木質燃料をパウダーにまで加工する必要があるのだろうか | がんばらない、でも諦めない

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温泉に木質パウダー燃料(フジサンケイ ビジネスアイ) - Yahoo!ニュース


「1000分の1ミリの細かい粉まで加工」するには、どれ位のエネルギーを使用するのでしょうか。


木質燃料の発熱量は、3000~4000kcal/kgなので、これ以上のエネルギーを投入したのでは意味がありません。


また、「パウダー燃料は、空気を吹き付けながら燃やすと燃焼効率が良く、灰がほとんど出ない」と書かれていますが、重量比で1~2%は灰なので、どれだけ効率よく燃やしても灰は出ます。


重油や灯油の代わりに、ボイラーに吹き込んで燃焼させる計画のようですが、普通、重油や灯油を使用するボイラーに集塵装置は付いていません。


集塵装置がなければ、1000分の1ミリより小さい粉塵を大気中にバラまくことになります。


環境対策設備の整った流動層ボイラーの燃料として、荒破砕品に加工し、販売した方が良いのではないでしょうか。


もう少し詳しい説明を聞いてみたいです。