◎【第64報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(30日15時30分現在)
前回からの変更点は以下のとおり。
1.原子力発電所関係
○福島第一原子力発電所
・2号機において、30日9時25分より使用済燃料プールへの注入をしていたところ、仮設電動ポンプの不調が同日9時45分に確認されたため、消防ポンプによる切り替えを行ったが、ホースの亀裂が確認(30日12:47、13:10)されたため、注入を中断。30日19時05分に注水を再開し、淡水を注入。(30日から23:50)
・2号機において、タービン建屋地下の溜まり水を復水器へ移送する準備のため、復水貯蔵タンクの水をサプレッションプール水サージタンクへ移送中。(29日16:45から)
・3号機において、タービン建屋地下の溜まり水を復水器へ移送する準備のため、復水貯蔵タンクの水をサプレッションプール水サージタンクへ移送中。(28日17:40から)
・4号機の使用済燃料プールについて、コンクリートポンプ車による淡水の放水(約140t)を実施(30日14:04から18:33)
・3月28日、集中環境施設プロセス主建屋で水溜まりを確認し、放射能分析の結果、3月29日管理区域内で総量約1.2×101Bq/cm3、非管理区域で総量2.2×101Bq/cm3の放射能を検出した。
○福島第二原子力発電所
・30日17時56分頃、1号機において、タービン建屋の1階の電源盤から煙が上がっていたが、電気の供給を切ったところ、煙の発生が止まった。消防署により、19時15分、当該事象は電源盤の異常であり、火災ではないと判断された。
・1号機の原子炉を冷却する残留熱除去系(B)の電源が、外部電源に加え非常用電源からも受電可能となり、全号機において、残留熱除去系(B)のバックアップ電源(非常用電源)を確保(30日14:30)
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◎【第65報】東北地方太平洋沖地震による原子力施設への影響について(31日15時00分現在)
前回からの変更点は以下のとおり。
1.原子力発電所関係
○福島第一原子力発電所
・1号機において、タービン建屋地下の溜まり水を復水器へ移送する準備のため、復水貯蔵タンクの水をサプレッションプール水サージタンクへ移送中。(31日12:00から)
・1号機使用済燃料プール冷却のため、コンクリートポンプ車による放水開始(淡水)(31日13:03)
・3号機において、復水貯蔵タンクの水のサプレッションプール水サージタンクへの移送完了。(28日17:40から31日8:37)
・1号機立坑内の溜留水を仮設ポンプにて集中環境施設プロセス主建屋の貯槽に移送し、立坑内の水位が上端から約-0.14mから約-1.14mに減少(31日9:20から11:25)
<被ばくの可能性>
1.住民の被ばく
福島県において3月29日までに106,095人に対しスクリーニングを実施。そのうち、100,000cpm以上の値を示した者は102人であったが、100,000cpm以上の数値を示した者についても脱衣等をし、再計測したところ、100,000cpm以下に減少し、健康に影響を及ぼす事例はみられなかった。
2.従業員の被ばく
福島第一原子力発電所で作業していた従業員で100mSvを超過した作業員は、計20名。
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