がんばらない、でも諦めない -31ページ目

がんばらない、でも諦めない

主にエネルギー、廃棄物問題について書いてます。
ブログやツイートは予告なく訂正・削除する場合があります。引用されたものが私のブログやツイートと異なっている場合、このブログの内容を正とします(2015/08/27)

◎東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故・トラブルに対するINESの適用について

平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震による東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故・トラブルに対するINES評価について、3月18日以降に得られた情報を踏まえ、レベル7と暫定評価しました。
ただし、放射性物質の放出量は、同じレベルのチェルノブイリ事故の1割程度です。

1.INES(国際原子力・放射線事象評価尺度)について
INESは、国際原子力機関(IAEA)及び経済協力開発機構の原子力機関(OECD/NEA)が、原子力施設等の個々の事故・トラブルについて、それが安全上どのような意味を持つものかを簡明に表現できるような指標として策定し、1992年3月に加盟各国に提言したものです。
我が国においても、1992年8月1日から運用を開始しています。

2.東北地方太平洋沖地震による東京電力(株)福島第一原子力発電所の事故・トラブル
東北地方太平洋沖地震による福島第一原子力発電所の事故・トラブルについては、3月18日にその時点で得られている情報での暫定的な評価(レベル5)をお知らせしていますが、今般、原子力安全・保安院においては、原子力安全基盤機構(JNES)の原子炉の状態等の解析結果から試算を行い、福島第一原子力発電所の原子炉から大気中への放射性物質の総放出量をまとめたところ、INES評価のレベル7に相当する値※となっています。
※ 放射線影響としてヨウ素131と等価となるように換算した値として数万テラベクレル(1016ベクレルのオーダー)を超える値。
また、原子力安全委員会において進められている大気中への放射性物質の総007放出量の推定的試算の現段階での結果がとりまとめられました。この試算は、ヨウ素131とセシウム137について、モニタリングの測定結果から逆算により福島第一原子力発電所全体の放出量として求められており、INES評価は同じくレベル7に相当する値となっています。
INESレベル7は、INESの評価の中で最も重い評価ですが、過去同じ評価となったチェルノブイリ発電所事故における環境への放射性物質放出量と比べると、現時点では約1割前後と見込まれています。

3.今後の進め方
今回の情報は、福島第一原子力発電所全体での放出量についての現段階での結果であり、放射性物質の環境への放出は継続しており、今後も継続して情報を収集し、評価していくこととしています。
また、最終的なINES評価については、原因究明が行われ再発防止対策が確定した後、総合資源エネルギー調査会原子力安全・保安部会に設置されたINES評価小委員会(委員長:関村 直人 東京大学大学院工学系研究科教授)が専門的、技術的な立場から検討し、正式評価を行います。

 
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◇緊急時情報ホームページ
(過去の発表を御覧になる際、また設定変更・解除等の際は、こちらからお願い致します。)
http://kinkyu.nisa.go.jp/m/

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※このメールには返信できません。

◎地震による原子力施設への影響について(14時37分現在)

原子力安全・保安院から、本日14時07分頃、福島県浜通りで発生した地震による原子力施設への影響についてお知らせします。

福島第一原子力発電所は、
全て地震前から運転を停止しています。
外部電源異常なく、1、2,3号機については、注水継続中です。

福島第二原子力発電所は、
全て地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されています。

東海第二発電所は、
地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されており、冷却機能は維持されています。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に異常はありません。

女川原子力発電所は、
地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されており、冷却機能は維持されています。

三菱原子燃料、原子燃料工業東海事業所、JAEA東海、東海再処理施設は、
事業者からの報告によると、異常なし。

原子力安全・保安院では、職員が緊急参集し、情報の把握に努めています。
詳しい情報が入り次第、追ってお知らせします。

 
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◇緊急時情報ホームページ
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◎地震による原子力施設への影響について(15時10分現在)

原子力安全・保安院から、本日14時07分頃、福島県浜通りで発生した地震による原子力施設への影響についてお知らせします。

福島第一原子力発電所は、
全て地震前から運転を停止しています。
外部電源異常なく、1、2、3号機については、注水継続中です。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に大きな変化はありません。

福島第二原子力発電所は、
全て地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されています。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に大きな変化はありません。

東海第二発電所は、
地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されており、冷却機能は維持されています。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に異常はありません。

女川原子力発電所は、
地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されており、冷却機能は維持されています。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に異常はありません。

三菱原子燃料、原子燃料工業東海事業所、JAEA東海、東海再処理施設は、
事業者からの報告によると、異常なし。

原子力安全・保安院では、情報の把握に努めています。
詳しい情報が入り次第、追ってお知らせします。

 
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◎【第89報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(12日15時30分現在)

