相手を喜ばせてあげるには、やはり「愛ある傾聴」が一番でしょう。
「傾聴」とは、話を引き出すこと、話を理解すること、その結果として
話し手を少しだけよく理解することです。
少しだけっていうのがミソ!
話を聴いてわかったつもりになってはいけないし、相手を完全に理解することなどできないことを忘れてはいけないと思います。
それでも「よき理解者」にはなれると思います。
ひたすら聴くこと。
ついアドバイスを言いたくなったり、こちらの気持ちを言いたくもなりますが、それは求められたら話せばいいこと。
本当にツライときに、味方になってくれる人がいることが何よりの救いになるのです。
たとえば
「死ぬのが怖い」と言われたら、「いづれみんな死ぬんだよ」などというのではなく、過去に誰かの死を体験したことがあるのかや、死の何が怖いのかを聴いてあげること。
「そろそろ死なせてほしい」と言われたら、「そんなこといわないで」などというのではなく、「それはできないけど、生きているのがつらいなら、そのツラさを和らげるためにできることを考えるから教えて」と聴いてあげること。
「あなたもそう思うでしょ!」明らかに間違っていると思うものに同意を求められたら、そこは「そうだね」と同調するのではなく、「へー、そうなの?」と共感はするが同調はしないこと、そのうえで「どうしてそう思うの?」とやっぱり聴いてあげること。
言葉の裏には、とくに質問にはこう答えてほしいという願いも込められていて、人間は本心を簡単には見せなかったり言わなかったりします。
無理に聞き出すのではなく、「この人になら安心して言える」とまず思ってもらうことが大事だと思います。
「傾聴」はただ聴いているだけのようで、質問力も共感力も必要となる技術です。
「わかっている」と「できている」は違いますから、日々鍛錬が必要ですね。
私もまだまだわかっていてもできていません。
ぜひあなたの大切な人のよき理解者になってあげてくださいね。
どうか、あなたが最後まで笑って楽しく過ごせますように
どうか、大切な人の死を穏やかに看取れますように
今日もブログを読んでくださってありがとうございました。
後閑愛実
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