その3 東京湾の水上バス

山崎(石橋凌)と風(松田優作)は東京湾の水上バスに乗りますが、着いた船着場で張り込んでいた警察に捕まり連行されてしまいます。


撮影当時の水上バスのルートは①吾妻橋〜浜離宮〜竹芝、②竹芝〜お台場公園〜船の科学館、③竹芝〜晴海の3つの定期航路しかありませんでしたが、現在は浅草から隅田川を堪能するルートとお台場等東京湾岸を中心とすルートがあり浅草、浜離宮、豊洲、お台場海浜公園、パレットタウン、東京ビッグサイト、日の出桟橋から乗ることができます。また船もエメラルダスやホタルナなど近未来的なフォルムの船もあったりします

日の出桟橋船着場

竹芝から対岸はお台場

最新型の水上バス、エメラルダス


その2 渋谷区神楽1丁目 (カメラのドイ渋谷店跡)

風(松田優作)がホームレス2人組と夜泥棒に入るシーン。警報機が鳴り逃げだします


カメラのドイは既に倒産し、現在はGUZMAN GOMEZというメキシコ料理店になつてます。

店内に侵入した扉


「ア・ホーマンス」は1986年公開の松田優作が主演と監督を務めた唯一の作品です。またロックバンドARBのボーカルだった石橋凌がキネマ旬報新人男優賞を受賞し、本格的に俳優を志す映画でもあります。

その1 新宿歌舞伎町、ゴールデン街

オープニングで新宿大ガード下から歌舞伎町方面へ車は走りタイトルへ


現在の新宿。撮影時には銀行だった場所が家電量販店や飲食店、ディスカウントストアに変わってます



暴力団組織の山崎(石橋凌)のツテで風(松田優作)が働くことになったデート喫茶

現在のゴールデン街。ポニーの赤い看板は現在も健在です


サブカルチャーや文壇バーなどのアングラ芸術の発信地として知られた新宿ゴールデン街ですが、今や外国人観光客で溢れ観光コースになってます。
街の前身は戦後の焼け跡に闇市の露天商が移ってできた飲み屋街で、売春街でもありました。バブル期の地上げなどの窮地を乗り越え雰囲気も変わり今に至ってます。
松田優作自身も内田裕也や安岡力也らとよく飲み来ていたらしいです。

9回目(最終回)は渋谷道玄坂1丁目

ラストシーンは前作「最も危険な遊戯」とほぼ同じ場所でのズッコケエンディング。
今は亡き水野晴郎が「いや〜映画って本当に面白いものですねぇ」とか言いそうです。
場所は渋谷OS劇場隣のレストランです


現在は大衆パブ山形という店になってます


8回目は勝鬨橋

鳴海(松田優作)がトレーニングしてるシーン。
後ろに見える東京冷蔵庫は現在のニチレイで現在もあります。


現在の勝鬨橋


対岸の月島や佃辺りに高層ビルが立ち並びウォーターフロントエリアの発展が伺えます。
また、勝鬨橋は日本で現存する数少ない可動橋(跳開橋)ですが、現在は送電もしてないそうで開くことはないそうです。