ただで手に入るブランドの入れ物が好きな東欧のスケルトンとの宝探し | シャネルを着た悪魔の阿修羅道

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フランス語圏内のとある邸宅で働く個人秘書Aが綴る、よもやま話。

 

タイトルが長いですが。。。

マダム宅で3年以上も働いている東欧のスケルトン

彼女の私服や持ち物を見るとノーブランドではないものの、

マイケルコースとかコーチとか、

中途半端なそのような類のブランド品を持っているようです。

 

でもどうやら本人的にはお高いブランドを持ちたい。

何ならマダムのようにシャネル、カルティエ、エルメスを持ちたい!

という願望があるのでは??と思い始めました。

 

というのも、マダムが不要になった

 

・ルブタンの靴箱(靴は入っていません)

・カルティエから送られてきた花の箱(花は枯れました)

・カルティエから送られてきたシャンパンの空き瓶

 

などを持ち帰るのです!!!

 

おっかさん情報では、どうやら同じ東欧出身のお友達が、

ドバイでセレブ生活をしているようで、

彼女のインスタ投稿を見ては羨ましがっているとのこと。。。

 

なんだろう、彼女はもう30代後半

誰もが振り返るような美人でもないのだから、

身の程をわきまえて生きたら?と思うのですが、

まだまだを諦めきれないのか!?

もしかしたら

 

ルブタンでお買い物」

 

箱だけの写真をインスタに投稿したり、

 

カルティエの担当者、ご馳走さまでした!」

 

とシャンパンの空き瓶を投稿しているのか!?

 

などと、私は疑いの眼差し。。。

 

もしかしたら世の中にはそうやって虚構を投稿し、

SNSの中だけでもお金持ち気分になって

承認欲求を満たしている人が多いのかもしれません。

東欧のスケルトンがそんなことはしていないかもしれませんが。

それでもシャンパンの空き瓶は使い道が謎!

お花が入っていた空箱だってカビが生えそう!

 

靴箱といえば、マダムが捨てたルブタンの箱を回収し、

仕事用の靴を入れてロッカーに保管しているスケルトン。

実は以前勝手に従業員ロッカーを整理整頓し始め、

おっかさんが使っていた靴箱を許可も無しに捨てたのです。

その数週間後に自分は知らん顔してルブタンの箱を使用。。。

 

おっかさんは鼻で笑っていましたが、

普通だったら喧嘩に発展する可能性もなきにしもあらず。

 

「彼女だから・・・すぐに謝って箱を探しに言ってくれたし」

 

寛大なおっかさん。

スケルトンは自分が逆の立場だったら、

顔を真っ赤にして激怒だったかもしれません。

 

そして3年以上も働いていて、家政婦としては1番長いスケルトン。

それなのに、物の場所を覚えられないのです。

家政婦として致命的とも言えるのですが。。。

みんな

 

「またスケルトンか・・・」

 

と諦めモード。

 

また、ムッシュとマダムが帰ってくる時に荷解きをするのも

結構な頻度で彼女なのですが、なぜか

 

「どうしてこれがここに!?」

 

と思うような場所に隠されているのです。

 

先日は、マダムがアメリカから持ち帰ったドルの現金

なぜかマダムのバスルームの引き出しにしまっていました。

また別な日は、お財布をマダムのハンドバッグの棚に収納。

マダムは

 

「毎回どこかから帰ってきたら宝探しをしないといけない!」

 

と半分怒りつつ、半分は

 

「最近、スケルトンの傾向が見えてきたから当てると嬉しい

 

と楽しんでいるようです。

 

実は今年の秋にマダムたちは引っ越しをする予定なのですが、

新しい場所になったらまた一から覚え直さないといけない

(正確には教え直さないといけない)ので、

結構辛い道のりだな・・・と今から私は心配です。