ここ地上において何らかの不足感や虚無感、言葉で言い表すことができない何かが欠けているような感覚を感じたことのない者はいない。
故にこの欠乏感を満たすことができる特別な何かをあなたはこの世界に探さずにはいられない。
あなたの特別な必要を満たすことができる特別な誰か(人に限らない)があなたの救い主となるり、あなたが築くこの特別な関係があなたの御守りとなる。
しかしこの一見、愛のように見える関係には大きな落とし穴がある。
この関係は愛の形を纏っているだけであり別の言葉で言うと依存である。
互いが互いの必要を満たすためだけに交わす取り引きでありこの世界が愛と呼んでいるものがこれである。
この関係の最たる特徴が常に排他的であるということだけでも愛とは何の関係もないことは明らかである。
基本的にこの関係は互いに赦しあうことではなく咎めあうことを目的としている。
互いに自身の中に見たくないものを相手の中に見ることで自身の潔白を満たそうと虎視眈々とその機をうかがっている。
相手のことを愛しているといいながら相手のことを咎めたことのない者はいない。
何故ならこの世界の愛は両面感情をともなうものだからである。
愛しながら憎むことをあなたは愛と呼ぶだろうか。
あなたが御守りとして築くこの関係の真の目的は自分自身の罪のなさではなく自分自身の罪深さをひたすら証明しようとすることだけを目的としているのである。
しかしあなたにはこの目的を変化させることを選択する自由がある。
往古に下された決断を再考する機会として捉えようとする意欲があなたを過去に生きることから今を生きることに役立つ機会となる。
過去をひたすら再生することより過去を癒し未来を解放することの方があなたにとって益があるのではないだろうか。
あなたが選択している思考パターンで過去、現在、未来と呼んでいるものを別の言葉で言い表すとこうなる。
「罪、罪悪感、恐れ」
あなたは否定するかもしれないがあなたの周りを見渡せば一目瞭然ではないだろうか。
だがしかしあなたには今までとは違う思考パターンを選択する自由がある。
「罪を信じている心」か「無罪性を受け入れている心」のどちらか一方を選択することができる。
どちらがあなたに平安と喜びそして幸せをもたらしてくれるだろうか。
自分自身の中に見たくないが故にそれを他者の中に見ることで自身の中から取り除こうとする試みを全く逆の目的に役立つ機会とすることがあなたに委ねられている。
あなたの中に見たいと思うものを相手の中に見て共有しようとする機会とすることができる。
相手の中にあなたの中にある同じ光を見ることで繋がりあうことを選択する機会とすることができる。
あなたは誰のことも除外しようとはしないだろう。
誰もがあなたと同じ光として繋がりあい輝き世界を包み込むその時悪夢は消え去るからである。
その時世界は復活する。
世界の救済はあなたに委ねられている。
赦すことができるあなたに常しえの平安がありますように。
神聖なるあなたの心に愛と感謝そして祝福をこめて。
発芽*レイキアカデミー認定レイキティーチャー
谷端 光博