死を選ぶ権利 - 看取りの準備 | 看取り看護師めぐ〜死ぬとは最期まで生きること

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アメリカで29歳の女性が「尊厳死」を宣言した映像をネット上に公開されました。
これにより、「死ぬ権利」という大きな議論を世界中に投げかけました。

米国ではオレゴン、ワシントン、モンタナ、ヴァーモント、ニューメキシコの5つの州で安楽死が合法化されています。

米国の5州以外で安楽死が認められている国は、スイスやオランダ、ベルギーなどがあります。
特にスイスには、安楽死を遂げるために渡航する外国人が急増しているらしいです。
2008年は123人だったのに対し、2012年は172人と4年間で1.4倍になっているそうです。

日本では安楽死は認められていません。
ブリタニーさんは、痛みに苦しむことなく、自分の生き方を選びたいという意志を貫きとおしました。
死に方を選ぶとは、死ぬまでの生き方を選ぶことです。

日本は死について語ることを縁起が悪いと避けてきた風潮さえありますが、いい悪いではなくて、死をタブー視しないで考えるきっかけにしてほしいと思います。

私が死ぬ時は、できるだけ苦痛はとってほしいと考えています。
そして、少しでもよいから口から食べ続け、食べれなくなったら点滴や胃瘻などによる栄養の補充はいらないと思っています。
ブリトニーさんの死を積極的安楽死とするならば、
この方法は消極的安楽死にもなりえます。

私は、痛みに対してはさほど恐怖をもっていません。
なぜなら、痛みをとる医療はこかなり進歩しました。
余計なことをしなければ、痛みなく死ぬことが可能なのを知っているからです。

ですが、意識がなくなったり、もしくは自分が自分でなくなるようなせん妄や錯乱、認知機能の低下は、止められないかもしません。
そうなったとき、家族に思い出してもらえる顔が笑顔であるうちに、亡くなりたいと私は思ってしまいます。

しかし日本では、本人の希望が通る死に方は1割にも満たないのです。
いかに事前に家族と話し合っておくかが大事になってきます。
でないと、思いとは裏腹に思わぬ苦しみを受ける可能性もあるからです・・・・・



参考
産経ニュース
「安楽死」「尊厳死」どう考える 米「メイナードさん安楽死」問題が日本人にも投げかける重い課題