人が死ぬのは寿命だから - 看取りの準備 | 看取り看護師めぐ〜死ぬとは最期まで生きること

看取り看護師めぐ〜死ぬとは最期まで生きること

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以前、死生学の講座で緩和ケア医の平方眞先生が講演していたのですが、それなりに病気が見つかって「病気で亡くなった」とされていますが、実態はほとんどの人が「ほぼ老衰」で亡くなっているという見方ができると言うのです。

なるほど~とすっごく納得しました。

現在は、ほとんどの人が60代以上で亡くなっています。

死亡原因は第1位がん、第2位が心疾患、第3位が肺炎となっています。

ですが実態は、「8割老衰+2割がん」「9割老衰+1割肺炎」という感じなんだと思うのです。


人間は病気で死ぬわけではなくて、寿命によって亡くなるのです。



病気になると身体の老化現象は加速します。

実年齢は60代とまだまだ年齢的には若くても、見た目が80代90代という人は病院にはたくさんいます。

病院という環境が、老化を加速させている場合もあります。

だから、よく失礼なことを言っていました。

患者さんの奥さんに「娘さんですか?」
息子さんに「お孫さんですか?」

それくらい病気は老化を早めます。

ある意味老衰できるまで生きられたということは、生きられるまでいきたということです。


天寿を全うしたと言ってもおかしくありません。



悲しみに明け暮れるだけでなく、天寿を全うしたと誇らしく思ってあげてほしいなって思います。
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