原子力安全・保安院から、3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響についてお知らせします。

前回からの変更点は以下のとおりです。

1.原子力発電所関係
○福島第一原子力発電所
・共用プール山側の約500m2の範囲に、地面の放射性物質の飛散を防ぐ飛散防止剤を試験的に散布開始(4月12日)。
・1から4号機放水口サンプリング建屋より発火を確認(4月12日6:38頃)。初期消火活動の結果、炎と煙がないことを確認(同日7:00前)。その後、鎮火確認(同日9:12)。
・4号機について、使用済燃料プール内に保管されている燃料の状況把握のため、使用済燃料プール水のサンプリング作業を実施(4月12日12:00から13:04)

 
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◎【第86報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(11日8時00分現在)

原子力安全・保安院から、3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響についてお知らせします。

前回からの変更点は以下のとおり。

原子力発電所関係
○福島第一原子力発電所

・3号機について、コンクリートポンプ車(50t/h)が淡水約80t放水(4月10日17:15から19:15)
・集中環境施設プロセス主建屋内の低レベル滞留水については、放水口南側海域から1台目のポンプによる放出を開始(4月4日19:03)し、更に全10台のポンプによる放出を実施(4月4日19:07)し、4月10日17時40分に水中ポンプによる海洋への放出作業を停止し、残水の確認を実施中(総放出量は約9,070t)。
・リモートコントロール重機による、がれきの撤去を実施(4月10日)。
・4月10日午前11時10分頃、2号機ヤードにおいて排水ホースの敷設作業を行っていた協力企業社員1名の気分が悪くなったため、Jビレッジに搬送後、同日午後2時27分に救急車で総合磐城共立病院へ搬送。なお、身体への放射性物質の付着はないことが確認された。

 
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◎地震による原子力施設への影響について(17時45分現在)

原子力安全・保安院から、本日17時16分頃、福島県浜通りで発生した
地震による原子力施設への影響についてお知らせします。
 
福島第一原子力発電所は、
全て地震前から運転を停止しています。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に大きな変化はありません。
1,2、3号機の外部電源がトリップしました。現在、復旧作業中。

福島第二原子力発電所は、
全て地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されている。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に大きな変化はありません。

東海第二発電所は、
地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されている。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に異常はありません。

女川原子力発電所は、
地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されている。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に異常はありません。

東海再処理施設は、
事業者からの報告によると、異常なし。

原子力安全・保安院では、職員が緊急参集し、情報の把握に努めています。
詳しい情報が入り次第、追ってお知らせします。

 
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◎【第2報】地震による原子力施設への影響について(18時22分現在)

原子力安全・保安院から、本日17時16分頃、福島県浜通りで発生した
地震による原子力施設への影響についてお知らせします。

福島第一原子力発電所は、
全て地震前から運転を停止しています。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に大きな変化はありません。
1、2、3号機の外部電源がトリップし、1,2,3号機の原子炉冷却
のための注水ポンプが一時停止しましたが(約50分間)その後、
復旧しました。

福島第二原子力発電所は、
全て地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されています。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に大きな変化はありません。

東海第二発電所は、
地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されています。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に異常はありません。

女川原子力発電所は、
地震前から運転を停止しています。
外部電源は確保されています。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に異常はありません。

東海再処理施設は、
事業者からの報告によると、異常ありません。

六ヶ所再処理施設は、
外部電源は確保されています。
発電所周辺のモニタリングポストの指示値に異常はありません。

原子力安全・保安院では、職員が緊急参集し、情報の把握に努めています。
詳しい情報が入り次第、追ってお知らせします。

 
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◎【第87報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(11日15時00分現在)

原子力安全・保安院から、3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響についてお知らせします。

前回からの変更点は以下のとおり。

1.原子力発電所関係
○福島第一原子力発電所
・1から4号機について、原子炉建屋の状況を把握するため、無線ヘリによる動画撮影を実施(4月10日15:59から16:28)。
・南側防波堤に汚染水拡散防止のためのシルトフェンスを二重に設置完了(4月11日10:45)。

2.原子力安全・保安院等の対応
原子炉等規制法第67条第1項に基づき、福島第一原子力発電所に滞留している高い放射線量が検出された排水の集中廃棄物処理建屋への移送に関して、その必要性、安全性に係る評価、恒久的な排水保管及び処理施設についての方針等に係る報告の徴収について指示文書を発出。

 
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◇緊急時情報ホームページ
(過去の発表を御覧になる際、また設定変更・解除等の際は、こちらからお願い致します。)
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※このメールには返信できません。

