みなさんこんにちは!
かしの樹の金原です。


先週の土曜日は鹿児島県霧島市の溝辺公民館(みそめ館)、日曜日は鹿児島県姶良市の文化会館と、
鹿児島県にて2日間『アコム‟みる”コンサート物語』を上演してきました。

第一部では演奏家トリオ、プルミエのみなさんによる『プルミエ・プチコンサート』
第二部では宮沢賢治原作の『セロ弾きのゴーシュ』の影絵劇をお送りしました。


東北は岩手県で生まれた宮沢賢治さんが書いたゴーシュの物語を、九州は鹿児島県で上演することに、僕はなんだかロマンを感じます。

日本列島の北から南へ、物語が旅をしているかのようです。




もちろん僕たちにとっても鹿児島での公演はちょっとした旅でした。

影絵の劇ですから、体だけ鹿児島に運べばいいわけではありません。
影絵の人形だったり、背景のセットだったり、大きなスクリーンや照明の機材だっり、劇に必要なものは山のようにあります。


これらをマイクロバスに詰め込んで、劇団員も詰め込んで、陸路でずんずん神戸まで進み、マイクロバスごとフェリーに乗ります。

そして一晩船に揺られて宮崎まで向かいました。

早起きして日の出を見ると、海の清々しさに心が洗われます。


港に到着し、鹿児島の宿泊場所に向かう道中、霧島神社で参拝し、樹齢千年の蒲生の大楠も見に立ちより、気持ちが高まります。


金山橋という石橋の裏には、川面の揺らぎが日の光に反射して映っていました。
『セロ弾きのゴーシュ』の影絵劇でゴーシュの小屋の水車に当てている”水のゆらぎの照明”を思い起こし、
よし、金山橋を参考にして水車小屋の”水のゆらぎの照明”を当ててみよう、と心に思います。


そして本番の2日間、
霧島神社参拝の甲斐あってか

雨もふりましたがたくさんのお客さんに足を運んでいただき、無事上演を終えることができました。



公演後の送り出しでお客さんから「また鹿児島に来てください!」とうれしい要望までくださりとても幸せでした。



人や物や物語の旅路は続きます。
それではまた、お会いしましょう。