原子核反応には「核分裂」と「核融合」がある
核分裂、核融合とも、通常の化学反応に比べると遙かに起こりにくい
理由
(1)原子核の大きさが原子に比べて非常に小さいく衝突の機会が少ない
(2)陽子、α粒子、重陽子などは正電荷を持っている。原子核も正電荷を持っているので、互いに反発し合う。このため、核融合を実現するには非常に難しい
中性子の核反応
(1)中性子は電荷を持っていないので、原子核と反応しやすい。
(2)中性子の吸収反応には、遅い中性子の反応と早い中性子の反応がある。実用的には遅い中性子の反応の方が重要
遅い中性子の反応には主なものが四つある
(1)γ線放射を伴う反応
(2)α粒子を放出する反応
(3)陽子を放出する反応
(4)原子核分裂反応
核分裂反応が起こるのは原子番号の大きい核種に限られる