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文字の着色は私が行いました。着色した文字に「トリップ」という言葉が出てきますが、これは停止のことです。停電したということです。

2011年4月11日17:16の地震は、私が住んでいた場所では、3.11本震より凄かったです。その時、私は仕事を終えて車を運転して帰宅中でした。いきなり車が暴れたので、車のサスペンションが壊れたと思って道端に車を止めたら地震でした。震源から約5kmの所です。緊急地震速報は車を止めた頃に来ました。気象庁発表では震度6弱でしたが、後で取引先の人から聞いた話によると、取引先の出入り業者に震度計が設置されており、震度7だったそうです。
この地震では、このような断層ができました。
井戸沢断層(塩ノ平断層)
気象庁地震別詳細
緊急地震速報なんて間に合いません。
生中継中に緊急地震速報 2011.4.11 17:16
そして、住宅街に温泉が噴出しました。
福島いわき市住宅街に巨大温泉出現
先日書いた「100万円の費用でグリーンサンドを使ってどれだけ土地を造成できるか計算してみた」の続きです。

違う角度から試算してみます。

グーグルマップで造成地の概略寸法を出してみます。

日向造成地航空写真

上のマップの一番下にスケールを表示してます。造成地の奥行きは100mはありそうです。谷間なので、下の図のような形で試算してみます。

造成地概略図
この土地の造成に使ったグリーンサンドの体積を計算します。
右面を下にしてみると、底面が三角形で奥行きが高さの三角錐になります。
三角形の面積に奥行きを掛けて3で割ると体積になります。
底面積は (30m×15m)÷2=225m2
体積は 225m2×100m÷3=7,500m3
これは一カ所での試算です。今回は3ヶ所あるので3倍になります。

1.地権者が買ったグリーンサンドの単価は?
100万円で購入したと言うことですので、単価は
1,000,000円÷7,500m3 = 133円/m3

2.宮崎県土整備部技術企画課のグリーンサンド(フェロニッケル水砕スラグ)単価との比較
宮崎県土整備部技術企画課のホームページに、宮崎県県土整備部が発注する土木工事の積算に用いる材料単価のうち、宮崎県県土整備部が独自の調査に基づき定めた材料単価があります。
土地の造成が行われたのは平成24年ですが、過去に遡って確認できるのは平成26年4月です。この時の単価は55ページに2,100円/m3と書かれています。

私が試算した地権者の購入単価は133円/m3です。宮崎県の材料単価2,100円に比べて安すぎます。私は衛星写真で概略計算するので、グレーンサンド単価が安くなりすぎないように、グリーンサンド使用量が少なくなるように試算しました。

super-kさんがブログでも今回の工事に使われたグリーンサンド単価を試算されてます。「日向市の埋立に使われたグリーンサンドの価格と再生砂の基準」グリーンサンド単価を33円/m3と試算されてます。

宮崎県の工事には税金が使われます。super-kさんも指摘されていますが、宮崎県の材料単価2,100円/m3に問題はないのでしょうか。もし高すぎるなら大問題になると思います。

4.廃棄物に該当するかどうかの検証
廃棄物に該当するかしないかは「環廃産第1303299号行政処分の指針について」で判断されます。この文書には以下のようにあります。

判断基準
 ア、物の性状
 イ、排出の状況
 ウ、通常の取り扱い形態
 エ、取引価値の有無
 オ、占有者の意思
上記アからオまでの各種判断要素の基準により総合的に判断されたいこと。

2015年4月10日、木星通信さんから新たな情報が入りました。
「グリーンサンドは地権者がメーカーから買い、その運賃、施工費をメーカーが運搬造成業者に支払った。逆有償ではない。これはメーカー、運搬造成業者、地権者に確認を取った」ということです。

私は自家発電や焼却炉プラントの建設や修理工事を計画して工事仕様書を作成、見積もりを取って工事監督をしてました。経験年数は20年位です。発注は社内の発注専門部署が適正価格か査定して発注します。担当工事の件数は数えたことはありませんが、小さい工事も入れると数千件になるでしょう。資材費を工事に含めると、資材費でボッタクられることがあるので、資材は自社で手配して施工業者に支給、施工工事だけ施工業者に発注し施工費を支払うことがあります。今回の場合、運賃施工費をメーカーが支払ったということです。私には、このような工事を担当した経験はありません。

運賃と施工費はメーカーの物、グリーンサンドは地権者の物ということなら、造成した土地は誰の物になるのでしょうか。一つの土地に混ざった状態なので明確に線引きするのは難しそうです。地権者とメーカーの共同所有なのでしょうか。そうなら、土地登記簿はどうなってるでしょうか。何時変更されたでしょうか。土地登記簿は比較的簡単に確認できます。メーカーは土地固定資産税を納めているでしょうか。運賃と施工費はメーカーから地権者にプレゼントしたと考えていいのでしょうか?

