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The Days of Becoming a Vampire Hunter

ヴァンパイアハンターになるための日々

作家でごはんの『三語即興文 2011/6/16』に参加しました。

キーワード:「豆電球」「グラウンド」「ボーダー」
課題:「主人公は外国人」

 僕はサッカー場の周りに白い線を引いた。これが新しい国境だ。日本と僕が作った国を分ける堺、ボーダーだ。
 振り向き新しい国、サッカー場を眺めた。日本は多分この新しい国が独立することは許さないだろう。例え105メートル×63メートルの空間でも、日本は我々に自由を与えることはない。独立を宣言したらまず野次馬に笑われ警官がやってくる。そして警官を撃退したらつぎは自衛隊が力ずくで我々の国を侵略するにちがいない。
 僕はブルリと震えた。新しい国の独立のために戦わなければならない。まず名前が必要だ。僕達がその旗印のもとで団結できる名前が……。
 グラウンドはどうだろう? 命をかけても守る我々の自由、我々のエリア――僕達のグラウンド。
 一歩前に出た。これで僕は丁度日本を離れ、グラウンド国にいる。もう日本のパスポートはいらない。僕はグラウンド人だ。日本人からしたら外国人である。
 ふと気がついたら夜風が頬をくすぐっていた。曇っているのか月が出ていない。独立記念日は星空の下で祝いたかった。
「悠里」
 グラウンドでただ一人の女性、マリアが僕のことを呼んだ。その声をもとに僕は闇のサッカー場を歩いた。そしてマリアの足につまずき、芝生に倒れこんだ。彼女は隣の国から仕入れてきたシャンペンを渡してくれた。
「暗いね。今日は星空が見えると天気予報で言ってたのに」
「まぁね、隣国の天気予報を信じてはいけないよ。彼らはコンピューターから出てくる数字を鵜呑みにしている」
「偏見はいけないよ」
 僕はマリアに怒られてしまった。
 ポケットに手をやり、一つのスイッチを取り出した。昼の間苦労して作ったものだった。僕がその赤いボタンを押すと、芝生の間に隠された豆電球が一斉に光り始めた。まるで蛍の海のような淡い光に僕らは包まれた。天地がひっくり返り、僕らは空から地上を見下ろしている感じだった。
「僕達飛んでいるみたいだね」
 僕は両手を広げた。するとマリアが僕の腕を握り、僕らは二人で満天の星空を飛んでいた。
 僕らは自由だった。
Nations Cup 2009 Promotion Video


Nations Cup 2011 Promotion Video


二番目の動画はフェイクでNCは2011年にありませんが、それでも結構いい動画です。多分AoCZoneは2013年に三回目のNations Cupをやると思います。

AoC Liga 7th Edition


いいAoCのプロモーションヴィデオを知ってたら教えてください。
 故郷とはなんだろう? 辞書を引いてみるとこう書かれている「生まれ育った土地。ふるさと。郷里 」。僕はドイツのハイデルベルグで産まれたのだからこの定義によると故郷はハイデルベルグだ。しかし育ったのは東京だし、学校に通ったのはミュンヘンだ。その上僕はハイデルベルグに付いて記憶が一つもない。それでもハイデルベルグは僕の故郷なのだろうか?
 反対に考えてみて、僕が今まで住んだところで一番居心地がよかったところはどこだろう? 東京は楽しかったし、便利だった。24時間営業のコンビニがあったし、山手線は五分できたし、少し電車に乗るだけでなんでも手に入った。ミュンヘンやツインシティ(ミネソタ・アメリカ)とは大違いだ。ミュンヘンでは郊外に住んでいたから電車で一時間は乗らないと街中ではなかったし、それでも東京ほど大きくはなかった。ツインシティはもっとだめでちゃんとした電車さえない。
 はっきり言って僕は東京住みたい。日本語は英語より上手いし、食事は美味しいし、都会は便利だ。しかし東京に戻ったとしたら僕は体が弱いのでまた喘息にかかるだろう。日本語の本は読みたいほど読めるけど、そのかわり家が小さくなる。それに僕は人付き合いが嫌いだ。人と人のコミュニケーションが大事な日本で僕は浮いてしまうだろう。
 だったらドイツはどうだろう? 空気が綺麗で、自然が多かった。街は東京ほど便利ではないが、人生の半分をそこで過ごしたため、僕はミュンヘンの街をよく知っている。だが一番気に入っているのは学校だ。レヴェルが一番高い学校も公立だし、大学もほとんどただだ。教育面に問題があるのはたしかだが、作家(またはヴァンパイアハンター)になりたい僕に取って短くてテストだけに集中している学校は魅力的だ。その一方ドイツではいつも精神を緊張させている感じがする。みんな気が強いので、彼らに負けないように自分まで精神を固めなければならない。
 では今住んでいるアメリカは? 食事は不味いし、学校は長いし、季節がキツイ(40度の夏と-30度の冬)。しかしここに住んでいる人たちは(平均的に)凄く優しい人達だ。もちろん問題もある、だが僕がドイツに帰ると知ったら大勢の人たちがフェイスブックでさよならと言ってくれた。ドイツからアメリカに行く時、さよならと言ってくれたのは僕の親友二人だけだった。アメリカには住みたくないが、彼らが僕を快く受け入れてたことに僕は感謝している
 僕の故郷はどこだろう? ハイデルベルグで産まれたが、そこでの記憶はない。東京、ミュンヘン、ツインシティ。どこにでも利点はあるが、完璧ではない。僕はどこに住んだらいいのだろう?
 多分僕が故郷と呼べるところは存在しないのだ。
 二つの街を知ってしまえば、二つの利点と二つの欠点があり、二つの利点だけを合わせた街に住みたいと望む。だがそんな虫のいい街は存在しない。
 僕に取って故郷はどこにもない。強いて言えば、住めばどこも故郷となるのだ


