女狐の企み | シャネルを着た悪魔の阿修羅道

シャネルを着た悪魔の阿修羅道

フランス語圏内のとある邸宅で働く個人秘書Aが綴る、よもやま話。

 

以前、去年の夏に入ったチーフオフィサーの女狐

 

 

初めは宴会部長の補佐役として活躍していましたが、

宴会部長が出来なさ過ぎただけで、普通に考えたら

普通「以下」くらいの出来だということが判明。

 

まあ、大体使えないたっちゃんを紹介したくらいですからね。。。

 

船が目的地に到着したら、勝手にエージェントに連絡し、

クルー全員でご飯を食べるとレストラン予約をしたり、

プライベートな時間を楽しみたいからと勤務時間を早めたり、

船に搭載している自分だけ勝手にたくさん使ったり。

他のクルーからも文句が出始めました。

 

また、後で判明したのですが船を別な場所に移動した際、

アンカリングしてはいけない場所に停めようとして、

しかもアンカー(碇)を海底に落としてしまった(!)そうです。

 

たくさんの資格を持っていても、経験不足は明らか。

それなのに自分のミスは隠そうとするのです。

 

初めは女狐の態度を楽しんでいたマダムですが、

隠し事狡いことをする女狐に嫌気がさしてきました。

 

決定的だったのは、デッキハンドを選ばせた時。

私は他の仕事で忙しく、女狐に候補者探しをさせました。

すると、4人くらい候補者をあげてきたのです。

でもそのうちの1人はもう他に決まったとかで、

結局3人しかいないし、ドングリの背比べ程度。

そのためマダムは

 

「女狐が選んでいいよ」

 

と伝えたのです。すると、

 

「アテクシはこの人がいいです!」

 

と即答。

一番太い男子を選びました。

でも写真は10年くらい前のものを使用していて、

写真だけみたら分かりにくい。

(マダムは体型に厳しいので、クルーを選ぶ際も

身長体重は絶対に聞いて確かめないといけないのです)

 

「なんだか臭うなぁ」

 

と思って、募集サイトを見てみると・・・

何とそのおデブは応募者に入っていないのです!

 

「こいつ、自分の知り合い何も報告せずに入れたな!」

 

と気づき、そういうズルいところも嫌になりました。

もちろんマダムに密告。

 

「女狐ならやりそう」

 

とは言っていましたが・・・

マダムに二言はないため結局おデブに決まり。

しかし、そこでまた女狐の嘘が発覚。

 

170cm 95kg でもマダムの限界を超えていたのに、

実物が来てみたらどこにも二桁台で収まらない(横に)大男!

他のクルーもびっくり仰天。。。

 

しかし女狐だけは大喜びで、大絶賛。

マダムはデブサイズのユニフォームを用意していないので、

入るものがないから買って欲しいと言ってきたり。

 

おデブが船に来たのは11月半ばでしたが、

12月初めに新しいキャプテンが入ったので、

その時点でキャプテンには事情を伝え、

勤務1ヶ月も満たないうちに南アフリカへ帰しましたとさ。

 

おっぱい君曰く

 

「女狐は毎日おデブと仕事後に出掛けて楽しそう

 

だったそうで。。。

 

女狐はバイセクシャルだから攻め?

となるとおデブは受け!?

え!?えええーーー!!!???

 

と、私は1人で危ない妄想をしてしまいました。

 

次回は新しいキャプテンについて。

変なキャプテン続きですが、まともな人なのか?

乞うご期待。