土地評価額からグリーンサンド評価額を差し引いて、運賃と施工費を試算してみます。
国税庁のホームページに財産評価基準があります。宮崎県宅地造成費の金額表を見ると、土盛費3,700円/m3とあります。
山土の単価はいくらなのでしょうか。九州農政局平成24年度九州農政局工事資材価格表(土木資材)237ページ右側表の下から4番目に1,300円/m3とあります。
運賃、施工費が少なめになるように、単価が高いグリーンサンド(フェロニッケル水砕スラグ)価格1m3あたり2,100円を使います。

3,700円/m3 - 2,100円/m3 = 1,600円/m3
これにグリーンサンド使用量を掛けて
1,600円/m3 × 7,500m3 = 12,000,000円

施工費はざっと1200万円になります。

エ、取引価格の有無の文章を引用します
占有者と取引の相手方の間で有償譲渡がなされており、なおかつ客観的に見て当該取引に経済的合理性があること。実際の判断に当たっては、名目を問わず処理料金に相当する金品の受領がないこと、当該譲渡価格が競合する製品や運送費の諸経費を勘案しても双方にとって営利活動として合理的な額であること、当該有償譲渡の相手方以外の者に対する有償譲渡の実績があること等の確認が必要であること。

赤字で強調しましたが、この文言のは「等」という文字が入っています。運送費に限らないという意味ですよね。さきほど試算した運賃施工費1200万円は、どう考えたらいいのでしょうか。プレゼントなら逆有償にならないのでしょうか?

他の項目も考えて行きます。

ア、物の性状
Kさんの一つの検査で有害物質が検出されて、他の検査で有害物質が出ないことが争点になってますが、総合的な判断ですので、廃棄物に該当するかどうかの決め手にはなりません。例えば、ゴキブリ等の殺虫剤は有害物質ですが、ドラッグストア等で販売されており商品です。一方、食事には普通有害物質はありませんが、作りすぎ食べきれなかった残飯はゴミになります。無害な物でもゴミになる場合があります。

イ、排出の状況 及び ウ、通常の取り扱い形態
土質安定処理材としてのフェロニッケルスラグ微粉末の適用に関する研究」という論文があります。この論文は2014年3月25日付けで公開になっており、Kさんが問題にしている土地の造成後に発表されたもので、審査付き博士論文のようです。リンク先の一番上のファイルです。この論文の4ページに以下の記述があります。

「例えばFNSは土木用材料等に再生利用されているが,それらはJIS A 5011-2 の粒度範囲のものに限られており,JIS規格の最小区分である5-0.3mmの粒度範囲より微粉末のFNSは,一部でブラスト材として再生利用されるものの,多くの場合,使い道がなくストックされているのが現状である」
35ページには「規格化されずストックされているFNSなどの非鉄金属スラグの微粉末は,現在,利用価値が少ない材料であることからほとんど流通されておらず価格が設定されていない.すなわちこれらの材料は,輸送コストを計上する必要はあるが無料での取引が可能な材料である」

この論文はFNS微粉末を有効に使うための方法を考えた論文です。この論文を否定するなら、論文を書かれた方や審査した方が間違っていたという話になり、大問題になると思います。

下の衛星写真上側に積まれた物は何でしょう。膨大な量があるようです。論文にあるようにストックされているものではないでしょうか?

日向製錬所航空写真

オ、占有者の意思
ゴミが積まれたゴミ屋敷がテレビ等で報道されることがあります。常識的に考えるとゴミなのですが、行政はなかなか片付けません。ゴミ屋敷の人が「これは自分に必要な物と主張し、自分の土地に積んでいる」からです。今回の土地造成工事に使ったグリーンサンドはどうなのでしょう?地権者が購入してますので、メーカーの所有ではありません。

今回の取引は、私には訳がわかりません。なぜ、このようなややこしい取引をしたのでしょう。みなさん、ご自分で考えて頂けたらと思います。

最後に、運搬造成業者・メーカー・Ⅰ,Ⅱ,Ⅲ工区地権者は、今回の土地造成に使用したグリーンサンドがどうなのか、設計図面・品質管理記録・フェロニッケルスラグ発生量・グリーンサンド生産量と販売実績・土地造成材としてのグリーンサンド取引市場と取引価格相場・占有者の意思について、第三者の資料(業界団体の資料は内部資料みたいなものなので役に立たないと思います)を使って、裁判所でKさんと裁判官が納得できるように説明して頂きたいと思います。


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この色の部分は2015年4月11日12:00加筆