こんにちは!

NYフードエキスパート、明比 玲子です。

 

 

今日は、新しくなったユニオンスクエアカフェに

行ってきました。(USCと略) ちょっと長くなります。

 

 

このレストランは、NYを代表するレストランの

一つ。1985年開店したこのお店が、NYの食業界

発展の第一歩になったと言っても過言ではありません。

 

 

 

私の大好きなグリーンマーケットを今の規模まで

発展させたのも、このお店のオーナー、

Danny Meyer(ダニー マイヤー)。

 

 

 

それほど偉大なお店が、元の店舗を家賃値上げの

理由で1年前に追い出されて、数ブロック先に

引っ越して10日前にリオープンしました!

 

 

(ちなみに、元の店舗の位置は、「つるとんたん」

オープン)

 

 

 

ファンは、待ちに待ってやっとリオープンした

お店に繰り出しています。

 

 

 

今日でまだオープンして10日目なので、業界の

有名な人、マスコミの人などが結構来ていて、

オーナーのダニー マイヤーもお店にいました。

 

 

 

まず、お店に入った瞬間思ったこと。。。。

かなりアップグレードしています。そして、

グラマシータバーン(同じオーナーの大人気店)の

真似っこしていますね〜。

 

 

 

前のお店は小さくて、お花を飾る場所もそれほど

なかったのですが、今のお店はかなり広いので、

お花もグラマシータバーンと同じような感じに

仕上げ、あちこちに飾ってあります。

 

 

 

 

 

お花を飾るのはいいのですが、グラマシータバーンと

ほぼ同じお花のセンスで、ちょっとがっかりかなー。

 

 

 

受付でチェックインしてから、テーブルは空いている

のにもかかわらず、なんだかコーディネートが悪く、

しばらく待たされる。

 

 

うーん、ちょっと何やっているのかしら?という

感じでした。

 

 

やっとテーブルに通してもらい、メニューを見て、

あんまりパッとこないな〜。

 

 

 

 

パンも、お店で焼くようになりました!

 

 

特に、普通はアペタイザーに興味深いメニューが

たくさんあって選ぶのに困るのに、アペタイザーを

やめようかと思うぐらい何もなし。

 

 

しょうがないので、ウエイターに相談して、無理やり

決めたって感じ。

 

 

サワラのお刺身風とダックのブルスケッタ風。

 

 

 

サワラのお刺身風は、チリオイルが効いています。

食感がおもしろかったですが、もう少し魚を薄く

切って欲しかったなー。それで味が全く変わるのに。

 

 

 

 

ダックのブルスケッタ風、これトーストって言った方が

いいかもしれませんが、要はオープンサンドです。

薄いパンにダックムースを塗り、薄くスライスした

ダック、ローストしたぶどう、飴がけしたくるみが

のっていて、いろんな食感が楽しめて良かったです。

 

 

 

 

 

パスタは、パッパルデッレにダックとシャンテレール

マッシュルームのソース。

 

 

 

 

 

このパスタは、上出来でした。ソース自体はとても

濃厚だったので、もう少し改良の余地ありですが。

パスタの茹で加減がパーフェクト。美味しくいただき

ました。

 

 

 

シェフからのサービスで、カリフラワーのムースに

ブラックトリュフがたっぷりかかったものを出して

くだいました。味はいいのですが、かなり濃厚。

ワインがないと、ちょっと食べられない。

 

 

 

 

 

さて、メインコースです。お魚が一品にホタテしか

なく、ポークチョップとホタテにしました。

 

 

 

ポークチョップは、パーフェクトな焼き具合でしたが、

その付け合わせのクランベリービーンズが山のように

あり、かなり重たい一品だなぁ〜という印象。

 

 

 

 

 

ホタテも焼き加減は最高、玉ねぎのピクルスが

パンチになっていて面白かったのですが、なんだか

落ち着かない味でした。

 

 

 

デザートも、あまりこれと言って食べたいものが

なく、ウエイターに相談。

 

 

USCのシグニチャーのバナナタルトが、以前とは

少し変わったということなので、それと、

エスプレッソチョコレートケーキをオーダー。

 

 

バナナタルトは、以前の1/3ぐらいの大きさに

なりました。味は、ほとんど変わっていませんが、

以前は、タルト生地がもっと周りにもかぶって

いたと思います。

 

 

キャラメライズされたバナナが美味!

