テレビ朝日系で放映中の戦隊ヒーローシリーズ「炎神戦隊ゴーオンジャー」の主人公が使用する武器を模した子ども用玩具「スイッチ噴射剣ロケットダガー」が、8日に起きた秋葉原無差別殺傷事件の凶器をイメージさせるとして..........≪続きを読む≫
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このブログでも他の事例で何回か書いたけれど,名前を変えればいいって問題じゃないだろ。
根本的な問題を解決しないで,こういう表面的な対処をして「当社は世間に対して考慮してます」って態度がむかつく。
メーカーとしては,某団体などから名称にケチをつけられて売上が伸び悩むことを回避する目的や,矢面に立たされる事による企業イメージのダウンを避ける意味もあるんだろうけれど。
メーカーの苦労は理解できるし,同情もする。また,メーカーの良心的自主的判断だったらオイラは何も言う事は出来ないけれど,事件の被害者への配慮よりも,「人権保護」や「人道主義」だのを錦の御旗にして他人の自由(勿論,幾ら自由といっても反社会的な行為は許されるべきではないが)を弾圧する一部の団体やクレーマーからの攻撃にビビっての名称変更なら,それこそ正に過剰反応だ。多分,後者が正解だろうけれど。
実際冷静に考えてみて,「あんたの所の新製品の名称に“ダガー”って入ってるけど,アノ事件を思い出して精神的被害を被ったゎ!賠償金と慰謝料クレッ!!」とか言って来るクレーマーに対応できないメーカーってのも考えもんだぞ。微々たるもんだろうし。完全にイチャモンだから,逆に威力業務妨害で告訴も可能だろ。
それとも「○○ちゃん,“スイッチ噴射剣ロケットダガー”は危ないけど“スイッチ噴射剣ロケットブースター”なら危なくないから買ってあげてもいいよ(←モノは同じ)」とか言う親が本当にいるとでも思ってるんだろうか?
ま,実際は制作現場もよく分かってるから「名称変更は仕方ないですよね,アハハ」で済むんだろうし,今に始まったことじゃないからね。
筒井さんがその昔,抗議の意味で断筆宣言したけど,今は表現する方が萎縮しちゃってて,当時よりももっと酷い状況になってるよね。
「ダガー」が「ブースター」に変わったところで武器は武器だし形状も変わらないんだから,事件に配慮して名称変更するくらいなら,いっその事発売を中止する方が正しい判断じゃないのか?
ってか,番組中,クライマックスとかで「必殺!スイッチ噴射剣ロケットダガーだッ!!」「オゥッ!!」とか叫んじゃってんじゃないの?
ま,一種の宣伝としては実際にこうしてニュースになったんだからある意味成功なのかも知れないけれど,多数の死者が出た事件をネタに宣伝を行う企業自体を問題にするべきじゃなんじゃ・・・?
こんな狂ったニュースを連日見ていると,自分自身の価値観やら判断基準がおかしいんじゃないかと心配になってくる。
オイラの方がおかしいのかな?(←ちょっと不安)