死の受容過程 - 看取りの準備 | 看取り看護師めぐ〜死ぬとは最期まで生きること

看取り看護師めぐ〜死ぬとは最期まで生きること

どうか大切な人の最期を穏やかに看取れますように
どうかあなたが最期まで、笑って楽しく生きられますように
最期まで笑って楽しく過ごせる生き方をサポートしたいと奮闘中。


看取りコミュニケーション講師
後閑愛実(ごかん めぐみ)です


大切な人を看取るあなたに、ちょっぴり大切なコトを毎日1つずつお伝えしています。

今日は
“死ぬ過程で起きる心の変化(死を受け入れるまでの5段階)”についてお伝えしていきます。



エリザベス・キューブラー=ロスが『死ぬ瞬間 死とその過程について』(エリザベスキューブラー・ロス:鈴木 晶 :訳/中央公論新社)の中で発表したものです。
すべての患者さんがこのような経過をたどるわけではないとも書いています。



【死の受容過程】
①否認
自分が死ぬということは嘘ではないのかと疑う段階です。

②怒り
なぜ自分が死ななければならないのかという怒りを周囲に向ける段階です。

③取引
なんとか死なずにすむように取引をしようと試みる段階です。
何かにすがろうという心理状態にあります。

④抑うつ
なにもできなくなる段階です。

⑤受容
最終的に自分が死に行くことを受け入れる段階です。



初めて聞いた人は、へぇ~そんなかんじなんだ~って思ったかもしれません。
だけど、似たような体験を私たちはすでにしているのです。


①否認―「うそでしょ!どうして私たち別れなきゃいけないの!」

②怒り―「絶対許せない!あの女が誘惑してきたんでしょ!」

③取引―「もう人前でいちゃいちゃしたいなんて言わないから、考え直して!」

④抑うつ―「あなたにふられるなんて、もう何も考えられない・・・」

⑤受容―「わかったわ。私たちもう元には戻れないのね」


彼氏にふられた彼女の心理状態に当てはめてみました。なんとなく、ああこの感情知ってるって思いませんか?このあとでやっと次の彼氏を探そうとします。



最後まで生きるということを精一杯やろうとするようになるのも、このあとなのです。




上智大学名誉教授で死生学を教えているアルフォンス・デッケン氏は、著書「心を癒す言葉の花束」(集英社新書)の中で、この5つの死の受容過程の先に6番目の段階として「期待と希望」があると述べています。例えば、天国で愛する人と必ず再会できるという希望を抱いたりします。昔、先に亡くなった旦那さんに会うのを楽しみに亡くなっていった患者さんがいました。永遠性への期待や希望を抱く人は、死にまさる魂の存在を信じ、平安のうちに死を迎えているように感じます。




 この死の受容過程は、死期の迫った人だけでなく、その人を支える家族にも起こる心の変化です。





どうかあなたが、大切な人の穏やかな最期を笑顔で看取れますように☆



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後閑愛実(ごかん めぐみ)

看護師しながら、講師をしています☆

大切な人が死んだ後に後悔している家族をたくさん見てきました。
後悔しないためには、家族の絆を深め納得のいく看取りをする必要があります。
そのためには、愛を確かめあうコミュニケーションが大事!

私は、看護師をしながら看取りコミュニケーション講師として、「穏やかな最期を家族が笑顔で看取れる社会づくり」を目指して活動していきます!



【2014年講演実績】
・日総研セミナー(介護職向け)
  岡山・東京・名古屋で開催
・特別養護老人ホームよねしろで講演(秋田)
・2014年講師オーディションファイナリスト



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