放射線の種類
1,α線=陽子2個と中性子2個よりなる粒子
紙一枚あるいは数センチの空気で吸収されてしまう
2.β線=電子
β線の飛距離は約10m
空気だけで遮蔽をはかることは現実的でなく遮蔽材を使用するほうが良い
3.γ線=電磁波
主として光電効果、コンプトン散乱、電子対生成と呼ばれる三つの過程によって物質と相互作用を行い吸収あるいは散乱される。
光電効果
物質の核外電子に衝突してエネルギーを全部吸収され、吸収した電子が原子の外に飛び出す現象で、γ線のエネルギーが弱いときによくおこる
コンプトン散乱
γ線のエネルギーが少し大きくなると、核外電子と相互作用し、一部のエネルギーを電子に与え反跳させると共に自らは散乱することが多くなる
電子対生成
更にエネルギーが大きくなると、原子核のつくる電磁場と相互作用してγ線は自ら消滅し、一対の電子と陽子を生成が多くなる
γ線の遮蔽は、遮蔽材との密度とその厚さの積にほぼ比例する。一般的に鉛や鉄のような重い元素を用いるのが有効
4.中性子=電気的に中性の粒子
原子核崩壊により放出される。
電荷を持たないので物質内で比較的長い距離を通過できる。
ただし、原子核と衝突することによってエネルギーを失い減速したり原子核に吸収されたりする
あと、微分方程式とか積分とか計算式がありますが私の理解の範囲を超えているので省略します。興味のある方は専門書を読んでください。私はオーム社発行の「原子力発電技術読本」※絶版 とオーム社発行の「現代原子力工学」を使ってます。
あと量子の話も出てくるので現代工学社発行の「量子エネルギー工学入門」をネットで注文してみました。最近欧州合同原子核研究所(CERN)でヒッグス粒子が発見されたとか。私は宇宙の始まりにも興味があるので、筑波の高エネルギー加速器研究機構(KEK)の加速器の見学に行ったことがあります。ブログを始めたのがこの頃で、ブログのアドレスthebigbangtheoryはビッグバン理論のことです。いずれ原発から素粒子、宇宙の始まりの方に進んでいくかも。