東京


ミュンヘン



ツインシティ
June 14th 2011

 夏休みも始まり、僕は最初の一週間をだらけて過ごした。まぁ簡単に省略すると食って寝て、食って寝てとの繰り返しだった。だがこうベッドで寝そべっていると僕はいつまでも自分の運命から逃れられないと分かっていた。
 体中の細胞がざわめき、僕は自分の使命を思い出した。僕がチップスを食っている合間に世界の何処かで無実な人間が吸血鬼に襲われているのではないかと僕は気が気でならなかった。
 間違っている。チップスを食べている場合ではないのだ。一人でも多くヴァンパイアを殺さなければならない。僕は立ち上がった。ティシャツの袖を膜ってみると学校でうけた拷問(政治的正しくは『数学』または『愛のムチ』)も消えている。吸血鬼を狩りに行かなければ。
 まず武器が必要だった。僕は部屋のデコレーションとして壁に取り付けられた刀を下ろした。鞘を抜いてみると、刃はあまり鋭くはなかったが、それでも力を込めて使えば武器になると思い、僕は刀を背中に付けた。一般人に見られたら困るので、僕はその上からパーカーを羽織った。それから傷薬や包帯を腰につけたミニバックに入れた。
 これで準備は整い、冷たい夜の空気を味わいながら、僕は湖のほとりに降りて行った。月が表面に反射して、小さな波が岸に上がってくる。
 サイドバックから水筒を取り出して僕は一口飲んだ。突然僕は一番大事なことを思い出した。
「ヴァンパイアってどこにいるんだ?」
 僕は吸血鬼に会ったことがある。だが時々道ですれ違う時、一瞬分かるだけで、彼らを直接探してみたことはない。
 しかたなく僕はナイフを右手で握り、左手を付きだした。ヴァンパイアを探している暇はない。彼らをおびき出さなければ。思い切ってナイフで左腕を切った。肌がパカッと開き、生暖かい液体が出てくる。素早く空にした水筒に血を受け止め、水筒が倒れないように砂に半分埋め込んだ。そして臭いを撒き散らすために、血を数滴その近くにばらまいた。
 痛みを堪えながら僕は腕を湖で洗い、腕に包帯をまいた。一度他人の助けを使わずに包帯を巻いてみたかった。右腕と口で最後の結び目を締めるのはなんか渋い。
 僕は茂みに隠れ、吸血鬼がでてくるまで待った。だがいつまで立っていても吸血鬼は現れなかった。寒くなり震え初め、僕は帰ろうかなと考えた。
 その時突然木々の間から黒い影が飛び出してきた。僕は慌てて左肩に手をやって刀の柄を掴んだが、少し様子を見ることにした。
「あれっ? 変だなー、この変で人間の臭がしたんだがな……臭い水筒しかないや。
 ……それとももしかして茂みの中に隠れているのかな?」
 黒い影は言い、次の瞬間僕に向かって突進していた。慌てて刀を引きぬき、思いっきりヴァンパイア目がけて振り下ろしたが、彼は危機一髪避けた。攻撃が外れたので、僕は大きな隙ができ、吸血鬼はその間に逃げ出していた。
「まてー」
 僕は刀を両手で掴み、吸血鬼の後を追ったが、彼は道路を疾風のように走りぬけ、次の角でいなくなっていた。
 舌打ちを付き、僕は唾を吐いた。どうやら僕はまだ力不足らしい。
うわ! 一気に小説のランク700位に上がった……なぜ? マジ小説一つも投稿してないのに!!

えー、でも本当にありがとうございました。なんかモチーべションにつながります。:D