病院では、終末期の患者さんの家族に、DNAR(Do Not Resuscitate Order:無理な蘇生はしないでください)という患者さんが急変したとき蘇生処置をするかしないかの確認をとります。
「呼吸が止まったらどうしますか?延命しますか?」と聞かれて、「お任せします」とか「できる限りのことをしてほしい」という患者さんの家族は結構います。
「呼吸が止まったら・・・延命・・・」
医療者にはわかるとおもいますが、そうでない人は想像つきますか?
もっとわかりやすく言ったらこういうことです。
「99.9%の可能性で死んでしまうとわかっている時に、蘇生処置(人工呼吸器や心臓マッサージ)をしますか?」
こういう具体的な問いには想像がつきやすいし、答えやすいと思います。
物事は突き詰めて考えて、具体的な解決策を立てて行く必要があります。
人間の価値観は多種多様です。
具体的な解決策を立てていなければ、その時その場に携わった人の判断だけで物事が進められてしまいます。
そもそも急変のときに、たくさんの人の意見を聞いてる時間はありません。
おきうる可能性のあることは事前に決めておく必要があります。
それもできるだけ具体的に!
想像できないことは遠慮なく医療者に聞きましょう。