
高みを共に目指してきたバンドを祝福するには、やはり音楽だ。
この日は終始優しい風が通り抜けた。
『シーグラス』に、トリビュートでACIDMANがカバーした『SIX DAY WONDER』。
「俺たち先日トリビュートアルバムを発売して、その参加アーティストであるTHE BACK HORN、アジカン、細美くんはMONOEYESとして、そしてACIDMANが参加してくれました。もう、俺らのフェスなんじゃねえの?って思うんだよね。俺らのフェスです!」
と、あふれる嬉しさを隠しきれないホリエ。
どんなに真面目な場でも、どこかネタにして笑いに変えるところがテナーらしいというか、同世代だからこその仲の良さなのだろうか。
ファンとしても嬉しい限りである。
ACIDMAN
実はこちらも初めて見ます。
前ステージを担ったストレイテナーが「俺たちと変わらないようなもんだから、セットチェンジもそんな変わらないと思う。」と笑っていた。
その通りなのかはわからないが、荷物を持って戻ってくるとすでに転換が終わっていた。
3人が登場して初めて鳴らしたのは『新世界』だ。
優しく触れてみたくなるサウンドと、大木伸夫の柔和な歌声。
光を纏って、会場中を駆け巡る。
時折、頭上に浮かぶミラーボールがくるくると周り、きらびやかな雰囲気をさらに演出した。
宇宙や星をイメージした情景描写。
純粋さ、自分らの意思を偽ることなく音として表すことができる人たちだ。
「好きな音楽をやっていて、苦しいこともあって、でも聞いてくれている人たちがいて。」と熱く語る。
「話が長くなっちゃったけど、みんな寝てない?昔、友達10人に熱く語っていたら8人寝ちゃったことがあってさ。。」と、笑いを交えつつ暖かい会場の雰囲気を保った。
目頭を熱くさせながら「俺らが解散しそうになった時に助けてくれた」と言う恩人、東京スカパラダイスオーケストラの谷中敦、加藤隆志が登場。
スペシャルなコラボで『ある証明』が演奏された。
何度も、何度も出演者と観客に感謝を告げ、会場の上空に星を降らせた。
その星に手を伸ばす観客の姿が、歌詞とリンクしていてとても美しかった。
きっと世代が古いと言われるかもしれないね、今の時代。
みんなもそうだと思うけど、自分が好きになった音楽は自慢できるでしょ。
僕もそう。
誇りを持っている、常に。
出会ったことは偶然だとしても、その偶然で人は大きく変われるんだ。
どんな小さな出会いも見逃さずにいきたいな。
心の底から楽しかった。
ACIDMANおめでとう!
end