これは、やっぱり定番ですね。

 

 

 

 

 

エスプレッソチョコレートケーキは、見た目よりは

リッチな味ではありません。脂肪分8%のミルクと

一緒に出てきました。

 

 

 

 

 

アメリカ人って、チョコレートチップクッキーは、

必ずと言っていいほどミルクと一緒に食べるんです。

だから、チョコレートケーキ+ミルクという

アイデアになったのだと思いますが、ちょっと

やりすぎ。

 

 

ストレートに、アイスクリームか生クリームの

方がいいですね。

 

 

食べ物は全般的に面白くなく、がっかりきました。

そして、何よりもサービスがまだまだ追いついて

いない。

 

 

フレンドリーなのは間違い無いのですが、

バスボーイ(料理を持ってきたり、下げたりする人)が

料理を持ってきた後、本来なら私のテーブル担当の

ウエイターが来て、料理の確認などをしなくては

ならないのに、一度も来ませんでした。

 

 

 

まだまだ自分の仕事に手一杯で、自分が担当の

テーブルに気配りをするというところまで

至っていません。だから、こちらが用事が

あるのに、こちらを向かないので、ものを

頼むことができずに大変でした。

 

 

 

バスボーイももっと教育が必要。お皿や

シルバーの置き方をわかってない!

 

 

 

そもそも、パンを食べていなかったら、

パンを下げていいのか確認してさっさと

下げれば、テーブルにスペースができるのに、

バターのお皿が半分引っかかって倒れそうに

なっているのに平気でアントレのお皿を置いて

去って行ってしまう。

 

 

 

シルバーもガチャガチャと音を立てても

何も悪いと思っていない。

 

 

 

ちょっと見ていて、ハラハラするようなサービス

でした。前のUSCではこういうことがなかったので、

時間が解決するとは思うのですが。

 

 

 

それから、2階席のテーブルをいただいたの

ですが、テーブルのすぐ横が鉄格子のように

なっていて、かなりの幅があります。

 

 

 

 

それなのに、背の高いペパーミルがどんと

置いてあったり、一つ間違えばナイフや

グラスも下に落ちかねない。

 

 

 

落ちるだけならいざ知らず、下にはテーブルが

あって人が座っているし、ウエイターも

歩き回っているし。。。怖いです。

 

 

 

これ、危ないですね〜。怖くてスマホも

常に反対側に置くようにしていました。

 

 

 

お店のデザインは、かの有名なDavid Rockwell

というNobuレストランのデザインをした人です。

 

 

 

前のお店の雰囲気も残しているのですが、特に

2階席は、シカゴのステーキハウスに来ている

ような雰囲気。

 

 

2階の奥にもバーがあり。

 

 

 

特にどのお店というわけではないのですが、

そういうお店を彷彿させるデザインでした。

 

 

最後は、キッチンのツアーをしてもらい、

あらためて広くなったUSCにびっくりしました。

 

 

以前のキッチンは、非常に小さかったので、

前のお店で働いていたシェフたちは、大喜びだと

思います。

 

 

プライベートダイニングルームもでき、そこ専用の

キッチンもあり、パン焼き専用のキッチンも

あるわ、至れり尽くせりでした。

 

 

 

お店としてはおそらく2つ星を狙っている

でしょうが、取れるかな〜?ダニー マイヤーの

ファンは多いので、そういうコネで2つ星は

取れるかもしれませんが、今のままの料理と

サービスでは、私なら2つ星はあげられません

ね。。。

 

 

 

 

それよりも、アップグレードはいいのですが、

グラマシータバーンになりきれない、とても

中途半端なお店で、そういう部分でファンを

なくしてしまいそうで心配です。

 

 

 

 

さて、前のUSCと同じ人気は取り戻せるでしょうか?

じっくりお手並み拝見です。

 

 

Union Square Cafe

101 E 19th Street

New York, NY

TEL: 212-243-4020

http://www.unionsquarecafe.com