朝倉彫塑館 | あやこ’s eye  ~今仲綾子の視点~

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人生はアート!これまで出会ってきた美術、舞台、そのほか諸々について綴っていきます。

かねてから気になっていた
朝倉彫塑館に行ってきました。

彫刻家 朝倉文夫の
アトリエだった建物です。


日暮里駅から5分ほど
下町の風情ある町は
そぞろ歩きをする人が
沢山です。







ちょっと厳めしい雰囲気

館内は靴を脱いで見学です。




アトリエだったお部屋は
高い天井の効果で
とても大きく感じます。


代表作の墓守、
九代目團十郎のお顔、
学生時代にいつも見ていた
大隈重信像もあり
(同じ型から作ったのだそうです)
懐かしい気分。

像を見ていると、
モデルの内面が伝わってきます。
ごつごつした顔、つるりとした顔

それぞれに味があり
いつまで見ても飽きることがありません。

特に今回心に残ったのは
朝倉文夫自身のご両親の像。
小ぶりなものですが
二人への深い思いが
あふれていて、涙が出ました。



ここは、朝倉文夫の彫刻作品
だけでなく、
建物自体も素晴らしいです。




朝倉が芸大で美術史を聴講していた
石田先生の蔵書コレクションは圧巻です。


そして、日本家屋の部分の趣味のよさといったら!





中の写真は撮れないのが
残念ですが、

玄関だけ♪


素晴らしい数寄屋造りの
建物です。




中庭の池をぐるりと囲む
住まいのエリアは
どの部屋からもお庭が見え


隅々にまで配慮がされた
芸術家らしい、
美しい住まい。


一階の寝室からのお庭の眺めの
あまりの素晴らしさ
居心地のよさに
いつまでもいたかったです。


冬のお庭は、木々の形が良く見えて
その向こうの青空が
心を落ち着かせてくれます。

梅の蕾がふくらんでいましたから、
もう暫くすると、
香りとお花が楽しめますね。


四季折々楽しめるお庭なので、
いつ行っても
素敵な景色が見られそうです。

心をゆったり落ち着けたいときに
また来たいなと思いました。