3つの「死」 - 看取りの準備 | 看取り看護師めぐ〜死ぬとは最期まで生きること

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どうか大切な人の最期を穏やかに看取れますように
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「死」には3つ死があります。
「1人称の死」自分の死
「2人称の死」家族や恋人などの大切な人の死
「3人称の死」知らない人やあまりかかわりのないものの死

誰もがみんな死ぬんだと「3人称の死」は理解していても、自分の「1人称の死」は考えられなかったり、大切な人の死「2人称の死」は考えられなかったりします。

入院中の患者さんの娘さんが看護師さんだったことがあります。
看護師としてたくさんの死を見てきて、慣れていると思っていました。
娘さんは、患者さんが終末期で死が近いと認識していました。
しかし、患者さんの死ぬときは、娘さんは取り乱し泣き叫んでいました。

その時にならないとわからないということは大いにしてあります。
むしろそれは、ありうることです。
私だって、親が死ぬ時は取り乱すかもしれません。

「死」を前にしたら、どんな対応をしたって、どんな気持ちがおきたって、まったくおかしなことではありません。
自分自身も、そして見守る者も、どんな感情がおきるかはそのときになってみないとわかりません。
まずは否定せずにその気持ちをお互い受け入れましょう。

でも、予期しておくことはその後の対応に役立ちます。
こんなこともありうるんだあんなこともありうるんだと知っておくことは重要です。