◎【第66報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(1日09時30分現在)
原子力安全・保安院から、3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響についてお知らせします。
1.原子力発電所関係
○福島第一原子力発電所
・1号機の使用済燃料プールについて、コンクリートポンプ車が約90t放水(淡水)(31日13:03から16:04)
・3号機の使用済燃料プールについて、コンクリートポンプ車(50t/h)が約105t放水(淡水)(31日16:30から19:33)。
・4号機の使用済燃料プールについて、コンクリートポンプ車(50t/h)が放水開始(1日8:25)
・原子炉等の冷却に使用する淡水を積んだ米軍のはしけ船(バージ船)1隻が海上自衛隊の艦船にえい航され、発電所専用港に接岸(31日15:42)。
○福島第二原子力発電所
街宣車1台が施錠管理している西側車両ゲートから構内に侵入(31日13:08頃)し、構内を走行した後、同ゲートから退去(31日13:20頃)。本件について、福島県警に通報。当該ゲートについては、街宣車退出後、東京電力(株)の車両により封鎖。
2.原子力安全・保安院等の対応
・原子力安全・保安院は、東京電力(株)に対し、31日の福島第二原子力発電所への街宣車の進入について、核物質防護等に係る対策に万全を期すよう口頭で指示。
・原子力安全・保安院は、東京電力(株)に対し、作業員の放射線管理に万全を期すように注意喚起。
・原子力安全・保安院は、東京電力(株)に対し、核種分析結果の誤りについて適切な対応をとるように厳重注意。
<従業員等の被ばく>
福島第一原子力発電所で作業していた従業員で100mSvを超過した作業員は、計21名。
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◎【第67報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(1日15時30分現在)
原子力安全・保安院から、3月11日14時46分頃に発生した東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響についてお知らせします。
1.原子力発電所関係
○福島第一原子力発電所
・2号機について、タービン建屋地下の溜まり水を復水器へ移送する準備のため、復水貯蔵タンクの水をサプレッションプール水サージタンクへ移送。(29日16:45から1日11:50)
・2号機使用済燃料プールに、使用済燃料冷却系を用いて仮設電動ポンプにより淡水を注入開始(1日14:56)
・4号機について、コンクリートポンプ車(50t/h)が約180t放水(淡水)(1日8:28から14:14)
・バージ船からろ過水タンクへ淡水を移送開始(1日15:58)。その後、ホースの不具合により中断(1日16:25)。
<被ばくの可能性>
1.住民の被ばく
福島県において3月30日までに110,340人に対しスクリーニングを実施。そのうち、100,000cpm以上の値を示した者は102人であったが、100,000cpm以上の数値を示した者についても脱衣等をし、再計測したところ、100,000cpm以下に減少し、健康に影響を及ぼす事例はみられなかった。
2.従業員等の被ばく
・4月1日11時35分頃、米軍のはしけ船のホース手直し作業のために岸から船に乗り込む際、作業員1名が海に落下した。すぐに周囲の作業員に救助され、けが等はなかったが、表面汚染が認められたため、シャワーにて洗い流して除染した。鼻スミヤ※では汚染は確認されなかった。
※鼻スミヤ:鼻腔内の放射性物質を採取し、体内摂取の有無を推定。
<飲食物への指示>
・水道水の飲用制限範囲を更新(4月1日9:00現在)
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