発電所の発電機は、発電機を動かすための機械装置があります。(冷却装置や制御装置など。これ以降、補機と言います)
通常運転時は、自分の発電機で発電した電力で補機を運転しています。
発電機が停止した場合は、発電所外部から電力を受電して補機を運転し、安全に停止状態を維持できるようになっています。また、万が一外部から受電できなくなった場合に備えて非常用ディーゼル発電機が設置されています。
今回の事故は、地震の影響で送電線が損傷を受け外部から電力を受電できなくなりました。この設備は山側にあります。
また、非常用ディーゼル発電機がどこに設置されているのかはわかりませんが、恐らく海側にあったのではないかと思います。想定外の津波で破壊または海水をかぶって運転できなくなったものと思われます。
これらの理由により設備の冷却に必要な補機を運転するのに必要な電力がなくなってしまいました。
そして今回の事故に至りました。
ニュースによると発電所外部から電力を受電できるように送電線の修復を図っているようです。原子力安全保安院の情報によると、東北電力から受電できるように仮設送電線を敷設しているようです。
これ以上、被害が広がらないように祈ってます。